相談概要 | [氏名] E.E [相談建物予定地] 大阪市平野区 [職業] 主婦 [年齢] 41 [女性] on [構造] その他の構造 [引渡し年月日] 西暦 2009 年 3 月 日 [公庫は使わない] on [何階建て] 3 [延べ面積m2] 130 [延べ面積坪] [工事請負金額] 4500 [設計監理料] 0 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 8 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] [施工者名] ○○住建 [販売会社名] 梶~×ハウジング [設計者名] △×○設計事務所 [監理者名] |
相談内容 | 現 象: 相手の意見: 相談内容 : 敷地面積は88.19u。東向きで前面6mの公道です。 間口は5350、奥行きは16667です。 間口4650×13000程の3階建ての家の間取りを考えているところです。 北隣に同じような建売住宅が建つものと考えられます。 南は現在畑になっていますが、将来的には3階の戸建住宅になるかもしれません。 西は駐車場となってます。 設計士さんには、 1階…バス、洗面脱衣室、納戸4畳半、和室6畳、トイレ 2階…LDK約20畳、洗面、洗濯機置き場、トイレ、ベランダ 3階…寝室6〜8畳、子供部屋10畳(将来2分割できる)、クローゼット あと将来南側に建物が建ったときでも、2階のLDKが暗くならないようにしてほしい。 とお願いしました。 LDKが暗くならないようにということについてお尋ねしたいのです。 設計士さんからLDKが暗くならない方法として、2階LDKの南側天井中ほどに東西に長く2700×700位の天窓をとるプランを提案してもらいました。 3階部分は天窓の部分が凹む形になるそうです。 が、ネットなどで調べてみると南向きの天窓の暑さは大変厳しいということが分かりました。 設計士さんからも暑くなるという説明はありました。 当分は南は畑で南からの採光に問題はないわけで、そこに天窓をつけているとなるとすごい暑さになるのではと思われます。 ブラインドやロールカーテンなどをつけると暑さは大分和らぐものなのか? 3階の屋根に天窓をつけ、2階を吹き抜けにして明かりを落とす方法はどうか? 将来的なことを考えて天窓をつけていたほうがいいのか? 天窓の位置を変えるとなるとどの位置がいいのか? 天窓以外に2階部分に明り取りをする方法はないか? 設計士さんにも聞くつもりではいますが、いろいろな専門家の方の考えを聞かせていただきたくメールしました。 よろしくお願いします。 |
yorozuの感想 | ネットを検索していてたどり着きました。 専門家の方の意見を聞ける場があり、本当に助かります。 |
アドバイザー | |
橋本 頼幸 | 室内の温熱環境は、窓が南側だから、という理由で大きく左右されるものではありません。 建物にも窓にも性能があり、断熱性・気密性などが室内環境を作る要因となるからです。 壁の断熱性能を上げたり、窓をペアガラスにしたり、熱線反射ガラスを用いたり、 様々な工夫で室内環境を快適にすることが可能です。 そもそも、EEさんは2階のLDKが暗くないようにしたいというのがご希望で、その解決案として設計士から提案を受けたのが南面の天窓だということですが、昼間の光(昼光)を室内に取り込むだけであれば、南面よりも北面の方が日中・年間を通して安定した光が取り込めます。 南面は昼光に加えて、ご心配のような直射日光もふんだんに取り込むことになり、光と熱の両方を受けることになります。 また、直射日光の有無による明るさのムラも大きいので考慮が必要です。 天窓以外の昼光の取り入れ方は、間取りや周辺状況がよくわかりませんので、何とも言えません。 どの窓が効果的なのか、室内の家具の配置や内装によっても明るさの印象がかわりますので、どのようなインテリアにするか、などを総合的に判断する事になると思います。 LDKを暗くない部屋にしたい、という希望だけでも、間取りからインテリア、窓の位置など様々なことを総合的に考える必要があります。 そういったことをゆっくりと担当の設計者と相談してみてください。 |
木津田 秀雄 | おっしゃるとおり南向きの天窓からの夏の日射は 大変なものがあります。 他に方法がなければ、天窓の外側に何かブランド や覆いができるように工夫しておくという手はあります(幸い3階があるので、そこから動かすことはできるでしょう)。 東側に道路が面していれば、天窓を取らなくても ある程度(部屋が暗くて昼間から電気を付ける必要がない程度)の採光は確保できると思われます。 また階段を建物の中央に配置して、階段上の空間で3階の北面の上の方に採光窓を付けるなどの方法もあるかもしれません(その場合には、階段が居間と一体になるので、暖房設備などに配慮する必要はあります)。 ご質問を読む限り天窓を付けなければ真っ暗という状況でもなさそうですので、天窓にこだわらずに検討されてはどうでしょうか。 あと、設計担当の方ですが、設計士という資格はありません。 おそらく建築士ではないでしょうか? |
武田 直行 | 細長い平面なので採光と同様に通風・換気にも注意が必要です。 トップライトの廻りを凹部の外壁がめぐり、南側に3階建ての住宅が建った場合は四周を壁に囲まれて大げさに表現すると煙突の底にトップライトがある状態になるかもしれません。 また現状では南側が空いていますのでそれこそ夏の日射の影響は大きいでしょう。 そんなことを考えるとトップライトに加えて何かその影響を調節する 緩衝装置を工夫して設けることが必要だと思います。 たとえば、木津田解説委員が言及されている階段と合わせて2階から3階の吹き抜けを組み合わせて中央部に配置してその上部(3階屋根)にトップライトを設けることも一案だと思います。 この緩衝装置で光と熱と空気の流出入の調節をすることを考えてはいかがでしょうか。 夏や冬など熱負荷の影響が大きくなる場合は断熱性のある採光可能な間仕切りで閉じることができ、春、夏などの中間期は開いて家全体を開放的になるようにできることもお考えになられてはいかがでしょうか。 採光だけでなく、通風や換気など総合的な観点から設計士さんに相談されてはいかがでしょうか。 |
コメンテーター | |
阿部 重幸 | コメンテーターの阿部です 明るく、開放され風とおしよく、夏に涼しく、冬暖かい快適で安全な住まいを設計する事が私達、建築士に与えられた使命です。 しかし日々切磋琢磨するも百選練磨とは行かないのも本音であります。 与えられた敷地の条件、方位等に、かかる矛盾を如何に解決するか、此れこそが設計の醍醐味であり、設計者の面目躍如たるところなのですが盾と矛の取り違いも往々にしてあるものです。 建築士を暖かく見てやってください。 そして、貴方も盾を取るか、矛を取るか設計者と一緒になって考えて下さい。 貴方自身の事ですからそうすればきっと良い方法が見えてくると思います。 小生も、昨年設計した家のトップライトが今年の夏に暑くてたまらないと相談され、トップライトの上に萩すだれで日よけ棚を設けました。 結構効果があったようで。それからは何も言われません。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 明かりの採る方法はいくらでもあります。 それこそ、設計の極意です。 秘伝でもあります。(^^;)ゞ 能力のある設計者と知り合うことが全てです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 武田様、木津田様、橋本様、阿部様、荻原様、 お返事ありがとうございました。 専門の方々の意見を聞かせていただき、とても参考になりました。 南の天窓はやはりリスクがともないますね。 大阪市内の狭小地では何に重きを置くか、自分の価値判断も明確にすることが大事ですね。 天窓の位置や、他の明り取りの方法も合わせて担当の設計者と話し合っていきたいと思います。 |
その後 |
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