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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

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No. 1190 台風などがあり搬入された建材の下が水たまりに

 相談概要 [氏名] H・N
[相談内容] 注文住宅の瑕疵
[相談建物所在地] 神奈川県横浜市都筑区
[職業] 自営業
[年齢] 47
[女性] on
[構造] 木造(2X4工法)
[引渡し年月日] 西暦 2007年 12月  日
[性能保証を使用] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 53
[延べ面積坪]
[工事請負金額] 4300
[設計監理料] 0
[様態] 注文建築
[施工者] 地場中小ハウスメーカー;地域的な中小産業
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。
[18確認申請の為の委任しましたか?] してない。
[確認申請書お持ちですか?] 有る。
[検査済証は有りますか?] −
[設計図面は何枚もらいましたか?] 5
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 20
[施工者名] FS株式会社
[販売会社名] FS株式会社
[設計者名] FS株式会社一級建築士事務所
[監理者名]
 相談内容 [現象]
現在、上棟し屋根の瓦がかかった状態です。窓は入っていません。
上棟立会いが8月末で、上棟したまま工事が止まっています。
建設会社の事情で止まっていたのですが、週明けから工事が再開する予定だと言っています。
さて、ご相談ですが、工事中断中に台風などがあり搬入された建材(PBや外断熱材)の下が水たまりになったまま10日以上放置され、こちらがなんとかするように強く依頼し初めて建材をどけて水をふき取ったようです。

本日(1週間後)見に行ったところ、水溜りはないものの床が湿気を含んだ状態で、写真のようにしみになって黒ずんだ状態です。直線のきれいなところは建材を置くためにゲタにしていたところです。
この部屋は2階です。2階の他の部屋も湿っぽいです。
1階にも養生シートが掛かった建材があり、そこは建材をずっとどけていない状態で下がどうなっているのかわかりません。
水浸しという感じではないものの、窓がなく台風もあったため雨が吹き込んでいたので心配です。
しかも台風の時に見に行って、養生シートがきちんと掛かっていなかったものもあり、連絡してから掛けてもらったので、雨がかかった可能性もあり。
(建材があったのは、施工するつもりだったのと、JIOの検査のためと思われます。)

[業者の見解]
このまま、自然に乾燥するので大丈夫です。と言われた状態です。
こちらが聞くまでは何も言ってきませんし、現場にもまったく行ってないようです。
いつも、こちらが現場に行って、こうなっているがどうしろ、とかどうなっているのかと電話するような状態です。
工事としては、配管工事は進んでいました。

[相談内容]
この状態で床を張ってしまって大丈夫でしょうか?
何かするべきことがありますでしょうか。
他の部屋も湿っぽいので、心配です。
また、1ヶ月置きっぱなしにした建材(PB、外断熱材)は大丈夫でしょうか?

 yorozuの感想 私達のような素人は何か不安があったときにどうしていいかわからず、メーカーに相談してもメーカー側の見解しかわからず、本当にそれでいいのか、疑心暗鬼でお互いの信頼関係さえ揺らいでしまうこともあるのではないかと思います。

こういった相談室があると、第三者からのご意見ご指摘をいただくことができ、とても安心できます。
どうすればいいのか先が見えてくると、気持ちも落ち着き冷静に考えることができるようになると思います。
施主は思った以上に神経をすり減らし、ストレスを感じているんだな、と施主になって初めてわかりました。
アドバイザー 
堀住 勝雄 解説員の堀住です。

どんな理由かわかりませんが、雨に濡れている自宅をご覧になるなは気持ちの良いものではありませんね。お気持ちお察しします。

写真一枚から断定的な結論は出せませんが床の合板の状態は触ってみて濡れた状態でなければ大丈夫でしょう。茶色のシミは見かけの悪さは別として問題は無いと思います。
建材ですが、せっこうボード(PB)は濡れていたり乾いても反りが出たりした物は使用しないこと、断熱材は恐らく発泡ポリスチレンの類でしょうから問題ありません。
1階の床下に雨水が溜まっている可能性がありますから点検して下さい。
床下は簡単には乾きませんので何らかの対策をして乾燥してから内装工事を進めるようにして下さい。
 コメンテーター 
今井 優子 コメンテーターの今井です。

工事途中で台風や長雨にぶつかってしまうことは致し方ないことですが、万全の準備(養生)をしておいて欲しいものですね。

問題はないとしても、建主としては決して気持ちのいいものではありません。
下地の状態ですから、堀住解説員の言うとおり、乾いてしまえば問題はありませんが、しっかり中まで乾いたことを確認することが肝心です。
湿気が残ったまま仕上げをしてしまうと、カビの原因になります。
幸いこれから外気が乾燥する季節ですから、しっかり乾かしてから工事を進めるようにしてください。
写真で見る限り、合板をとめている釘に錆が出ているかもしれないので、その場合は釘を打ち直すか合板も取り替えてもらった方が良いでしょう。
 事務局から 
  荻原 幸雄  日本の四季のある環境では雨も多く、できれば濡らさないで建築したいものですが、現実はほとんど、濡れないことは不可能といっていいほど、雨に遭遇してしまいます。
当然、このような環境化の中で問題がでないような建材開発されております。

構造用合板は耐水性があり、多少濡れても、簡単にはもろくなりません。
目安は表面が濡れていないこと。小口が毛羽たっていないことです。
濡れれば1回で染みがでますので、これは日本の環境の中では容認されてしかるべき範囲でしょう。

今回の濡れ具合が許容の範囲か否かは実物を見ませんと判断できませんが、千枚通しのようなもので、さして、ほとんど、入らなければ問題はないと思われます。
試してください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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