相談概要 | [氏名] W.Y [相談内容] 建売住宅の瑕疵 [相談建物所在地] 宮城県柴田郡 [職業] 主婦 [年齢] 37 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦2006年10月28日 [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 35 [工事請負金額] 2890 [設計監理料] 0 [様態] 建売り住宅 [施工者] 地場中小ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [18確認申請の為の委任しましたか?] - [確認申請書お持ちですか?] - [検査済証は有りますか?] 有る。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 1 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 0 [施工者名] よくわからない [販売会社名] [設計者名] よくわからない [監理者名] |
相談内容 | [現象] 主人の母が11年前に購入した建売住宅に2週間ほど前に入居しました。(それまでは義兄夫婦が住んでいて仕事の関係で引越し、家を無人にすると傷むということで我々が入居) ローンはまだ残っています。 外壁の基礎部分(特に南面、東面)に20箇所ほどひび割れがあり、心配です。 [業者の見解] 施工会社の方はモルタルのみのひび割れで経年劣化によるものということでした。 それでも心配なので建物の水平レベルを(外側のみ)測って頂きました。 2方向から6箇所のレベルを測り、南面の左右で6mmの差(左側が下がっている)がありました。 担当者の方は「このくらいの差は許容範囲以前の問題で全く心配のいらない結果です」とのことでした。 [相談内容] その6mmという数字は本当に問題がないのか私にはまったく検討がつきませんので、アドバイスを頂ければと思うのですが・・・。 |
yorozuの感想 | 色々な相談も見やすく、詳しくて本当に有難いホームページです |
アドバイザー | |
古賀 保彦 | 解説員の古賀です。 写真では基礎立ち上がり部分の角のモルタルが浮き、部分的に剥がれている事から、コンクリート面とモルタル面との付着力の劣化が原因であるように思います。 お住まいの地域は寒冷地でしょうか?寒冷地ではモルタル内の水分が多い時期に凍結を繰り返すと付着力が劣化して剥離する場合があります。また、表面の小さな乾燥収縮ひび割れから水が侵入し、それが凍結を繰り返すと同じように剥離につながります。 基礎の表面を金槌等で軽く叩いて見て下さい。表面のモルタルがコンクリートに付着している部分では固い音がしますが、浮いている部分ではポコッという音がします。 地盤沈下等によるコンクリート構造体の変形に伴うものかどうかは、写真だけでは判断できませんが、表面ひび割れの深さやモルタルを一部剥がしてみたり、床下に潜り内部側のコンクリート面を調べれば分かると思います。 水平レベルについて、 建物の外壁の一片の長さを仮に8m(8000mm)とすると、傾きは6mm÷8000mm=0.75/1000という事になります。3/1000以下の傾きですから構造的な心配は少ないと思います。 築10年程度にしては基礎モルタル面の劣化が大きいので、単なる劣化という事で済ませるのではなく、上記解説にかかわらず相手方に原因を明らかにするよう問い合わせて下さい。いつ頃からのものかによっても補修費用負担が変わってきますし、同じ事が起こらないよう補修方法を検討する必要もありますので。 |
コメンテーター | |
藤井 修 | コメンテータの藤井です。 写真を拝見する限り基礎コンクリートの表面に仕上げしてあるモルタルの剥離の様なので、基礎には影響は無いと思われます。 古賀解説員が詳しく分析していますので参考にされて、再度施工会社と検討されるとよろしいでしょう。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 基礎の問題、不同沈下の問題はないと思います。 その点はご安心ください。ただ、モルタルの剥離、外壁のモルタルの亀裂からすると施工時に温度低下による施工時期の調整不足のように思います。 モルタルは処置できますので、施工者と協議してください。 構造的なご心配はないと思います。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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