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No.1308 本当に柱状改良が必要なのか?

 相談概要 [氏名] KS
[居住住所] 千葉県千葉市
[相談建物予定地] 千葉県千葉市
[職業] 会社員
[年齢] 28
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦2011年10月  日
[公庫は使わない] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 90
[工事請負金額] 0
[設計監理料] 0
[様態] 注文建築
[施工者] 大工(工務店)
[設計者を選んだのは] 自分で選んだ。
 相談内容 現  象:

相手の意見:

相談内容:
現在、土地の決済を二週間後に控えておりまして、地主さんに許可を頂き、事前に地盤調査を行いました。調査結果が出てきまして、柱状改良の必要ありとの判断でした。本当に柱状改良が必要なのか、第三者にもその報告者を見ていただき、アドバイスを頂ければと思います。

調査方法はスウェーデン式で、四点での測定です。一部に盛り土があり、自沈層が見られます。色々と調べてみたのですが、自分では判断が出来ず、アドバイスをいただけましたら幸いです。この土地で決定してよいのかを決めたいと思っております。よろしくお願いいたします。
 yorozuの感想 このようなサイトがあると非常に便利であり、安心できます。
過去の相談事例も掲載可能な範囲で結構なので、掲載していただけると非常に参考になります。
アドバイザー 
 畔上 廣司 一戸建ての新築住宅では、平成21年10月に瑕疵担保履行法が本格施行以来、建設業者及び宅建業者に対して住宅瑕疵担保責任保険の加入が義務付けられています。

責任保険契約の申込には、建築確認書類と地盤調査報告書のコピー等が添付されることになりますが、保険制度によって地盤調査に関係する地盤調査チェックシートへの記入などが必要で、地盤調査会社や建設業者・建築設計者に責任が求められます。したがって、地盤調査会社は地盤判定フォームにのっとり、またその責任上から「地盤調査と考察」で、地盤改良の必要性が解説されているものと推察します。

K・Sさんの場合、土地購入時の早い段階に気付き疑問を持たれたものと思いますが、地盤調査結果の判定には一定の規準があります。スウェーデン式サウンディング試験では、場所によって試験結果の判定が難しい場合もありますし、数ヶ所について再試験する場合もあります。

どうしても安心できない場合は、費用が掛かりますが、他の物理的試験を行なうなり、試料採取のできる比較的確実な標準貫入試験などの方法も地盤強さの判断に確実な方法といえます。

どうしてもご心配であれば一戸建て住宅の地盤調査や検査立会いに経験のある信頼できる建築士に相談することをお勧めします。
 コメンテーター 
津村 泰夫 地盤調査報告書を見てその地盤を判断することは、我々専門家でも難しいことです。

畔上相談員の回答にあるようにスウェーデン式サウンディング試験の4点では難しく、出来れば中央を含めた5点とする方が判断しやすいでしょう。また建物の規模が大きくなればボーリング調査も検討してください。いずれも建物の構造を的確に把握しているのは設計者ですから、設計者の判断を信頼しましょう。

最近、「地盤改良費用は土地の売り主が負担すべき」とした高裁判決も出ていますので参考にしてください。
 事務局から 
  荻原 幸雄 地盤の事はプロでも難しいのですが、報告書の判断に従うのが通常です。しかし、設計者の判断で、地耐力で行けるという結論もあります。

設計者によく聞いて、判断をしてください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状  
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