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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 1133 床鳴りが直らないが・・・

 相談概要 [氏名] SM
[相談内容] 分譲マンションの瑕疵
[相談建物所在地] 港区
[職業] 主婦
[年齢] 44
[女性] on
[構造] わからない
[引渡し年月日] 西暦 2006年1月 31 日
[公庫使用] on
[性能保証を使用] on
[何階建て] 43
[お住まいの階] 8
[延べ面積m2] 30
[延べ面積坪]
[工事請負金額] 3000
[様態] 分譲マンション
[施工者] 建設会社
[マンションの総戸数] 500戸以上
[施工者名] K建設株式会社
[販売会社名] S株式会社
[設計者名] A設計株式会社
[監理者名] 契約書にあるはずですが、みていない。
 相談内容 [現象]
現在、K建設株式会社の報告書に、床なりが生じているが、入居日に、床板が縦15cm横15cmのめくれた状態で、そり返した状態であるので、引っ越し業者がみつけ、販売業者に苦情いうと、すぐに直すのでという返事で、その間食事でも、いっておいてくださいとという願いがあった。

引っ越し、新築であるはずが、これが最後かと思ったら、壁紙がつなぎ目が、はっきりとわかり、しかも、床がゆがみ、軋む音がひどいので、おかしいと指摘したら、普通はこれくらいしますという返事でそのままうのみにしてしまった。以前、このような新築物件を購入したが、床なりはしなかった。
次回チェック点検が、瑕疵担保責任という理由から、年2回あるので、その時に、いえばよいという返事を聞き、安心したので、悪意にみちた販売業者と気づかなかった。
しかも、その物件は、介護認定の両親のために無理して購入したもので、まだ、ここにはいってこれない状態である。

1/31に入居して、7月に半月後の点検して、やはり、おかしいという返事で8、9月に順番と業者の返事まちで、引っ越しがホテル先となり、荷物は、倉庫へ預けられ、3日という予定だったが、工事が失敗して、2回に及び、10日に及んだ。

終わったという知らせで、引っ越し後、まだ、2ケ所のゆかなりを完了していないようで、理由は、2重床は、接着剤注入したということで、10日後には、また、なりだし、ゆがみ凹凸もでている。

こちらの体まで、入居したときからの心配で、眠れず、親の入居もまだ未定になっている。
そのうえ、ホテル代金の食事とかも管理会社と了解していて、Kに請求したら、今度は、その内容に弁護士が、対応してくるとのこと。購入した日から、今度は、こんな状況まで到ってしまった。どうしたら、よいでしょうか?

[業者の見解]
報告書で、瑕疵は、認めていますのが、どうしたらよいでしょうか?

[相談内容]
これからの対応をお知らせ下さい。
まだ、床なりの専門チェックしてもらうと7万ほどかかるそうです。
してもらったほうがよいでしょうか?
 yorozuの感想 是非、テレビ取材にも応じたいので、このHPは、大変信頼性がたかいと思われます。
ぜひ、御指導下さい。
アドバイザー 
木津田 秀雄 相談員の木津田です。

 マンションの床鳴りの相談ですが、床鳴りを補修した後には一時的にせよ納まっているのでしょうか?同じ場所を何度補修しても直らない場合は、床組自体ではなくコンクリートの不具合などの影響も考えられます。
 できれば二重床を撤去した状態で、建築士に見てもらえるようにする必要があるかと思います。(床鳴りの専門家という人は、あまりいませんし、構造が分かる人の方が適切か思います)

 設計も施工も大手ですが、工事をするのはちまたの職人です。設計図面どおりきちんと施工ができているかをチェックしなければ、欠陥が生じる事はあります。
 他の住戸でも同様の問題が起きていないか、管理組合に問い合わせてみるなどしてみても良いかもしれません。一住戸の問題で解決するのか、建物全体の問題に波及するのかは状況によるかと思います。

 いずれにせよ、不具合のある床について、床鳴りの状態と二重床の下のコンクリートの状態を第三者の建築士に見てもらう事をお勧めします。
古賀 保彦 解説員の古賀です。

「床なりの専門チェック」と書かれていますが、施工者側の方なのでしょうか?
2重床の床鳴りと凹凸がなかなか直らないという事ですが、2重床の構成部材そのものの不具合か、または他の解説にもありますように構造体など別の要因も加わっているのかもしれません。

建築物は人の手で作られるものですから多少の施工誤差はやむを得ない部分もありますが、下地床水平レベルの狂いを2重床の脚部で調整しきれていない事も考えられます。ご相談の文面ではその程度や症状がいかほどのものか分かりかねますので、一度施工会社とは別の第三者に見て頂いた方が良いように思います。第三者の方がスタンス上、施工会社側の方よりは根元の原因をはっきりとさせやすいでしょうから、前回にどのような補修を行ったのかという事を施工会社からヒアリングする事も含めて調べてもらった方が良いでしょう。

床を再度剥がしてみないと原因が分からないかもしれませんが、その場合には剥がし・復旧費用負担など売り主・施工会社との交渉が必要になる事もあります。まずは、その前の段階の調査という形で依頼されてみてはいかがでしょうか?
 コメンテーター 
橋本 頼幸 コメンテーターの橋本です。

一口で床鳴りといっても、原因は様々です。今回のようなケースは特に「瑕疵は認めている」とは言っても、床鳴りの原因が特定されているのか、そのほかに問題点はないのか、等を正しく知っておかないと、何度も補修をすることになります。そのために第三者に調査を依頼すると言うことは非常に価値のあることです。

さらに、他の住戸に同様の問題が発生しているか否かも、今後の対策を考える上で重要です。管理組合全体の話になってくると、費用負担も各戸か管理組合かも検討される必要が生じます。両解説員のご意見を参照に、第三者の専門家にチェックをしてもらうように検討することをお勧めします。ご参考下さい。
 事務局から 
  荻原 幸雄  解説委員の説明の通りで、瑕疵という明らかな現象があるので、認めているのでしょう。
残念なのは補修の段階で第三者の建築士の立会いによる、原因解明が必要だと思われます。原因が施工なのか?設計なのか?施工ならば職人の腕なのか?監督の現場管理の能力の問題なのか?使用材料そのものが原因なのか?

理由はいろいろ考えられるので、先ずは構造に問題がなかったか?それに問題がなければ、仕上げの施工の問題になりますので、瑕疵は完全に除去することができます。
今回のように補修されてしまうと原因追及が困難になることもあります。
構造を調査するのに床の撤去しなければならないからで・・・。これを誰が負担するのか?
が大きな問題になるからです。
窓口はデベだったのでしょうか?

販売責任のデベに全ての責任がありますので、明確な原因を説明してもらいましょう。

できるだけ第三者の建築士の調査をお勧めします。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 今回、相談することで、本当に安心しました。
これから、もし、アドバイスのように第3者立ち会いをする時は、お願いしたいのですが、今、弁護士との対応をせまられています。
床も、目だけでも、判断できるでしょうか?
また、その書類を、K社は、弁護士は、床内部をみた時は、瑕疵担保責任を離れますし、
それをはがす費用と時間がとれませんので、外部からだけの建築家判断が正式書類を判断できるならば、是非、お願いしたいと思います。

K現場監督担当者は、まだサポート工事を完了していないのに、迷惑料、慰謝料の心配から、K社は、早い弁護士対応に切り替えてきました。それなりに、こちらも、私の年収や、日当から考慮した迷惑料金なども、考えていますが、主人が立ち会っただけで、名刺と自筆携帯電話の証拠だけでは、ホテル代金の8/3を請求してきました。
普通経費をこえているという理由で、それも、3日の工事が10日になった理由を無視しているので、延長ホテル代金すらも、交渉しなければなりません。
弁護士との対応、第3者の立ち会い、など大手K社を敵に回したくない立ち会い人と弁護士が多いので、困っています。

荻原様は、このような条件でも、立会人としてお受け下さるならば、私も、嬉しいです。
ただ、最後の結果が恐いので、お金を取れない場合を考えるとどうして良いのか、弁護士に相談したいと思います。

再工事は、12月を早めてもらい、してもらう予定ですので、その時に、萩原さまに依頼予定で、それまで、弁護士対応は、少しでも、時間伸ばしするつもりです。担当は、また来ますので、その御相談は、できますか?お電話してもよいでしょうか?
どうぞお力になっていただければ幸いです。
マンションの理事長にも、明日でも相談したいと思っています。
本当にどうぞ宜しくお願い致します。
 その後  
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