相談概要 | [氏名] S.M [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 横浜市 [相談建物所在地] 神奈川県 [職業] 会社員 [年齢] 50 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦 2013年3月4日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 31 [工事請負金額] 2550 [設計監理料] 280 [様態] 注文建築 [施工者] 建設会社 [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んだ。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 有る。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 最終の物は10 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 15〜16 [施工者名] N建設 [販売会社名]L株式会社(土地のみ) [設計者名]O設計 |
相談内容 | 現 象: ツーバイフォー住宅を建築中ですが,建築前に建築家より「私が監理する住宅は,雨降り工事はしません.雨が降る前にシートをかけ養生します.シートがどれほどの効果があるかは分からないが,雨に濡れるよりも濡れない方がよいので,出来ることは100%努力します」 ということで,建築家紹介の建設会社で工事を始めました. しかし,年末の雨には養生無しでしっかり濡れました. そのときは,1Fの壁が半分くらい立っている状態で,床は置き床なのでありませんでした.年始の打合せ時に,「今回は指示不足で申し訳ない.今後はよく注意する」ということでしたが,1/13の東京の大雪で,再度未養生でバッチリ濡れ,壁の合板に膨れも見られます. 私は建築が素人なので,3回ほどしっかり雨に濡れたツーバイフォー住宅が,今後どういうリスクがあり,何をもって大丈夫orNGなのかも分かりません. この建設会社にどういう対応をとてもらうべきか. 私は何を要求すべきかに対してアドバイスを頂ければと思います. 相手の意見: 痛んだ部分を特定し,それに対して対応策を練る. つまり,「人工的なこと(ドライヤーで乾かす等)をすると合板が反ってしまうので,自然に乾かすしかない.送風程度はする.2Fの壁まで出来てしまったので,2F床の合板は交換できない.できるとしても見えている部分を壁に反って切断し,壁に補強を設けてその上に再度貼ることしかできない」 「10年保障の項目に,今回こういう事があったため,もしカビ・腐りが生じたらそれは保障するという文言を入れることはします」と言っています. 相談内容 : 私は建築が素人なので,3回ほどしっかり雨に濡れたツーバイフォー住宅が,今後どういうリスクがあり,何をもって大丈夫orNGなのかも分かりません.この建設会社にどういう対応をとてもらうべきか.本当に目視で膨れが無ければ問題無しとしてよいのか.私は何を要求すべきか.と言う事に対してアドバイスを頂ければと思います. 構造用合板下部が濡れている 合板が変形してはみ出ている。 濡れて染みがある。 |
yorozuの感想 | ても良いページが見つかりありがたいです. どこに相談して良いかもわからなかったため. しかし,もし私がここに相談していることが建築家が知ったら気分を害するかもしれません.こういう相談をしなくとも済むための監理者ですから. しかし第三者の意見も聞きたいです.なので,事象が特定できるデータについては伏せて頂けると幸いです. |
アドバイザー | |
武田 直行 | 2×4工法は雨の少ないアメリカで開発された工法です。 そのためわが国の在来軸組み工法に比べて屋根がくみ上がるのが最後になって降雨の影響を受けやすいので施工については十分注意が必要です。 監理者は当初このことを認識しておりながら、実行できなかったのは残念です。 2×4工法の特徴としては気密性がよいことですが逆に言うといったん組み立てられると構成材が乾燥しにくいので、木材の腐れを引き起こす雨水のしみ込みは要注意です。 壁や床は構造体ですので膨れた合板は当然取替えが必要と思います。2階床は一番降雨の影響を受けたと思われるので合板は原則取替えの方向で考えるべきだと思います。 外壁のたて枠その他の部材及び床根太は乾燥具合を十分確認する必要があります。水分計で含水率を測定して含水率が15%は困難としても晴天日に搬入した材料と同じかそれ以下の含水率になるまで乾燥させることが大切だと思います。 断熱材の張り方は資料からははっきりしなかったのですがとくに外壁の内側に充填する場合はわく材や合板の乾燥に注意が必要です。 第三者の建築士に現場を見てもらい、一緒に解決策を見出すのも一つの方法かと思います。 |
コメンテーター | |
藤井 修 | コメンテータ担当の藤井です。 構造用合板は多少の雨で表面が濡れた程度であれば問題はありません。 乾燥させればよことです。しかし表面が波を打つほどのものは乾燥しても釘が抜けやすしい、端のほうが膨張したら腐りやすいので取り換えが必要ですね。 建設業者の提案で痛んだ部分を特定し,それに対して対応策を練るというのは適切な処置だと思いますが、取り換え個所を特定しどのように是正するのかは建設業者の提案だけではなく竹田解説委員の言うように第三者の建築士に見てもらい一緒に解決策を考えるのが良い方法だと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 新築はどうしても雨の多いこの国では工事中、濡れることがありますが、原則は濡れたら乾かせば問題はありません。 ただ、今回、あまりにも営業的な言葉で受注したので、納得いかないのはよくわかります。 また、乾かせばよいものの、どこまで濡れているか? 確認し、完全に乾燥させることを確認してください。 濡れたままでの仕上げの施工は絶対にダメです。 乾燥を確認後に仕上げの施工にうつってください。 乾燥の確認は含水率計で測って確認することです。感覚での乾燥はダメです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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