相談概要 | [氏名] N.K [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [相談建物所在地] 岐阜県瑞穂市稲里 [職業] 会社員 [年齢] 33 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦2008年12月10日予定 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 45.1 [工事請負金額] 1920 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 地場中小ハウスメーカー;地域的な中小産業 [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 5 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 10 [施工者名] S [販売会社名] S [設計者名] S [監理者名] |
相談内容 | 現 象: JIOの地盤保証を受けるため、 地盤改良(柱状改良 33本、5m)を行いました。 ところが、今日HMから電話があり 「施工ミスが発生し、本来の施工予定の位置よりも70cm南へずれた位置に施工してしまった(33本全て)。今日は施工業者と連絡がとれないので明後日にでも施工業者と対応を協議してまた電話連絡します。」 とのことで大変、怒りと不安をおぼえています。 相手の意見: 現在、HMと施工業者とが現場を再度確認して協議してから電話連絡を貰うことになっています。 相談内容 : 当方としては、70cm建物の位置が南にずれるということは到底納得できることではありません。(生活できなくなるというレベルではありませんが) 今後のHMに求めるべき対応としてはどのようなものがいいでしょうか? (追加施工、現状のハツリ、改良費用の減額、請負契約の解約、等) |
yorozuの感想 | 質問の内容は非常に勉強となる点が多く有り難く拝見させていただいております。 強いて言えば、検索の結果が少々みずらいと感じました。 今後の運営もがんばってください。期待しております。 |
アドバイザー | |
氏原 毅士 | 氏原です。 地盤改良の杭がずれたとのことですが、70センチ・・縄張り確認はしなかったのでしょうか?。 全く初歩的なミスですね。 1)X・Y両方向にずれているなら70センチのスペースがあれば全て打ち増し。 2)X・Y、いずれかにずれておればオンライン部を除いて打ち増し。 3)現状の杭を利用してコンクリートスラブ(ベタ基礎)を構築し上部位置を合わせる。 但し70センチの片持ち床になるので構造検討が必要。 建築確認の出し直しも必要でしょう。 ハツリは現実的でありませんし、解約となると法的問題と残った杭の抜き取り処分に大変な手間と費用が掛かりそうです。 |
星 裕之 | どんなに確認したとしてもミスは生じてしまうものです。 次の工程に進む前に施工ミスを把握していますし、すぐに連絡をしてくれているのですから非常に良心的なのではないのでしょうか? 対策を考えてから連絡するか、発覚後すぐ連絡するかは難しいところですが、最近では後者が企業の正しい姿勢ととられているようです。 ご不安もあるかと思いますが、杭の打ち増しによって解決する問題ではないかと思います。 施工者と地盤改良業者との打ち合わせを待っていただくことが得策かと思います。 減額や解約要求を考えるのはちょっとやりすぎだと思いますよ。 |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 初歩的なミスですが建物に大きな影響がある訳ではないとお考えください。 なぜなら、70cmずれているのですから正規の位置に再施工することが可能だと思われるからです。 まずは、それが技術的に可能なのか確認をしましょう。 地場ハウスメーカーであっても設計監理者はいる訳ですから、その人の見解も聞いてみましょう。営業の人の見解でなくて。 また、JIOの見解も聞いておく必要があります。 基礎のプランにもよりますが、北側に数本打ち増す方法で可能な場合もあります。 お金で解決すると他のことでもお金で解決するようになってしまいますので、ここはきっちりと構造上問題がない方法を選択して、正規の位置に建築することをお進めします。 家の配置が変われば、確認申請の計画変更の手続きも必要となるかもしれません。 |
大内 彰 | 大内です。 他の解説員がいうように、構造的な安全性を優先させて対策を取るべきだと思います。 改良杭を更に増加させる方法が良いと思いますが、追加する改良杭を配置したときに既に施工されている改良杭との位置関係、上部建築物との位置関係を考慮する必要があります。 保証会社は構造的な安全性については殆ど知識を持ち合わせていないことが多く、地盤改良を施工する会社でも改良杭の支持力は計算できてもそれ以外については考慮できないという場合もあるので構造的な判断を出来る人に確認してもらうべきだと思います。 |
コメンテーター | |
関口 啓介 | コメンテータの関口です 建築現場は工業化が進んだといえ現場での単品生産がおおく、人の手でつくられているともいえます。 私は建築主、設計監理者、施工者が10ずつもちあって掛け併せて1000点満点が住まいつくりだと説明させて頂いております。 誰かが0点であれば結果も0点になってしまいます。 これはどのようなことかと申しますと、現場での単品生産であるからこそ、何かあったときに、三者が協力しあってより良い解決ができるかどうかに、住まいつくりの結果は左右されると考えるからです。 勿論このようなミスは防いでしかるべきことで、監理者の事実上の不在が露呈されるものです。 しかし、構造的に当初設計を上回る仕様(より良いもの)にすることも可能になります。 構造的判断ができる方に関って頂き、よいより解決に進むことを願っております。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 本来の位置で地盤改良を実施すればよく、逆に終われば倍の耐力になるという安心感が得られます。 当然、施工者はこれに応じる義務があります。 そのまま、工事を再開してもらってください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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