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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.1255 柱と土台のズレについて疑問が・・・

 相談概要 [氏名] N.Y.
[居住住所] 神奈川県
[相談建物予定地] 神奈川県小田原市
[職業] 会社員
[年齢] 35
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[公庫は使わない] on
[性能保証を使用] on
[何階建て] 2
[延べ面積坪] 34
[設計監理料] 0
[様態] 注文建築
[施工者] 大工(工務店)
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。
[18確認申請の為の委任しましたか?] してない。
[施工者名] M
 相談内容 現  象:
この度、新築にあたり自分なりに勉強をしてきたつもりなのですが、どうしても納得の出来ない事があり相談を致したくお願い致します。

柱と土台のズレについてです。
施工会社の建築現場を見た時に気付いたのですが、隅柱4寸と土台にズレがあるのです。

相手の意見:
当初は土台が3.5寸の為かと思っておりましたが、話を聞くと内面合わせの為ズレるとの説明を受けました。それならばと、土台を4寸にしたらと思いましたがそれでもズレるとのこと。ズレると言うより、ズラすとの答えでした。

話では、中を合わせて内装の施工をやり易くしている事、外通気の銅縁と合わせる事を理由にされてました。

私としては、4寸を基準に3.5寸側で調節して貰いたいのですが、それだと責任持ちません的な事を言われました。

相談内容 :
本来、隅柱・通し柱・間柱等土台よりはみ出しての施工に耐震等問題は無いのでしょうか?

オール4寸にしてならばとも思いましたが、コストの問題等で出来ないかも知れません。それでも、ズレるかもと言われましたし・・・

在来でピン工法に筋かい、外通気が今の使用です。ズレてる部分から部屋の中に隙間風がきそうなのも気になる所です。出来れば、面材を使いたいのですがこのままですと、外側に壁がふけ過ぎてしまいそうで・・・

先生方の見解を御教授願います。
 yorozuの感想 皆さん一生に一度の大きな買い物なので、色々悩み、不安はありますよね。
それなのに中々相談出来る人や適格なアドバイスをしてくれる所って少ないんですよね。
「建築よろず相談」は私たちにとって良き窓口だと思います。
アドバイザー 
 山口 雅克 柱と土台や桁との納まりの話なので強度的には問題はないと思っていいでしょう。

私の場合、土台4寸・隅柱4寸・一般柱3寸半ですが、外面合わせをして4寸の内側の角のみ5分切り落としております。これは内胴縁の納めを良くするためです。

小さな納めに関してはそれぞれのやりやすい方法がありますので構造的な心配は無用です。
きっちりと金物等が納まれば問題ありません。
清水 煬二  土台、通し柱、管柱の寸法が異なる場合、内側合わせ、芯合わせ、外側合わせの3通りの方法が考えられます。

内胴縁を使わないことが多い最近の都心での木造住宅では、石膏ボードを内側から直接その上に張るので、内側合わせとして、外壁面材分の厚みを通し柱の外側でカットして調整することが多いです。

私の場合は、土台、通し柱、外壁の管柱は、すべて4寸を使ってもらいますので、そられの心配や手間はありません。

通し柱と土台の大きさが異なり、通し柱がこの程度のはみ出しがあっても、構造的には木造2階建ての場合は、計算も必要ないですし、計算をしても通常は問題にはならないようです。

3階建ての場合は、土台のめり込み強度を計算すると、設計内容によっては、問題になることも有るでしょう。

構造的にも、隙間風の問題も、外壁のふけ過ぎも、ご相談の2階建てのケースでは、この寸法の問題であまり心配することは無いと思います。

可能であれば、土台を4寸にするとか、管柱も一緒に4寸にすることで心配はなくなります。材料代の差は、お考えの金額より少ないかもしれません。見積もりを取られてはいかがでしょうか?

そこまでしてもズレるというのは施工の精度の問題ですが、材料と施工の誤差は必ずありますので、電化製品のようにピタッとなるものではありません。
 コメンテーター 
大内 彰 土台と柱の面が全く合っていなくても、構造耐力を確保することはそれほど困難なことではありません。それに応じた納まりにすれば可能です。

2階建てであれば柱が負担する重量もそれほど過大にならないと思いますが、地震力を負担する壁が少なく、その柱が負担する床の面積が大きいと土台と柱の幅を合わせなければならなくなることもありますので注意が必要です(清水解説員の説明にある「めり込み」の検討です)。
 事務局から 
  荻原 幸雄 柱のサイズが違う場合が通常です。(隅柱120mm中柱105mm)全て120mmにする場合は柱・土台・梁の取り合いはスムーズで現場での混乱や間違いが少なくなります。
ただし、難点はコストUPになることです。

柱サイズの混在は通常ですので、構造的にはめり込みの検討(通常の2階木造では問題にはなりません。が一般論なので、確認が必要です。)取り合いはどうにでも対処する方法がありますが、施工者のなれている方法のが無難かもしれません。慣れていないとミスの出る可能性が高くなりることも考えられます。

実務編:『家づくりの履歴アルバム』の本を利用して現場の確認をしながら、いい家を目指してください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状  
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