相談概要 | [氏名] W.M [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [相談建物所在地] 東京都多摩市 [職業] 主婦 [年齢] 41 [女性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦2006年 3月 1日 [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 37 [工事請負金額] 3100 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 地場中小ハウスメーカー;地域的な中小産業 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 最終的なものは1枚 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 10 [施工者名] [販売会社名] なし [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [現象] 現在は上棟が終了した状態です。基礎部分について、気になるところがあるのですが、メーカーに問い合わせても、これは心配ありませんというお返事のみでしたので、専門家の方のアドバイスをいただきたく、メールいたしました。 ベタ基礎の施工時、1箇所だけ基礎と地面の間に空洞がありました。これでは、地盤面で不安があるので、処理をお願いしたところ、そこは後で玄関ポーチを作るので、大丈夫ですという返事でした。その後、第三者機関のチェックも特に問題なく終了したので、そんなもんかなと思ってそのままにしておりました。 それとは別件で、今日、ベタ基礎とアンカーボルトでつながっている基礎の木(すみません。これをなんというのかわかりません)を、電気配管などのために穴を開けたりするのはとんでもないことで、これでは基礎の役目を果たさないという本をたまたまみかけました。 掲載されていた写真が現在施工中の家とほとんど同じ状態だったので、びっくりしました。 この2点より、もしかすると、工事自体に手抜きなどが見られるのかと不安になり、ご意見を伺いたいと思っております。 第3者検査機関は、ハウスメーカーから進められた検査機関で10年の保障がつくところですが、わたしたちが検査の立会いをさせていただくことを再三お願いしていたにもかかわらず、基礎検査も、構造検査も、施主抜きで行われてしまったため、聞きたいことなどを聞けませんでした。 専門的なお立場からのアドバイスをお願いいたします。 [業者の見解] 通常やっている施工と同じなので、心配ありませんとのこと。 [相談内容] 上記の現象について、基礎の強度に問題がないのか、問題があるとすると、次のステップとしてどのような手をとればよいのかのアドバイスをお願いします。 |
yorozuの感想 | このようなHPがあってとても助かります。 |
アドバイザー | |
大内 彰 | 解説員の大内です。 写真を見ての感想としては、基礎下の空洞は問題があると思います。この写真の撮影以後どういう処理をしたのか分かりませんが、ただ上から土を入れただけでは地盤に力がうまく伝わらないので将来悪影響がでるように思います。 土台については周りの状況(耐力壁が近傍にあるのかなど)が分からないので力がかかる部材なのわからないために安全性についてはコメントできません。力がかからない部分であれば問題なさそうです。 |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 玄関部分に空洞がということですが、本来は充分敷き固めた上でベタ基礎のコンクリートを打設します。それが部分的に空いてしまったのは、高低差があったから流れたからでしょうか? 良いとはいえませんが、写真からはどの程度の空隙かがはっきりわかりませんが、早く処理をしてもらった方が良いでしょう。 コンクリートが固まる前に浮いた状態が続くととヒビが入ってくる場合があります。 土台の穴についてですが、これもアップの写真からは穴が空いていることしかわかりません。2×4工法でも木造軸組工法でもこのような穴は良いとは言えませんが、 その土台が耐力壁の下で大きな力で踏ん張る部分なのか、ほとんど力の掛からない部分なのかで大きく変わります。 後者であれば心配ないでしょう。 前者であれば裂ける可能性が無いとは言えませんが、この写真ではわかりませんので、ご心配であれば図面を持ってお近くの建築士に相談された方が良いでしょう。但し、もらっている図面が1枚ということですから構造について記された図面が必要です。 |
コメンテーター | |
藤井 修 | コメンテータの藤井です。 基礎は建物の自重を地盤に伝える役目を負っています。 その地盤に空隙があればよくありません。 又土台の欠損は無いにこした事はありませんが特に力のかかる場所でない限りは問題ありません。 大内解説員、清水解説員の解説を踏まえて図面での説明と現場の確認を業者にお願いされてはいかがでしょうか。 それで納得がいかなければ第三者の建築士にご相談下さい。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 基礎を支えているのは地盤面だけですか?杭、地盤改良などにより実質は意味が変ります。 しかし、杭、地盤改良が施工されてもよいとはいえませんが、処理すれば許容範囲でしょう。 だが、杭、地盤改良が施工されていない地盤面だけで持たせる工法ならば、問題がでる可能性があります。 支持地盤面が少し下げる方がよかったでしょう。対処としても現状だけの写真ではなんともいせません。 ここだけなのか?基礎形状をどのようにしたのか?特に基礎底盤の下の地盤をどのように転圧したのか? 基礎形状は?などいろいろな情報が必要です。これは一般の方には判断するには専門的過ぎますので・・・。 土台の穴あけも構造的な壁なのか?間仕切り的な壁なのか?によって判断は違います。 構造的な部位では補強すべきですし、そうでなければ、そんなに心配はいりません。 以上のように建築は一般の方が簡単に判断できるものではありません。 心配な場合は設計から第三者に依頼すべきですし、工事監理者も第三者にすべきです。 すべての建築士が独立して誠意があり、能力があれば問題は起きないのですが、現実はそのような建築士の存在は希少動物並みです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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