相談概要 | [氏名] K [相談内容] 建売住宅の瑕疵 [居住住所] 兵庫県伊丹市 [職業] パート [年齢] 45 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2009年 9 月 日 [何階建て] 2 [延べ面積m2] 93 [延べ面積坪] [工事請負金額] 2780 [設計監理料] [様態] 建売り住宅 [施工者] 大工(工務店) [設計図面は何枚もらいましたか?] 0 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 0 [施工者名] Y [販売会社名] T [設計者名] T |
相談内容 | 現 象: サイディング外壁で 壁とクローゼットの間から風向きによりバタバタ音がする しかしそういうものなんだとか コーキングでの不本意な対策しかできないと念を押されたらどう対策したらいいか分かりません どのような機関に相談を求めたらようでしょうか 相手の意見: 施工業者に説明を求めたが 壁と防水シートの間から風が通り雨漏りや湿気対策となっている工法との事雨漏りなどが抜けるように シートの下の部分は固定せずたるませているとのこと 下から風が入るとめくれて音がするよくあること との説明です 鳴らないようにするには、風が入るべき隙間を コーキングで所々埋めていくとのこと しかしそれでは湿気や雨漏りの対策にはならないので施工者としてはやってはいけない事であると言われました。 しかも有料。 相談内容: これはそもそも 防水シートの貼り方が悪いのではないでしょう か? 「こういうやり方なのですよくあることです」で済まされてしまいます。 建築Gメンに相談しましたが 「ならないのが普通でしょう」とのこと。 |
yorozuの感想 | |
アドバイザー | |
武田 直行 | 解説委員の武田です。 防水シートの役割は外部からの雨水の侵入を防ぎ内部の湿気を外部に逃して断熱材を保護するために設けるものと思います。 業者側の説明だと防水シートの裏側に入った雨水を排水するためにシートの下側を固定しないで開けているとのことで間違いです。通常この防水シートは雨水の侵入を阻止するが湿気(水蒸気)の流出が可能になる性能をもっているものを使用しますので下部をしっかり固定して下から風にまかれて侵入する雨水を防ぐためしっかり固定しなければなりません。 |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 症状から察するに通気防水シートの止め方がどこかの部分で通常でない納まりをしているのでしょう。始めには普通に納めたのですが、何らかの事情で重ね張りを行なってることは多々あります。 大工さんの説明も仰せの通りであれば修理を逃げるための言い逃れの用な気がしない訳ではありません。 ただ、文面からですと、現況が把握し辛いです。壁と書いてあるのが壁体全体を指しているのか、外部側のサイディングを指しているのか。防水シートがどの位置に設置されていてどの部分が風で動いているのかなど。ネットでの文章問合せには限界がありますので、木造住宅の通気工法に詳しい建築士に観てもらってはいかがでしょうか。 |
コメンテーター | |
堀住 勝雄 | コメンテーターの堀住です。 シートを留めるステープルの間隔が広すぎたのか、端からの距離が広すぎたのか、いずれの場合でも機能や性能に影響のあることではありません。しかし気になる事でしょうから何らかの対策を要求してみて下さい。 風向きと強さで音が出たり出なかったりでしょうから、位置を特定してその下部の開口を狭める(密閉はしない)ことで問題ないと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | つづり針(タッカー)の留め方が甘いか? 余分なシートをカットしなかったのか? 多分、重ねの部位のつづり針(タッカー)の留め方が悪かったのだろうと思います。 機能そのものには影響はないものですが、このような施工法は強風時にパタパタする音がすることになり、入念な施工が必要な部位です。 どこがパタパタなのかは、通気の下から鏡かファイバースコープを使って到底できますが、一部であるのならば、その下に通気を狭める方法はあるでしょう。 範囲が広い場合は通気そのものの能力を落とすことになりますから、外壁を外すなどの処理が必要ですが、サイデイングでも下から張り上げますので、困難なこともあるでしょう。 この現象は施工の瑕疵に当たると思われますので、当然、無償で対処されるべきものです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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