相談概要 | [氏名] SM [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 海老名市 [職業] 会社員 [年齢] 51 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦2013年 [何階建て] 2 [延べ面積m2] 105 [延べ面積坪] [工事請負金額] 2580 [設計監理料] 280 [様態] 注文建築 [施工者] 建設会社 [設計図面は何枚もらいましたか?] 10 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 20 [施工者名] N建設 [販売会社名] [設計者名] T |
相談内容 | 現 象: ツーバイフォーの二階建て住宅ですが、床を作らず土台の上に1F壁が乗っています。 床は、2Fまで完成後に置き床方式で作られました。 よって、1F床は構造として機能していません。 6面体を構成できていません。 そこで設計士(建築家)に「問題があるのではないか」と質問したところ「木材より も強固なべた基礎の耐圧盤が6面体の1面になっている。よって返って強固になっている」と返答がきました。 しかし、火打ち梁もなく、土台との締結もアンカーボルトだけです。 本当にこういう構造は問題がないのでしょうか? なにかごまかされているような言い方で、とても気になります。 よろしくお願いします。 相手の意見: 「木材よりも強固なべた基礎の耐圧盤が6面体の1面になっている。 よって返って強固になっている」 相談内容 構造上、問題がないのでしょうか? |
yorozuの感想 | このように相談できるところがあってありがたいです。 |
アドバイザー | |
古賀 保彦 | 木造ではツーバイ工法に限らず、1Fの床を先行しないで後で施工する場合があります。設備配管や電気配線の工程との関係もありますので、施工会社や現場ごとの判断になろうかと思います。 1F床を後施工する場合は、住宅金融支援機構の「枠組壁工法住宅工事仕様書」が 参考になります。フラット35をお使いの場合はこの仕様書に基づいて施工しなければ なりません。そもそもは床を先行して建物を固める工法ですので、後施工とする部分の施工にはより注意が必要です。 上記仕様書では、土台と後施工部分の大引きとの緊結方法や、床構造用合板と壁下部構造部との緊結方法が記載されています。 べた基礎の耐圧版はしっかりしていますが、その効果は1Fの下部が安定した状態で 緊結されている事が前提となります。 緊結部分についてどのような施工がなされているのかを確認し、不足なものは補強等の対策を検討する必要があるかもしれません。 先方へそれを伝えても進展が見込めないようであれば、第三者の専門家に調査を依頼する等の方法をご検討なさってください。 |
武田 直行 | この建物は施工業者の下請けの設計事務所の設計ではなく確認申請し、済証をもらい 中間検査や完了検査なども受け検査済証をもらうなど一連の合法的な手続きを行った 上、引き渡しを受けたということですね。2×4工法は現在プラットフォーム工法が主流ですがわが国に導入したての頃はバルーンフレーム工法だったようです。後者の工法は 1階土台の上にすぐ床をつくらず柱(竪枠?)を建てる(通常2階までの通し柱)工法です。 阪神大震災にも耐え、無事残った戦前に建てられた2×4工法の住宅はすべてバルーン フレーム工法だったようです。この物件がそうであるかは設計図書で確認すればすぐ にわかると思います。火打ち土台のことも気にされているようですが設計図書にあるか は確認すればすぐわかると思います。火打ち土台の要らない仕様もあるので設計図書で確認してください。 設計図書にあるのに実際ついていなければ当然瑕疵になりますが設計図書の通りなら 瑕疵とはいえないでしょう。 設計者はあなたがお決めになったと推測します。あなたの思う素朴な疑問・心配を設 計者にぶつけてみられてはどうでしょうか? |
大内 彰 | 壁がの土台が直接コンクリートに載っているのであれば構造的には特に問題はありませ ん。耐力壁が束の上に載り、浮いたような作り方の場合には 問題があります。後施工の床については地震時に揺れないように周囲の壁やコンクリートなどに固定すれば問題ないでしょう。 |
コメンテーター | |
笠原 歩 | 解説にあるように、取り交した契約書に付属の仕様書と現場の施工が違うという事でない限り、問題があるとは思えません。 2x4工法はパネルで面を構成していく工法で、火打ち材で補強する方法はあまり馴染みません。 基礎と土台が緊結されていれば十分だと考えます。 担当された建築士の説明を、納得するまで受ける事が大事だと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | どこの基準をベースにしているのか? 公庫仕様?建築学会基準?独自の認定工法?など、 根拠となる基準を提示してもらうべきです。 それぞれには金物も含めて細かい規定があるので、その提示をみないと適切な工法か写真もないので、わかりません。(相談にはできるだけ写真の提示をお願いします。) 土台の下は通気工法になっていると固定を確保する必要があり、 置床の床と壁の連結状況がしっかりつながっていなければなりません。 申し訳ありませんが、写真で状況が見えないので、この程度の解説しかできないことを ご容赦ください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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