相談概要 | [氏名] T.H [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [相談建物所在地] 埼玉県川口市 [職業] 会社員 [年齢] 42 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦2006 年 10月 日 [公庫は使わない] on [性能保証を使用] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 100.87 [延べ面積坪] [工事請負金額] 1449 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 建設会社 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 9 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 7 [施工者名] Aの依頼した大工 [販売会社名] A [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [現象] 宜しくお願いします。 業者より、ミスがあったので見て欲しいと現場で説明を受けました。 内容は、アンカーボルトの無い所の土台の木に穴を空けてしまったという事です。 具体的には、柱と柱の間の土台の木(芯ありの檜4.5寸 含水率18%以下)柱の端から端まで約1700mmあります。 アンカーボルトが両柱から約170mm〜180mmの所に、それぞれあります。 問題は、片方の柱の端から約600mmの所に、無用の穴が一つ、又950mmの所にも更にひとつ、最後は、柱の側のアンカーボルトの頭が見えるすぐ側にひとつ、計3箇所の無用の穴が貫通しています。 そこは、畳部屋の押入れの戸の下になります。 又、その土台の木とは別の木にも計4箇所もの穴が貫通していました。 [業者の見解] 大工のミス。他の土台の木と勘違いして穴を空けてしまい、そのまま木を載せた。 対策としてその穴の下のコンクリートとの間にパッキンを入れ、接着性樹脂を注入することで、穴を埋める事で極端な強度の不足は補える。 また、檜4.5寸の木も強度的に強い。 [相談内容] 1.ほんとうに、樹脂を入れるだけで、問題ないのか。 特にアンカーボルトの入っているすぐ隣に余計な穴が空いているということは、いくら樹脂で穴を塞いでもそのアンカーボルトが地震など横揺れがあった場合、意味をなさなくなるのでは、と思った。 2.他の方法が考えられるか 3.基本的に、今のメーカーさんは、誤魔化そうとするような業者ではないと思っているので、疑う事自体、後ろめたいような気がするのですが、どの程度シリアスな事なのか、それほど心配しなくてもよいのか、わからないので、是非ご教示をお願い致します。 |
yorozuの感想 | どのサイトよりも、親切丁寧でわかりやすい回答と思います。 ボランティアで運営されているとは、すばらしいです。 |
アドバイザー | |
大内 彰 | 解説員の大内です。 土台に開いた余計な孔について、耐力的な意味では孔が径の7倍離れていれば問題ない(応力の方向によっては4倍でも良い)と考えていいでしょう。4枚のうちの1枚についてはかなり近いところに孔が開いているので耐力的には十分な耐力を発揮できないという意味では問題ありです(その箇所には殆ど力がかからないということが分かっていれば問題ないのですが)。 対策としては、まずボルトの ナットを外し、厚さ6mm、幅80mm、長さ150mmくらいのプレート(ボルトを通す孔を中心に開ける)をビス(ホールダウン用のビスが便利)を8本程度をボルト挟んで4本ずつ打ち込み、ボルトのナットを締めなおせば十分ではないかと思います。ただ、この補強は建物を全く知らない状況でのアイディアなので設計者に確認してもらう必要はあります。 |
コメンテーター | |
長谷川 明弘 | コメンテーターの長谷川です。 大内解説員の言う通り、写真だけではわからないので、完全にはこちらでは判断出来ないと思います。問題の有る箇所と無い箇所があると思いますので、専門の設計者に確認の上、補修をすることをおすすめします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 正直な業者だとは思いますが、本来は大工が土台設置の段階で気がついているのですから現場管理も工事監理もされていないと思われます。 この時点では取り替えも容易だったと思われますが、構造的に応力が大きい場所かどうかを確認してもらいましょう。応力が顕著な場合は大内解説委員の対応をしてもらうように申し入れてはいかがでしょうか。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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