相談概要 | [氏名] N.Y [相談内容:] その他 [相談建物所在地] 愛知県名古屋市守山区 [職業] 介護 [年齢] 31 [女性] on [構造] その他の構造 [引渡し年月日] 西暦 2006 年 05 月 日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 26.8 [工事請負金額] 3000 [設計監理料] 160 [様態] 注文建築 [施工者] 地場大手ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。 [確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 3 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 6 [床面積] 120m2以下 [施工者名] O [販売会社名] S [設計者名] Y |
相談内容 | [現象] 基礎工事、建前が終わりコンセントの位置の確認へ行きました(二月二十五日)その時緊急事態が起きてしまいました、と言われ説明をうけると「建物の左側が4センチ上がっている」そうなのです。下がる原因は幾つか考えられるが上がる事はほとんど事例がなく原因不明。 考えられるとすれば、柱の木が何らかの原因で膨張し持ち上げた可能性も・・・ということです。23日に傾いている事がわかり、最初は下がったのか上がったのか解らなく、24.25日で穴を掘ったり地盤を再び検査した結果上がっていると判明したそうです。地盤はとても固く良いそうです。あと1,2軒建ててますが他は大丈夫のようです。 [業者の見解] 基礎のコンクリート部分(持ち上げて地面にむき出しになった部分)をコンクリートで密封し圧力をかけながらゆっくりコンクリートを注入し持ち上げ左右平行にする方法をとるといわれました。(私はそう理解しました)ミリ単位でとても慎重な作業だそうです。 そしてもしうまくいかなかったら、壊してやり直すそうです。とにかく責任を持ってやりますといっては下さいました。 [相談内容] 家が持ち上がるということは、本当にあり得るのでしょうか?だとしたらどんな原因が考えられますか?本当は下がっているのでは・・・?と思ってしまったり(疑うのはいけないと思いますが) コンクリートを注入する方法で上手くいったら、そのまま建てても問題ないのでしょうか? すごく不安です。よろしくお願いいたします。 |
yorozuの感想 | 建築関係のことは聞きたくても、誰に聞いたらいいのかわからないし、ましてや身近に聞く人もいないので、とても助かります。 |
アドバイザー | |
大内 彰 | 大内です。 生憎ですが、建物が浮き上がったということは聞いたことがありません。そういう現象が起きる原因として周囲の地盤変動による影響が考えられます。 その地盤変動の原因がはっきりしないのに対策を講じても将来的にはやはり同様に地盤の動きによって上がったり下がったりすると思われます。対策を講じる前に地盤調査会社や構造の専門家(懇意にしている地盤調査会社があると思うのでそこからの情報も聞けるでしょう)に相談し、原因究明してから対処することをお薦めします。 |
関口 啓介 | 関口です。 大内解説委員の解説の通り、近隣敷地での地盤への外力(杭打ち等)による影響か、それに伴う地下環境の変化によるものかもしれません。 安易に現時点で対策を講じるよりも、しっかりと原因を掴んでからされる事が望ましいでしょう。 大きな地層の動きでは、長いスパンで動いている濃尾傾動地塊運動と言うものがあり、養老断層を下端に、猿投のあたりを上端にして傾き続けておりますが、守山であれば殆ど影響もなく、また4cmも上がるというのは、数年や数ヶ月で現れるようなものではありません。 また、仮に断層が直下にあったとして動いたとしても、N.Yさんの家だけが上がるとは考えにくく、人工的な地盤環境への変化が影響していると思われます。名古屋にも信頼できる地盤調査会社がいくつかあります。上から見るデーターだけでなく、あらゆる情報をきちんと分析しながら地盤の中の事をしっかりと検討される事をお勧め致します。 |
コメンテーター | |
笠原 歩 | コメンテーターの笠原です。 家が下がる例はよく見聞きしますが、上がるというのは珍しいことです。局地的にそのような事がおきるのはその場所に原因があるのではないでしょうか。ご相談の地所の従前の用途を調べ、地下構造物等の有無を確認して下さい。 対策工事が計画されているようですが、原因不明のまま工事を行ってもまた同じ現象が起きたり悪化を招くことになります。まず総合的な調査をした上での検討、対策を行って下さい。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 周りの環境の説明がないので、敷地周りの状況がよくわかりませんが、大きな擁壁などありませんか? このような環境で上がったことが事実ならば、大変危険だと思われます。このような環境でなく、敷地周りに段差が無ければ上がったとは考えがたく、沈下したのだと思います。どちらにしても地盤調査と現況調査が必要です。第三者に見てもらうことをお勧めします。 原因不明で対策を講じるのは根本原因を取り除かなければ本当の対策にはなりません。 慎重な対応が大切です。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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