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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

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No. 1143 営業経費や手数料をあわせると250万くらい支払い要求が

 相談概要 [氏名] ET
[相談内容] 注文住宅の瑕疵
[相談建物所在地] 北海道石狩市
[職業] 会社員
[年齢] 36
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦  2019年4月15日
[公庫は使わない] on
[性能保証を使用] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 145
[延べ面積坪] 43
[工事請負金額] 2500
[設計監理料] 0
[様態] 注文建築
[施工者] 大手ハウスメーカー
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] してない。
[確認申請書お持ちですか?] 無い。
[検査済証は有りますか?] 無い。
[設計図面は何枚もらいましたか?] 2
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 8
[施工者名]S社
[販売会社名]
[設計者名]S社
[監理者名]
 相談内容 [現象]
はじめまして 長々と書きますが読んでください。

H18,9月に北海道で新築で注文住宅を建てようといくつかのモデルルーム会場に行きました。(このときは北洋銀行に住宅ローンの事前審査を申し込んでましたが、結果はでていませんでした。)

その中でも気に入った家がS社。最初に話した営業マンの感じもよく数回家に来てもらい、いろんな特典が付くキャンペーンもやっていますとのことをいって、営業マンも信頼できそうと、とりあえず話を進めようと思いました。営業マンはキャンペーンの期間期日が迫っていてメイプルの床材がフロアー全体に付くという内容でとりあえずそのキャンペーン対象棟数が30棟といってあと2棟しか枠がないといってきました。こちらとしては通常200万位するものがサービ スで付くと思いそのキャンペーンで行くことにしましたが、そうすると営業マンがそれではそのキャンペーンの権利を有効にするために5万円下さい。

こちらはえっと思いつつ、間取りや、大きさ、形も決まっていないのに何でお金を取るんだろう?営業マンにまだ事前審査も通っていないことも伝えていたのに、こちらとしては不思議でした。そもそもここが失敗の始まりで、S社はなんだかんだいって最初に5万円をとります。それが入らないと話は先には進めません。
そして仕方がなく5万円を支払いました。営業マンにもし事前が通らなかったら返してくれるんですよね。と聞きました。帰ってきませんの一言。。こちら側が聞かなかったらそのままでした。おかしいですよね?。。

まあ、そしてプランの話しに入っていきますが間取り、予算、などを話してその内容にあった1回目のプランができてきます。またここで営業は銀行の融資額を上げようとします。
そのプランを元にいろいろ話していきますが結局このプランよりまったく別な提案がほしいといっても基本的には最初のプランからは大幅には変更がなく、外観が多少違う程度です。家の大きさも35〜38つぼ程度。大きくしたいといっても営業さんは何も言ってくれません。
また融資の部分では銀行に再度融資額を上げた事前審査を提出させられます。
こちらとしてはど素人ですし、言われるがままでした。

そしてなんだかわからないうちに勝手に間取りも決まっていないうちに概算の見積もりが出てきます。なにこれ??っていいましたがとりあえず概算の定価の見積もりです。
あとの設備品や、部品はあとで調整しますといいながらこれが2500万になるかどうかって上司にきいてきます。って言いながら勝手に交渉してきます。(演技見たいな感じ)この時点でもなんかおかしいぞここはって思いました。
何にも決まってない、ただ融資の予算が2500万って言ったからそれに合わした感じで、それ以外はあとで、あとで、ってなんだそりゃ??この時点できずくべきでした。

数分後戻ってきます。何とかこの価格でOKもらいました。って??言ってることがよくわからなかったですが、あーそうですかとしかいえませんでした。そして次の打ち合わせで工事請負契約書に捺印と、申込金50万を用意してくださいといわれます。だって間取りも何にも決まっていないんですよって言ったら、それはあとで調整しますって言うのです。またキャンペーンの締め切りまでに契約をしないと有効にならないと聞きましたら、そうですと営業さんは言いました。仕方がなく私たちも信用して、大手だしと思い50万は払ってしまいました。

ここからはもう営業さんは打ち合わせにはあまり出てきません。あとは設計士が出てきて、設計士との外観、間取りの打ち合わせです。打ち合わせの中でももっと大きくしたいといえば1坪大きくするのに60万かかります。といいました。またいろんな要望が出てきますが、それはだめですとか、こうした方が良いですっといわれましたし、営業さんが言っていたことを、設計士さんに聞くと全然違った返答が帰ってきまして、結局相手のプランで話しがすすめられてしまいました。この予算ならこれしかできません。って言われます。そうゆう事は最初から言ってほしいものです。そうこうしていろいろ話していきますが設計士に他の提案も出してと何度もお願いしても全然出てきません。お願いをしてやっと出てきたのが1つだけ。。。妻も2回ほど痺れを切らして担当営業に怒って電話をしたりしました。こちらとしては不安に思いまた自分たちの家がここでは作れないなって思い解約を申し出ました。

そうですか、本当は建物金額の10%をもらわないといけないんですよ。私たちの持ち出し金額が少ないから、会社に相談して安くしてあげたんですよと言われました。それと今までのかかった営業経費や、手数料をあわせると250万くらい、もらわないといけません。といいます。
これってはっきり言ってどうなんでしょうか?払わないといけないんですか? ろくに提案もしないで、勝手に概算の見積もり書を提出されて、勝手に工事請負契約書も言われるがままに捺印してしまって、信用していたのが間違いだったのかって思いましたが、後日請求書を持ってきます、金額が出たら連絡をしますと言いながら一週間たっても何も連絡が来ません。

この間とても不安で寝られません。僕たちが何年もかけてためたお金なんです。
今後は家も当分買えないですし、生活も切り詰めないと生活できません。
弁護士さんに相談をした方がいいのでしょうか?
手付金は戻ってきますか?

[業者の見解]
本当は建物金額の10%をもらわないといけないんですよ。私たちの持ち出し金額が少ないから、会社に相談して安くしてあげたんですよと言われました。それと今までのかかった営業経費や、手数料をあわせると250万くらい、もらわないといけません。といいます。今ここではわからないので計算をして後日連絡をします。といいます。それから一週間たちますが、何にも言ってきません。

[相談内容]
このような場合相手方の請求金額を払わなくてはいけないのでしょうか?
手付金は戻せますか?
 yorozuの感想 僕たちみたいな人がもう出ないように参考にしてください。S社はお金を払わないと話は進みません。またキャンペーンが近いとか言ってくる営業がいますが急がないで決めてください。
アドバイザー 
木津田 秀雄 解説員の木津田です。

 請負契約後の契約解除ですから、契約書の約款に記載されている解除の条項によることになります。
もう一度契約書、約款を読んでみて下さい。解除に関する規定がなければ、それまでかかった費用が請求されることになります。ご質問の内容を読む限りそれが250万円になるとは思えません。

 既にお気づきだと思いますが、契約は「取りあえずする」というものではありません。良く内容を確認することが必要です。また営業マンが家を建てる訳ではありません。営業マンはお客さんに契約
してもらう事が仕事ですから、愛想も良いし誠実そうに決まっています。誰も無愛想な不誠実な営業
マンに仕事は頼まないでしょう。

 契約書、約款に解約の際10%が必要であると明記されている場合には、消費者に一方的に不利な契約であるとして、消費者契約法を使って交渉する方法もあるかもしれません。(先日の大学の入学金・授業料返還請求の裁判と同じです)いずれにしても、契約解除の意思表示を正式に行うことと、それについて早期に弁護士に相談されることをお勧めします。
 コメンテーター 
藤井 修 コメンテータの藤井です。

 経緯はどうであれ請負契約締結後の解約ですから契約内容に基づいて費用は支払うことになります。
今ここに於いては手遅れのようですが、金額についてはいままでの経緯などを含めて交渉し減額してもらうのをお願いすることになります。
結果に納得がいかなければ木津田解説員の言うように弁護士にまかせて解決することになります。
 事務局から 
  荻原 幸雄  解約は契約書の約款に記載されていますので、それの同意して契約をしたことになりますから契約の拘束されます。
しかし、ハウスメーカーではこのようなパターンが多いのも、如何なものでしょうか?
昔から変っていないのですね。

キャンペーン→来客→営業攻勢→取りあえずの基本プランと概算費用→手付け→契約後着手金→その後従属している社員の建築士(下請けの設計事務所も含む)→追加費用の連発。

というパターンです。
ここで大きな問題は営業マンが基本プランをしていることです。建築士の資格がなかったり、あっても一線を退いている建築士が最も大切な間取りである基本プランをすることに問題がありますし、要望を処理できる能力がもともとないのです。これをサービスのようにしていますが、実は契約後にしっかり頂戴されるのです。
契約をしない場合は他の顧客が契約できなかった人の設計料や営業費を支払っているのです。

ハウスメーカーの家は車と同じ発想で成立しています。
基本の型が決まっています。それと違う対応を求めると全てがオプションとして追加されます。
契約後の追加となるととんでもない金額になる場合があります。

家づくりについてもう少し勉強するべきでした。
営業マンは契約前の段取り、地鎮祭、上棟祭、竣工以外はほとんど来ません。
大切なのは親身になってくれる設計者なのです。

基本は契約条項に従うことになりますが、今回の営業マンは余りにいい加減なように感じます。会社として先ずは、このような営業をするのか?質問書を正式に出し、見解を求めてください。ただの営業マンの勇み足であることを願います。
だとすると会社として契約条項を外してもらえる場合もあります。
もし、会社の応答に誠意がない場合は弁護士と協議して対処することになります。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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