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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.1262 土間コンクリートとブロックから、雨水等が浸透しているが・・・

 相談概要 [氏名] K.I
[相談内容] 注文住宅の瑕疵
[相談建物所在地] 新潟県南魚沼市
[職業] 会社役員
[年齢] 48
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦2008年7月26日
[公庫は使わない] on
[性能保証を使用] on
[何階建て] 2
[延べ面積坪] 40
[工事請負金額] 2500
[設計監理料] 0
[様態] 注文建築
[施工者] 地場中小ハウスメーカー;地域的な中小産業
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] した。
[確認申請書お持ちですか?] 有る。
[検査済証は有りますか?] 有る。
[設計図面は何枚もらいましたか?] 約10
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 約20
[施工者名] S (I代理店)
[販売会社名] I
[設計者名] S
[監理者名] S
 相談内容 現  象:
『青空車庫の水漏れについて』ご相談致します。
我が家の駐車場は、三方がブロックに囲まれています。下地はコンクリートです。
コンクリートとブロックの接地面(ブロックの立ち上がり)から、雨水等が浸透してきます。

特に厳冬期になると、融雪水が駐車場に染み出し、氷結し、道路のU字溝の蓋の上まで氷ってしまいます。
今冬は、郵便配達の方がバイクで転倒してしまいました。

私は安易な外構工事が原因だと思うのです。

ブロックを使用する擁壁は、どのような工事過程が一般的なのか全く解りませんが、[止水板][コーティング][施工順位]等、何か水漏れが起きないようにする手立ては無かったのでしょうか。

お忙しいところ誠に恐縮ですが、今後、施工業者(I&外構工事請負業者)と交渉しなくてはなりませんので、宜しくご指導下さい。

宜しくお願い致します。

相手の意見:
私は何度もIの担当者に連絡し、現地も見て確認して戴きました。
接地面には、乾燥したアオミドロも着いております。
担当者は写真も数枚撮り、外構業者に見せ、どういう対処がもっとも良いのか相談して、連絡をくれることになりました。

その後、数ヶ月、音沙汰がないので、法的手段も辞さないと告げたところ、外構業者がやっと見えました。

この方も写真を数枚取り、対処方法を考えて、連絡すると言い残して帰りました。
10日前の話です。
そして、今、連絡待ちです。

相談内容 :
業者の施工方法が適切だったのか知りたいのです。
水が染みだしてきても、仕方のないことなのか?
いや、単なる手抜き工事で、水漏れが起こったのか?
事実を知りたいのです。


 yorozuの感想 今回の件で、ネット検索を、毎日2時間、1ヵ月続けました。
どうしても問題の解決のヒントを得たかったからです。
Iで建てたため、地元の工務店には聞けませんでした。
ほとほと、根が尽き果てた時、こちらのHPに運良く出会いました。
数々の参考になる事例が載っていました。
大変、勉強になりました。
建てる前に、出会いたかったです!
沢山の救われた方がいらっしゃいます。
本当に有り難い事だと思います。
アドバイザー 
 堀住 勝雄 地盤面に段差のある場合の仕切り壁、擁壁(ようへき)は水圧がかかることにより倒壊のおそれがありますから、現状のように隙間から漏水するようなものでなく、むしろ積極的に水抜きを考慮すべきものです。

段差が800程度ですから法にはふれませんが2m間隔くらいに水抜きパイプの設置が望ましいでしょう。道路脇などの擁壁を参考にご覧になってください。

次にこの水をどう処理するかを考慮しなければなりませんが、駐車場部分にダラダラと流れるようですと現状のような事故につながりますし、見かけも悪いことになります。
壁際に排水溝を設けて側溝に排水するような構造にすべきかと思います。
 大内 彰 堀住解説員の解説にあるように側溝を造るのがどこから漏れても対応でき、確実に排水でき方法だと思います。
完璧ではないですが簡便に対処する方法として、ブロック際に巾5cm、深さ1〜2cmくらいの溝を設け、その内側に適当な間隔で土間コンクリートに孔を開けて地面に浸透させる、という方法もあるのではないかと思います。
土間コンクリートの下に砂利が敷いてなければ効果は期待できませんが大抵は砂利を敷いているはずです。また、水の量が多いと対処し切れません。
その孔に植栽すると見栄えもよくなるかもしれません。
 コメンテーター 
笠原 歩 氷結してしまう程水が溜まってしまうのは、駐車場自体に適正な水勾配が付けられていないか、凹んだ部分があってそのような状態が続くのではないでしょうか。

両委員の解説のように排水溝を設けて、周りからの水を駐車場に流れこまないようにする事と、溜まってしまった水を速やかに排水する工夫が必要です。

周りからの水を止めるという事では無く、駐車場に入ってきた水をいかにスムーズに排水するかを考慮した改修が必要だと思います。
 事務局から 
  荻原 幸雄 道路側からみて左にコケの跡が多くみられます。
土間とブロックの間から水が浸入していると考えられます。

左側上部は植栽やジャリで雨水がそこに浸透し、基礎の下の深さが浅いので水が浸入している可能性がありますが、しかし、擁壁は本来はブロック部位から水を積極的に排出するのが正解ですが、どちらにしても排水溝を設けるか、水がたまらないように土間の傾斜を多くして、土間の乾きを早くする必要があります。

凍結の多い地域では排水溝をブロックの側に回して道路の側溝に排出してください。
勿論排水溝も勾配が道路まで必要なので、入念にするように指示してください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 初めまして、こんにちは。
この度、ご相談に乗って戴いた 新潟のK と申します。
お答えを頂戴し、本当に有り難く思いました。
私にはとても思いつきません。
本当に、本当に有り難うございました。

今後、I代理店や外構施工業者と、話し合う際、是非、皆様のご意見を取り入れたいと思います。
私にとって人生の一大事。決して妥協せず、問題を解決する決意です。

本当になんていってお礼を述べたら良いのか。感謝・感謝・感謝・感謝です。
その後、問題を解決させましたら、必ず、施工写真を添えて、ご報告致します。

本当に、この度は有り難うございました。 
 その後  
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