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一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 1060 窓枠の取り付けの不手際があるが・・・。

 相談概要 [氏名] TT
[相談内容] -
[相談建物所在地] 山梨県北杜市
[職業] 公務員
[年齢] 31
[女性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦2005年12月  日
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 40
[工事請負金額] 2345
[設計監理料] 110
[様態] 注文建築
[施工者] 大工(工務店)
[設計者を選んだのは] 自分で選んだ。
[監理者を選んだのは] 自分で選んだ。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[確認申請の為の委任しましたか?] してない。
[確認申請書お持ちですか?] 有る。
[検査済証は有りますか?] −
[設計図面は何枚もらいましたか?] 24
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 10
[施工者名] TJ
[販売会社名] SB
[設計者名] ST
[監理者名] ST
 相談内容 [現象]  窓枠を止めているねじが曲がっていたり、途中までしか入っていない。
 窓枠自体にねじを入れるときに付けたと思われる傷やへこみがついている。
 窓枠とねじを止める木との間にすきまができてしまっている。

[業者の見解] 施主、設計士(監理も依頼している)、大工の間で現場を見ながら話をしたが、大工からは、ねじの入れ替えはできるが、窓枠は外の外壁等を壊さないと外せないので、直せないという返事であった。

[相談内容]  お世話になります。欠陥住宅等で検索をしましたらこのページが見つかり、相談にのっていただきたく、内容を送らせていただきました。 6月から新築で住宅を建設中です。設計は近所の一級建築士に依頼し、工事は父の知り合いの大工に依頼しました。 監理自体も建築士が引きうけてくれることになりました。

 現在はあと洗面台やトイレ、畳等の設置で、最終的な段階に入っているのですが、先日、監理者の方から、仕上がりがあまりにも雑すぎるという話があり、家の仕上がりを見に入ったところ、監理者から指摘のあった窓枠の付け方やねじの止め方があまりにもひどいことに気づきました。

 たびたび現場に行ってはいましたが、今まであまり細かい所までは目が行き届きませんでした。監理者は前々から大工に注意をしてくれていたようなのですが、施主のところに話がきたのがつい先日で、また、大工が監理者のいうことを全く聞き入れないで工事を進めてしまったということで、実物を見てショックを受けました。

 窓枠を付け替えるには、外壁を壊して窓を全部外して工事をし直さないとできないという話だったので、当初、施主、大工、監理者を含めて話をしたときは、ねじの交換だけですませるということになったのですが、あまりにも納得がいきません。また、まだ交換に来る気配もありません。

 監理者は住むには支障はないのであきらめた方がいいというような口ぶりで、既にさじを投げてしまっています。
 今後、大工にはねじの交換だけでなく、窓枠の交換とそれに伴って壊さなければならない外壁の修理も要求していくつもりですが、最終的な引き渡しの時までに、施主はどこまで大工に修理を要求できるものでしょうか。

 ただ交換ができるものであれば交換してもらえばよいのですが、一度壊して作り直すという段階を踏まねばならないものは直してもらうことができるのでしょうか。
 また、話し合いをしても大工が修理を拒否した場合はどういう手続きを取ればよいのでしょうか。 教えて下さい。






 yorozuの感想 ここ以外に相談にのっていただけそうなところが見つかりませんでした。
アドバイザー 
清水 煬二 解説委員の清水です。

局部的な写真からですが、大工さんの腕前は疑問で、少なくとも雑であるイメージが伝わってきます。残念ながら、この大工さんが手直しを行っても、多分満足な結果は期待できないと思います。

まだ引渡しを受けていないのであれば、支払いも全額は済んでいないと思います。今までの工事出来高から、他の工務店に引き継いで補修してもらう費用を差し引いて、その残金の支払を行うほうが良いのですが、もめるでしょうね。ですが、残金が残っているというのは、強みでもあります。少なくとも満足な手直しを行わなければ、業者に残金の支払いをしてはいけません。お父様の知り合いの大工ということですが、お父様から口ぞえしてもらっても効果はないのでしょうか?

第三者の建築士の設計監理が入っているとのことですね。設計と監理まで行うには金額的に安過ぎるとは思いますが、それは言い訳になりません。設計監理者にも責任はあります。設計監理を行っているかたにも、もっと協力してもらうべきです。もし、その業者で補修することになったら立ち会って頂いて、正しい工事をするように指導してもらうべきです。外壁を壊すことになっても、それは止むを得ませんし要求できます。教訓ですが、知り合いの大工さんに頼めば安心かどうかというと、トラブルも意外にあるようです。知り合いなのと信頼できる腕があって満足な工事をしてくれる かどうかは別問題と考えた方が良いでしょう。

 また、第三者の建築士に設計と監理を頼んだのは非常に良い選択だったと思いますが、この工事金額の5%前後では、どう考えても設計と監理の両方を正しくできる金額とは思えません。安すぎる設計監理料で引き受ける建築士は、監理を軽視するケースも少なくないような気がします。今回は、良心的な建築士さんで、大工があまりもにひどかったのかもしれませんが、どちらとの契約書も曖昧で不完全なものであったのだろうと想像できます。

ですが、今回は工事業者にも設計監理者にも正しい工事を行ってもらって引渡しを求める権利がTTさんにはありますし、そのことは一般的にも当然のこととして認められ ます。相手が話し合いを拒否すれば、調停、裁判という選択肢もありますし弁護士さんに入ってもらうこともできます。しかし、そこに行く前に解決できることを願っています。まず、その設計監理者に、もう少しがんばってもらうことです。
 コメンテーター 
堀住 勝雄 コメンテーターの堀住です。

 最初に文章を読ませていただいたとき、失礼ながら「また神経質な施主のわがままか」と思いました。しかし写真を拝見して驚きました。サッシの傷と施工は一般に容認できる範囲ではありません。

清水解説委員の言葉どおり、お父様と監理者の協力を得て外壁を壊してでもサッシの取替を要求するべきです。私達建築士は工事業者に対して指導はしても強制力は持っていません、建築主が残金の支払いを担保に修正を求める方法しか残されていません。
ご心配お腹立ちでしょうが冷静に話し合って下さい。
 事務局から 
  荻原 幸雄 よろずの相談でもよくありますが、知り合いであろうとなかろうと腕の悪い施工会社はどうにもなりません。
となると知り合いだけに太刀が悪いですね。個人的な知人だから、安心というのは素人考えで、必ずしも期待するほどでもない場合が多いかもしれません。

監理者にも多少、問題があると思います。監理者には施工者に対する強制力はないのですが、指示に従わない場合はその時点で建築主に報告する義務を負います。
それを放置したということが補修を難しくする点でもあります。ただ、監理者も父親の知人の大工
といこともあり、大工は建築主が決めたのだから、是正の指示はしたが従わないのはそれを選択した建築主に責任がある。という気持ちも働いたのかもしれません。

この程度の仕事では建築全般的に問題があったのではないか?と推察します。
監理者に問題があったが是正させた部位を確認することをお勧めします。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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