相談概要 | [氏名] Y.Y. [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [相談建物所在地] 兵庫県明石市 [職業] 主婦 [年齢] 44 [女性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦2008年3月15日 [公庫は使わない] on [性能保証を使用] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 40 [工事請負金額] 2700 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 地場中小ハウスメーカー;地域的な中小産業 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] 15 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 約20 [施工者名] K建設 [販売会社名] K建設 [設計者名] K建設 [監理者名] K建設 |
相談内容 | [現象] 2×4工法、地元工務店で家を建てている最中です。 現在、棟上式を終え、屋根材が貼られたところです。 今後は、窓の枠の取り付け、外壁材の取り付け、内装工事になる予定です。 屋根のひさしについての相談です。 切り妻屋根で、切った方の軒の長さが60cmで設計していましたが片側は60cmで作ったのですが、反対側は40cmしかなかったため工務店は、20cm継ぎ足して軒の長さを60cmに修正しました。 (40cmしかないのを気づいたのは私で、私が工務店に間違って作っていると連絡して工務店が大工さんに指示して修正作業を行いました。) (斜めに垂れている方の軒の長さではありません) この修正作業後に気づいたのですが軒の端の角にある斜めの柱がなくなっていることに気づきました。 軒端の斜めの柱は必要ないのでしょうか? 斜めの柱が無いのと有るのとでは強度的な差は無いのでしょうか? 台風などで軒があおられることを心配しています。 (柱の図面をもらっていないんで図面上はどうなっているのかわかりません) 斜めの柱を入れるように直してもらった方が良いのでしょうか? 斜めの柱はなくても問題ないのでしょうか? 住宅性能保証、住宅性能評価にも入っていますが直さなくても、性能保証、性能評価に影響はないでしょうか。 斜めの柱が付いている方の軒の端の角の写真と斜めの柱が付いていない方の軒の端の角の写真を送信しました。 よろしくお願いします。 [業者の見解] 業者には説明を求めている最中で、回答をまだ得ていない。 [相談内容] 軒端の斜めの柱が 2箇所だけ入っていません。 斜めの柱が無いのと有るのとでは強度的な差は無いのでしょうか? 台風などで軒があおられることを心配しています。 (柱の図面をもらっていないんで図面上はどうなっているのかわかりません) 斜めの柱を入れるように直してもらった方が良いのでしょうか? 斜めの柱はなくても問題ないのでしょうか? 屋根材まで貼り付けが終わっているのでやり直しは できればやりたくないのですが。 住宅性能保証、住宅性能評価にも入っていますが直さなくても、性能保証、性能評価に影響はないでしょうか。 よろしくお願いします。 |
yorozuの感想 | 他の人の相談を読んで 大変参考になっています。 また、このような無料の相談室があることが大変助かっています。 |
アドバイザー | |
大内 彰 | 大内です。 頂いている写真から判断すると通常の持ち出し方をしているようには見えません。 YYさんが指摘しているように斜めの部材は構造的には重要な役割を果たしていますが、後から伸ばした方には無く、特別な方法で対策が取られているようにも見えません。 合板の上側で何がしかの補強がされているかもしれませんが頂いている写真では確認できません。 もともと延びている方と同じように作り直してもらうことが安心できる解決策だと思います。 |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 ご指摘の「斜めの柱」は、正しくは「腕木」と呼んでいます。 この部分は軒の出が50センチ以上かどうかでこの腕木を使うかどうかが2×4工法では一般的に決められています。 構造計算で安全を確かめているか、別の特殊な方法で強度を確保している場合は別ですが、当初の40センチでは不要でしたが、50センチを越えている今回は、一般的には必要です。 絶対に必要かどうかは、この写真と文面ではわかりません。 屋根材を既に噴いているとのことですが、今なら充分可能ですから、長い目で見れば手直ししてもらったほうが良いと私は思います。 住宅性能評価が指摘するかどうか、OKするかどうかは、わかりませんが、Y.Y.さんが申し込んでいる機関に、どうどうと実名で相談されれば良いのです。 2×4工法を専門に行っている業者なら、このことは知っているはずですし、住宅性能表示の審査を行う機関も、現場審査で見落としてしまうこともあるでしょうが、指摘すれば正しく判断して答えてくれます。それを聞いて、どうするかを早急に決められたらいかがでしょうか。 |
コメンテーター | |
木津田 秀雄 | コメンテーターの木津田です。 清水解説員のいうようにフラット35(旧住宅金融公庫)の技術基準では、50cmを超える場合には「腕木」が必要とされています。 屋根を施工していても重大な構造問題があれば、屋根を部分的に撤去してでも補修すべきというのが基本です。 補修が必要ないとのことであれば、その理由を構造計算(軒の吹き上げに関する)を行って貰うなどの対応が必要かと思います。 そのような安全性の確認ができないのであれば、仕様通りの施工にして貰って下さい。 ちなみに2×4についての細かな仕様は法律で全部決まっていません。 事実上フラット35の技術基準が一般的な施工基準として普遍しています。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 写真が縮小されていますが、大きな画像として送ってください。 こちらで、拡大して細部を見ることも判断としては大きな要素です。 小さいと細部が見えないので妥当性の判断がつきかねます。ご注意ください。 さて、「腕木」は当初から入れる予定だったと思われます。 ですので、入れてもらうべきです。 この現場も工事監理者が不在のようですね。 工事監理者にきちんとした見解を求めてみてください。 何故、軒の出を施工が間違えたのか?その後の指示はどのように出したのか?これを容認した理由まで聞きましょう。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 回答を頂きありがとうございます。 明快な回答を頂き、気持ちがすっきりしました。 本当にありがとうございました。 本件は、『建築よろず相談』様からの回答を頂く前に工務店様から やり直しさせて頂きますと連絡を受け 腕木の追加、継ぎ足しによる軒の伸ばしも継ぎ足しではなく1本の木で綺麗にやり直していただきました。 施工が間違っても、しっかりやり直していただけた。 ただ、今回やり直すにあたって工務店から説明を受けなかったのでやり直し時に雨に当たられたこともあって、やり直さずにそのまま進めた方が良かったかなぁと、少し後悔していましたが、今回先生方から詳しい解説を頂いてやり直して良かったとつくずく思いました。 回答をして下さった先生方、本当にありがとうございました。 私みたいに、初めて家を立てる人は、色んなことに小さなことでも、悩んでしいます。 素人(建設関係に関わらない人がほとんどですが)の施工主は、誰に相談して良いのかわかわらず、ハウスメーカや工務店の言いなりになるしかない状態になりますが今回のように 第3者の「専門家」のご意見を、「無料」かつ「明確」に頂けると大変うれしく、心強く、家を建てることを進めていけます。 本当に感謝しております。 これからも、この相談窓口は是非、継続して頂き日本に良い家を少しでも多く建つことを願っております。 本当にありがとうございました。 |
その後 |
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