相談概要 | [氏名] S.S [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 福岡県春日市 [相談建物所在地] 福岡県春日市 [職業] 会社員 [年齢] 55 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2011年11月13日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 140 [工事請負金額] 1400 [設計監理料] 12 [様態] 注文建築 [施工者] 大手ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。 [18確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 解らない。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 2 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 5 [施工者名] H建設(株) [販売会社名] H建設(株) [設計者名] MH建築設計事務所 |
相談内容 | 現 象: 相談は、私の息子が建てた新築住宅の玄関の件です。 物件は、規格パターンから選択して建てる住宅です。相談は、契約段階の図面では、玄関ドアは玄関スペースの中央に、右開きで記載されていました。設計詳細を、詰める中で、玄関内に下駄箱を設置する関係で、右開きのまま玄関ドアが右にずらされていました。狭い玄関スパンの中で、右開きドアを右にずらす事で、ドアと右壁までの寸法が200mmとなり、外から鍵を開けて、入室する時、一歩下がってドアを開ける手間のかかる玄関となりました。 ドアを右にずらした打ち合わせの段階で、入室の関係やドアの開き方向変更の説明も無いままに、玄関部分が完工後にこの問題に気づき、完工検査の時にその問題を指摘しました。玄関のライトも、玄関から見て幅の広い方に提案を打て、そのまま施工されています。 本件の問題は、建設業者が玄関ドアを右に移動させたとき、右開きと左開きの可能性についての説明と提案を怠った事が原因と考えます。また、見た目で(左右のスペースから、広い方に)照明を提案したことも自然な提案で、玄関ドアが左開きと勘違いした事にも、建設会社の問題だと思います。 相手の意見: 建設会社の対応は、説明はしていないがそのまま建設が進ましたという事は、図面の承認を得たと判断できるので、発注者の責任(建設会社に問題は無い)との事でした。 建物は、図面通りに出来上がっているの問題ない。 玄関照明は、ドアを開けると隠れることから、サービスで右に移すとの事です。 相談内容 (1)本件の主な責任の所在を確認したい。 初め家を建てる息子が、図面から問題を読み取れることが出来ない事に在るのでしょうか?建設会社が、説明を怠った責任である。 (2)主な責任が建設会社に在るとした時、開閉と出入りが行いやすい、左開ドアき又は現在の右開きドアを左にずらさせる事は、無理な相談でしょうか? |
yorozuの感想 | 相談することは、深刻な内容で、説明に慎重さを要するとは思いますが、読みたくないような、画面の構成でした。 簡潔に、解りやすく構成されんことを望みます。 |
アドバイザー | |
山口 雅克 | 基本的には間取りを造る段階での建て主と設計者(場合によっては建設者の営業マン)の打合せ不足によるものです。 (1)主な責任の所在 建て主と規格プランの変更時にドアのアドバイスを怠った人双方の責任だと思われます。どちらが悪いというよりも、ドアを変更した方もされた方も、お互いが注意をする必要がありましたね。 設計監理料の金額は、確認申請などの手続き代行の費用のみと思われるような金額で、設計内容の善し悪しを問うようなものではないと思われます。 建築をお願いする時に、規格パターンのなかから建て主が間取りを選んだ経緯もありますから、ドアの位置を動かしたらどのようになるかは双方が検討すべきだったのです。プロとして説明がなかったとのご立腹はお察しいたしますが、お客の言う通りに造りさえすれば良いと考える建設会社は少なくはありません。 (2)ドア位置の変更 間取り図がありませんので詳細はわかりませんが、ドアがついている壁に筋交等がなければ移動する事は可能です。ただ、基礎の立上がりや柱、外壁材などやりかえなければならない工種が多いので良い方法とは言えません。 やるとすれば、ドアの位置はそのままで開き勝手を変える方法でしょう。壁を扱うだけで済みそうですから。費用は建て主持ちか折半が落としどころだと思われます。 |
コメンテーター | |
武田 直行 | 玄関扉は家の出入りにの際には必ず開閉するので、使い勝手が悪いと慣れるどころかどんどんストレスがたまる一方だと思います。トラブルの責任を明白にすることも大切なことですが、一刻も早く玄関扉を使い勝手の良い状態にもっていくことが大切です。 玄関扉廻りの図面等がないので断言できませんが、山口相談員のいう扉の開閉を逆にする方法が一番だと思います。玄関扉の種類によってはドアチェックの取り付け部分に補強がいる場合やドアチェックの取り付け穴(枠廻りなど)の問題もありますので注意が必要です。 費用についても早期解決のためにもある程度の譲歩は必要かと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 使い勝手の悪い部位は日常として、大きなストレスになります。 図面通りに施工されていたるという点では施工者に問題はありませんが問題は設計者の認識です。これは基準法の問題ではありませんが、この程度の設計しかできない建築士は全体でもその程度なのかもしれません。 息子さんはその程度の建築士を何故選んだのか?認識はない場合でも少なくとも、健全な設計をする建築士は実例や実績で解るものです。 有償無償は別にして替えるべきですね。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 多くの参考意見、有難うございます。 アドバイスを元に、最小限の費用で、改造を折衝しようと考えていましたが、息子が早く入居したい事から、支払いに応じてしまって、交渉の出来る状態で無くなりました。 今後の取り組みについては、下記に考えあきらめる事としました。 ネットで、いろいろ見ると、 建設業=クレーム産業であり、営業マン=クレーム処理係である。この方から、この程度のクレームは、処理に値しないと考えていて、対応しないものかな。 H建設(株)自体が、本部にユーザ意見を取り込む部署がない、この程度の会社であり、会社の選択を誤った事が判断ミスであった。 私として、釈然としないのは、本設計に付いて、一言申し入れをしたいと思い連絡を取ろうとしたら取れない事です。契約時に紹介された、建築設計事務所の連絡がつかないことです。104で、契約書の住所に電話がない。ホームページで指定の住所が契約書と違う。ホームページの電話番号では、電話が通じない。ホームページの、メールアドレスでは、メールが届かない。 これでは、契約してお金を払った(建設会社経由で)のに、本当に設計したのか?建設確認をしたのか?確認申請もしたのか?会社が、実在するのか?こんな事があるのだろうか? 全てにおいて不信感がいっぱいです。 以上、せっかくのアドバイスを、生かせませんでしたが、有難うございました。 |
その後 |
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