相談概要 | [氏名] N.H [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [相談建物所在地] 世田谷区 [職業] 会社役員 [年齢] 47 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2006年10月20日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 30 [工事請負金額] 2400 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 大手ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。 [18確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] どういうものか知らない。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 5 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 6 [施工者名] I工務店 [販売会社名] I工務店 [設計者名] K氏 [監理者名] Y氏 |
相談内容 | [現象] I工務店では契約金100万、預かり金80万、地鎮祭までに三分の一、上棟までに三分の一、引渡し時に残金(三分の一)を支払います。各段階で決済が確認出来なければ次えは進めないという一文付きです。 上棟終了後営業マンより、残金が後三分の一である旨の手紙が届き、インテリア費の100万(請求書到着済)外構費に100万程度(預かり金は登記費用などのため半分以上戻るので、外構にまわして下さい)を用意して下さいとの事。 ところが経理から届いた最終の請求書では、予定より30万多い金額でした。質問した所、銀行よりローンを受けた際の補償料43万がローンから引かれているため、余裕をもって計算したがその分が不足したとの事。 予定の金額を残し余裕資金は他に回しておりましたので、少しあせりました。なぜなら上棟時すでに、三分の二に達しておらず注意があるべきではないか?と思ったので二度電話で自分の思いを伝えました。 その後支払いを済ませ引渡しを受けたところ、帰り際残土処理代金の請求書を渡されました。17立方メートル133,875円、会社を通すと20万程度になってしまうので、知り合いを使い安くあげました。との事です。 [業者の見解] 支払いに付いては、申し訳ありませんでした。補償料は銀行と施主のやりとりであり工務店は何の関係もない。また、営業マンの手紙より請求書が重い。よって支払え。残土に付いては、請求書が4ヶ月も前のものなので来月の払いで良いとの事。 [相談内容] 支払いに付いては、経理と営業の連携を高める事で社内改善が進んだそうです。 これを含め、営業マンのスピード感のなさ、(次のステップへ行く時は必ずこちらから電話をしていました)自分の発言、手紙を軽いものだと言い切る考え方。言われるままに対応していた結果、変更料を請求された分もあり、不信感がいっぱいです。設計、地鎮祭の段階で残土は撒けば何とかなるでしょうとの話があり、見積りにもなく処理をするとも、したとも聞いておらず、本体以外の業者を使う。この様な請求を大手ハウスメーカーがするものでしょうか、見積りにない作業にたいしてでも支払うのは当然ですか?教えて下さい。 |
yorozuの感想 | だれに相談して良いかも分からず助かりました。 ありがとうございます。 |
アドバイザー | |
古賀 保彦 | 解説員の古賀です。 ハウスメーカーでは工事請負契約前に全体の資金計画書を作成するのが一般的かと思いますが、お手元にありますか? 大きくは、本体工事・付帯工事・別途工事・諸経費等の項目に分けられますが、工事請負契約の金額に該当するのは本体工事です。敷地への給排水引き込み等の付帯工事を含めて契約対象とする事もあります。 外構等の別途工事、銀行・登記等の諸経費は、支払い先(その業務を行う主体)が該当ハウスメーカーではないので、概算で出すのが普通だと思います。 ご相談のうち、基礎工事の際に発生する残土処理については、敷地状況によっては周囲に撒く事が可能な場合もある事と、建物周囲の地盤レベルの設定によっては残土の発生量が異なりますので、本体工事費に入れずに工事現場で様子を見ながらという形で別途工事扱いとする会社もあります。 工事請負契約書ではどのような扱いになっていますか? 処理費用については何も書かれていなくて、後で請求するというのはハウスメーカーの説明不足だと思いますし、契約上も突っぱねる事ができると思いますが、そのような事情もあって、会社の経費を含めないで処理費用を安く抑えるために(建築主の負担を減らすために)、処理会社に直接支払って下さいという形になったのかもしれませんね。 銀行については、借り入れ金額や申し込み銀行が変更になった場合や、借り入れ条件等によって手続き費用が変わったか、当初の概算費用の算定が甘かった事が考えられます。しかし、シャクに思われるでしょうが、これは借り入れた本人が支払わねばならないものですから仕方ない事です。 ハウスメーカーの営業担当者に限らず、緻密な方やおおざっぱな方がいますし、営業という職務では、契約後のフォローが得意な方とそうでない方もいるでしょう。お付き合いの浅い時点で、その人となりを見抜くのは難しい事ですが、契約を決める際にはその営業担当者を見込んでという事もあったかと思います。詳しい経緯は分かりませんが、それが思い違っていたというお気持ちなのかもしれませんね。しかし、会社でやっている事でもありますから、契約上の事については納得いく様な形で交渉されたら良いかと思います。 |
コメンテーター | |
関口 啓介 | コメンテータの関口です。 上棟時にローン保証料分が差し引かれているため、2/3に達していない事は伝えられてしかるべきと思います。担当者と経理との連携がなされておらず、確認もしっかりされずに入金と残金の連絡がなされた事は、ミスと言わざるを得ません。 しかし、ローン保証料がいくらかかるかは、銀行から説明があったかと思われます。支払いに借入れからいくら充当できるかを確認するのは、Nさんにも責任があったかと思われるので、そのあたりを考慮なさってお話し合い下さい。 残土処理については場内で処理すると言ったものが場外搬出処分しなければ処理できないのであれば、その時点で説明と見積りが出されてしかるべきです。しかし、元々見積りに含まれていないものであれば、手続きの不備はあれ、お支払い頂くべきものと考えます。古賀解説委員の言うように契約内容をご確認頂くとともに、口頭であれ交わされた事柄の事実関係をご確認頂くと良いでしょう。 住まい造りとは一様でなく、様々な問題が発生し、それを処理し、乗り越えながら進められるものと思います。得した・損したの感情や、許せる・許せないの感情を持ち続けながら住まう事は、不幸にもつながりかねないと思います。一部の事にとらわれ、左右されずに、新しい住まいを、ご家族で充分に味わって見てください。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 通常大手はお金にはきちんとしているのですが、営業マンの質は一定ではありません。 担当の対応の不手際であるようです。 ローン保証料についてはローンに組み込みかどうかは書類があると思いますが如何でしょうか?営業マンの説明不足ですが、ハウスメーカーはサービスと表して銀行の手続きの一部をしてくれますが、お金を借りる人と貸す人の関係以外には権利関係外が発生しません。営業に任せると融資のトラブルの確立は増します。増すけど、営業はサービスなので責任は発生しません。ここがトラブルの元なので、任せても必ず銀行には最終的には確認に本人が行くようにしてください。 残土処理費用が4ヶ月も以前に出されていながら、提出しないのはハウスメーカーの落ち度です。 資金計画に影響するものですから、最終費用の金額は話し合いの余地があるでしょう。 事前説明もなく、いきなり提出された見積りは全て、協議により金額を査定する必要があります。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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