相談概要 | [氏名] K.K. [相談内容] 売建住宅(建築条件付建売住宅)の瑕疵 [相談建物所在地] 兵庫県神戸市 [職業] 会社員 [年齢] 34 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [公庫は使わない] on [性能保証を使用] on [何階建て] 2 [延べ面積坪] 29 [工事請負金額] 3680 [設計監理料] 0 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 0 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 1 [施工者名] N [販売会社名] Sサービス |
相談内容 | 現 象: 建売の住宅を現在、建築中で、本日中を見に行きました。 このような相談できるHPがあるとは知らず、疑問箇所の写真をアップで撮影しておらず、分かりにくいとは思いますが、すみません。 疑問は、一階から見上げた天井部です。 @青で塗っている箇所は、二階の床下になると思いますが、木の板の木目に沿って大きなひびが入っている箇所が何箇所かあります。また、下から見るとはめ込んでいる柱と板の間にほんの数センチですが、隙間がある箇所が3〜4箇所あり、二階の光が見えます。 Aピンクの線を引いてある細い角材は、釘があちこちから飛び出ていて、木が裂けているのもが何箇所もあります。 相手の意見: @の件に関しては、木は呼吸するので伸びたり縮んだりするので移送中にこういう風になります。隙間に関しては中間検査も終わっているので問題ありません。大きい箇所は直すはずです。工務店に確認します。 A空気銃のようなもので釘を打つ為、こうなってしまうんですよ。どこも同じような感じだと思いますよ。 相談内容: 中間検査は終了していると言われましたが上記2点は普通に起こりうることか知りたいのです。 Aに関しては、電気を吊るす以外に負荷がかかることはないように思うと家族は言いますが、やはり高い買い物なので、疑問が残ったままでは購入したくありません。 契約をかなり急いでいるようで、こちらも悩む時間がありません。 本当に素人で、分からないのです。どうかよろしくお願いします。 |
yorozuの感想 | 建築に関して知らない事ばかりで戸惑い、このHPを見て相談してみようと思いました。 |
アドバイザー | |
津村 泰夫 | 写真では詳細が良く判断できません。 @は2階床の下地の板でしょうか、下地の板としても数センチも隙間があるのは異常です。張り替えるべきでしょう。 Aは天井板を受ける下地の木でしょうか、釘を打つ機械での打ち損じは良くあることですが、確実に固定されている必要があります。木材の裂けている程度はわかりませんが、強度不足であれば取り替えてください。 施工者の説明に不信を感じられるのであれば、第三者の専門家に現場チェックをしていただくことをおすすめします。 契約形態が「建築条件付き」ですから土地は売買で購入して、建物は請負契約となります。建売住宅では決してありませんので、建物が完成してから契約書を「建売住宅契約書」に差し替えるといったことはおこなってはなりません。 |
橋本 頼幸 | 写真では詳細が判断できませんが、以下わかる範囲で一部推測の上でお答えいたします。 まず、前提として中間検査が終了しているから全く問題がない、ということはありません。中間検査は新築時のすべての項目をもれなくチェックするという制度ではありません。そのチェックをする役目はあくまでも「工事監理者」の役割です。あくまでも中間検査は「おおむね問題ない」ことを確認する手続きに過ぎません。 現在建築中の建物の「工事監理者」が誰なのかは、確認申請などを見ればわかるはずです。もしくは販売会社に問い合わせてみてください。どうしても心配であれば、その工事監理者に確認をするという方法もあります。 次に、ご質問の2点ですが、 @の床下地に数センチの隙間があるというのは若干疑問があります。 また割れて いるというのも気になります。 構造は写真を見る限り木造になっていますので、もし剛床で設計されているのであれば構造的な疑問も生じます。「剛床」というと専門的でわかりにくいかもしれませんので、販売業者や工事監理者、あるいは第三者に納得いくまで聞かれてはどうでしょうか? 数ミリの隙間であれば大きな問題はないと考えますが。 Aについては、天井下地ですので構造的な問題よりも見栄えに影響する可能性があります。 また、照明をつるすだけ(正確に言うとそれだけではありませんが)とはいえ、割れているとしっかりと支えることが出来ませんので、あまりにひどい部材は取替を求める必要があると思います。 @Aいずれも素人でなかなかどこまでが問題で何を取り替えさせる必要があるのか、わかりにくいと思います。 販売業者などにいっても今ひとつ信用できない、ということであれば、一生の買い物でもありますので「第三者の専門家」に確認を求める方法もあると思います。 |
コメンテーター | |
木津田 秀雄 | 既に工事が進んでしまっていると思いますが、写真で見る限り、津村解説員、橋本解説員の言うように、良い状態ではなさそうです。 マシンで打とうが手で打とうが、材が割れても良いということにはなりません。 割れそうな箇所を打つ場合には、下穴を開けるなどの配慮が必要で、ネイルマシンだからというのは理由になりません。 そのまま工事が進んでいるようであれば、引き渡し前に確認を求めてください。 場合によっては天井材を撤去してでも補修が必要になる可能性もあります。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 部分的な相談ですと、実際の写真のUPが欲しいところですが、数センチの開きは普通ではありませんし、検査が終了しているのでという理由はプロには通用しません。 また、野縁の割れに関しては程度がありますので、やはり、写真が欲しいところですが、基本的にはやり直しが原則です。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 回答頂きありがとうございました。 結局、販売店にかなり強引に進められて納得いかず、購入をみおくりました。 販売店からは、かなり文句のようなものを言われ、こちらとしてはなぜ文句言われるのか全く理解できず、見送って正解だったと、この回答を読ませて頂いて改めて思っています。 次回から購入を検討する際は、写真を事細かに撮影し、また疑問があれば、こちらに相談させていただきます。 素人の強い味方です。ありがとうございました。 |
その後 |
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