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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No. 1101 契約後のオプション提示に驚く

 相談概要 [氏名] IN
[相談内容:] その他
[相談建物所在地] 埼玉県南埼玉郡
[職業] 会社員
[年齢] 31
[女性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦    年  月  日
[公庫は使わない] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 70.71
[工事請負金額] 4850
[設計監理料] 0
[様態] 注文建築
[施工者] 大工(工務店)
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。
[確認申請書お持ちですか?] 無い。
[検査済証は有りますか?] 無い。
[設計図面は何枚もらいましたか?] 15
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 20
[床面積] −
[施工者名] K 建設
 相談内容 [現象]
今年の1月から設計の打ち合わせをはじめてようやく3月に図面があがってきてこちらのイメージも理解してもらった上で営業さんから契約をしたいと申し出がありました。
社長さんと金額の交渉をして金額4850で決まりました。

(内訳・本体価格3250、オプション1600)3月に契約、その際オプションに関しては後日打ち合わせをしながら・・と曖昧ではありましたが信頼していたので本体価格の部分だけの契約金300を支払いました。

とは言っても契約には不安があり「後でトラブルにしたくはないのでオプションや金額は早く出してくれ」「本当に任せても大丈夫なのか?」と営業さんに何度も何度も会って確認しても「安心して任せてください!!」という返事で信頼していました。

その後、建築確認の申請、地鎮祭を5月末に終え6月から着工だとばかり思っていました。
でもオプション部分に少々不安もあったのでまた着工前にオプションの詳細の提示を求めたところ口頭で「500位値上がりします・・」
との回答。詳細も確認していないのに驚きました。

「詳細を見せてくれ」と言ったところ実はまだ出来上がっていませんでした。
あまりにも馬鹿にされた対応でいい加減な業者だから一時は契約を破棄しようと思いましたが今までの経緯や付き合いの中でいろいろ考え、思い留まり詳細が出るまで待つことにしました。そんな状況にも関わらず、3週間待たされた挙句オプション詳細金額3350と提示してきました。

契約時4850そして今になって6600という金額。怒りというより笑ってしまいました。
差額の1750はどう逆立ちしても支払うことは出来ないので値引き交渉をお願いしたところ社長さんから「それ以下では出来ない」との回答がありその場で契約を破棄したいとお伝えしました。

[業者の見解]
社長さんは全く顔も合わせず話もせず謝罪の言葉もなく営業さんとの電話のやりとりで終わりました。
契約金の返金の件は後日連絡します・・とのこと。

[相談内容]
契約破棄になって契約金300を支払っているのですが破棄した際に返金はいくら位か?と聞いたところ図面、地盤調査などもろもろ費用で概算150は掛かると言われたのですが金額的に妥当ですか?
これ以上騙された・・と思うのはこりごりです。
宜しくお願いします。
 yorozuの感想 相談することが出来ずもやもやしていたところこちらにたどり着いて相談できて感謝しています。
アドバイザー 
清水 煬二 解説員の清水です。

 軽率な契約が原因で後悔される方の相談が多いような気がします。自分だけは大丈夫だと思ってしまうのでしょうか。誠実な業者であれば、曖昧な契約でも大丈夫だと思ってしまうからでしょうか。今回の件の文面内容からは、ご自身もおおいに反省すべき点はありますが、この時点で冷静になられて解約をお考えになられたのは、賢明だと思われます。業者側にも問題がありそうです。
契約時では、オプションの1600万円についての見積もり明細は添付されていたのでしょうか?また、今回の追加3350万円についても明細金額は提出されましたか?

契約後に20回の打ち合わせを行い、調査、図面や見積もりなどの作業や会社経費を考えれば150万円の請求が多いとは思いませんが、業者側の過失を考えると当然その過失分は差し引かれるべきだと思われます。

精算の150万円の請求明細を出してもらって、その内容や根拠に納得できないのであれば、今回の経緯を弁護士さんに相談してみれば良いでしょう。但し、業者がこちらの回答に納得しなければ、取り返すためには費用と時間が掛かります。業者の言う精算金が、また変わっていかなければ差し引き150万円の損で済むということです。損得も考えて決めてください。
笠原 歩 解説員の笠原です。

 ご相談の「150万円が妥当か?」については、明確にお答えすることは出来ません。
 なぜなら今までの図面や調査等の業務内容が文面だけでは分からないからです。本来、オプションを含めた全ての金額に納得してから契約を結ぶべきでした。
契約金300万円の法的な意味付けが不明ですが、解約手付として支払ったのであれば全額返金されなくても文句は言えません。契約書の文面をご確認ください。半額だけでも返金してくれるのであれば交渉を長引かせないのも、賢明な判断だと思います。
 コメンテーター 
山口 雅克  コメンテーター山口

 オプションの内容や経緯がわかりませんので、増額分の提示がなぜそのようになされたのか?今回の契約の経緯にも疑問が出てくるところですが、相談の目的が着手金の返還割合ですから色々な事をグッと飲み込まれた上でのこととお察しいたします。

 契約は口頭で合意した事も成立しますが最終的には書面がモノを言います。契約書の中身を詳細に読みといて行く事が相手に対抗する手段でしかありません。

 契約金300がどのような意味合いのものであるかも検討して下さい。着手金であれば終了している仕事の分は支払わねばなりませんので、今までの業務分の内訳を出していただいて検討するしかないでしょう。
その内訳がおよそ妥当なものであるかどうかは第三者の専門家に見てもらうしかありません。全体の流れと契約の内容も相談してみたら如何でしょうか。
 事務局から 
  荻原 幸雄  注文建築ということから工事請負契約を締結されたと理解します。
そこに支払い方法が記載されているとおもいますので、着手金は契約時に払うということになっていると思いますので、300万円の法的根拠は記載されていれば成立します。

問題はこのような手法で業者が優位にシステムで業務を行なっているとしたら悪質です。
営業はどんなに誠意があったように見えてもなんら契約条項とは関係ないことを肝に銘じてください。
解除するには精算根拠を確認する必要があります。妥当性を第三者の建築士にご確認ください。

オプションを外して本体工事だけ依頼することも可能ですが、その場合は手抜きなどが心配ですから第三者の工事監理者を入れた方がよいでしょう。
そして、オプション工事は第三者の建築士の紹介で別業者から見積りを取ることで妥当性が判断できると思います。
選択肢はあると思いますので、冷静に判断ください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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