相談概要 | [氏名] MS [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 海老名市 [職業] 会社員 [年齢] 50 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦 2013年 3月 1日 [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 31 [工事請負金額] 2550 [設計監理料] 280 [様態] 注文建築 [施工者] 建設会社 [設計図面は何枚もらいましたか?] 10 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 15〜16 |
相談内容 | 現 象: 3/1に注文住宅(建築家が設計・施工監理を行った)の引き渡しを受けましたが,上水道管が家に入る前の3mは,管の土かぶり厚が極端に浅く,一部は露出しています. 水道メーターからは20cm程度埋まっているのですが,菅が露出している部分でなぜか立ち上がってきています. そして,非常に浅い部分を3mほど通って家に入っています. これでは冬期に凍ってしまう可能性もあるため(関東南部ですが),せめて30cm位は埋まっているべきではないでしょうか. 施工した工務店に一度話しましたが,「埋まっている場所をマーキングしますので,壊さないようにしてください」と言うだけ.建築家も同意見でした. しかし,とても不安なのでちゃんと埋めて欲しいのですが,水道の検査が通っているということは,工務店としてはやり直し工事をする必要性はないのでしょうか? 自分でお金を出してやり直すしかないのでしょうか? よろしくお願いします。 相手の意見: 浅くとも問題は無い. 破壊しないように気をつけてください. 相談内容 : 水道管を適正な深さに埋め直してもらう工事を要求することは難しいでしょうか? |
yorozuの感想 | このようなところがなければ相談もできず困ってしまうだけでした. ありがたいことです. |
アドバイザー | |
古賀 保彦 | 解説員の古賀です。 WEBで探していましたら神奈川県の「給水装置工事設計施行基準・解説」という資料がありました。県から直接入手したものではない事、県の発行としても現行のものかどうかは分からない事、海老名市での扱いがどうなっているか分からない事、等を前提としてお考えいただきたいと思います。 上記の基準には、 「宅地内における土被りは、原則として0.3m以上とすること。ただし、0.3m以上確保できない場合は、保護等を施すこと。」 また、解説には、 「敷地部分における給水管の埋設深さは、荷重、衝撃、凍結等を考慮して0.3m以上を標準とする。」と書かれています。 「保護」「標準」とありますので、何が何でも0.3m以上という訳でもなさそうですが、それは例えば地下に埋設物や張りだした基礎構造があり、その部分では0.3m以上確保できないという場合もあるからでしょうね。一般的な敷地であれば0.3m以上と解釈すべき文章ですが、このように埋設場所の条件によって判断が変わる場合もあるとは思いますので、現地状況の確認も必要と思われます。 上記基準の実際の取り扱いについては、県で入手または直接お聞きになってください。その後、施工会社に伝達、或いは県への確認時に何かアドバイスがいだけるかもしれません。 |
コメンテーター | |
堀住 勝雄 | コメンテータの堀住です。 古賀委員の解説どおり30cmは埋設すべきと思います。現在の地盤の高さは設計のとおりなのでしょうか。今の地盤から上に砂利や土を盛る予定があって、その高さを想定した位置(深さ)に給水管が設置されているということではありませんか。もし、現況で完成の高さなら埋設しなければなりません。市の水道課に行って埋設深さの根拠を聞いて、それを業者に申し入れしてみてください。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 水道管施工業者は県などの指定業者がすることになっており、その理由は 「給水装置工事設計施行基準」を順守させることが大きな目的です。 しかし、現場にて何かの障害物が存在し、浅くせざる負えない状況もあるかもしれません。 何の障害物もなく浅くするのは適正な工事とは思えませんが、理由を答えていないので指定業者であることを確認し、その業者の工事業者店名を聞き、それを県なり市の水道課で指定業者であるか否かを確認してください。そして、指定業者が守るべきものを確認してもらってください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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