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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No. 1043 建築事務所に依頼したほうがより希望に沿うか?

 相談概要 [氏名] M.S
[相談建物予定地] 東京都台東区
[職業] 会社員
[年齢] 26
[男性] on
[構造] −
[引渡し年月日] 西暦    年  月  日
[何階建て] 3
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 54
[工事請負金額]
[設計監理料]
[様態] 注文建築
 相談内容 [家づくりの相談内容]
・商業地域・防災指定・建ぺい率80%
 妻の実家で二世帯住宅を真剣に考えています。実家は自営業を営んでおりますが、 義父が病気で病状もあまり良くないことから、以前からの夢でもあった、家の新築という夢をかなえてあげたいという話しになり、退院してきた義父と共にこれから建築計画を立てようとしているところです。

 建物の造りとしては店舗部分と住居部分を手前と奥に分けて、真ん中に共用外階段を作り、店舗と住居を行き来出来るようにし、手前の1Fを駐車場、2Fを店舗とし12.5坪、奥の住居部分を約30坪として3F建て、1Fを親夫婦の住まい、2FをLDKとし、3Fを私たち夫婦の住まいというのが義父と私の希望です。お金については親夫婦と出し合って1300万位を頭金に私が残りをローンで返そうと考えています。

今回の相談ですが、率直な意見をお願いします。

1.義父は耐火建築でなければならないことから、大手ハウスメーカーの2×4で建築を依頼しようと考えているようですが、このサイトを見る限り上記の様な建物を考えた場合、建築事務所へ依頼したほうがより希望に沿った費用・建築になるのではないかと私は考えています。ご意見を頂けないでしょうか。

2.予算的に建築費用(諸費用を含み)3500〜4000万で建築は可能でしょうか。
 yorozuの感想 家を建てようとしている方が共通して持つ悩みを専門家の方が丁寧に答えていらっしゃって、他のサイトを探しても、このようなところはなく、本当に参考になります。
アドバイザー 
清水 煬二 解説委員の清水です。

大手ハウスメーカーで建てる場合と、設計事務所に依頼して設計監理費用を払った場合ですが、オプション選択をするなど、同程度のもので考えれば総額では設計事務所の方が安いはずです。費用を優先して、メーカーの標準仕様で材料もプランも追加を出さないようにすれば、価格はハウスメーカーの方が抑えられるかもしません。

しかし、設計事務所に依頼の場合と、ハウスメーカーに依頼の場合では、内容が全く異なっていて実際は比較できないとは思います。造る側の立場で設計、工事をするハウスメーカーと設計事務所では、考え方が全く異なります。急いでなければ、設計事務所で話を聞いてみればよいでしょう。その場合、工事は行わない設計監理だけを行う設計事務所を選択してください。それらについては、よろず相談の書籍を最低お読みになってください。

54坪で3階建て、総額3500万円〜4000万円は可能な金額だと思いますが、総額というものにどこまで含めるかでも異なります。3階建てで店舗や駐車場など希望とのことですが、ラーメン構造といわれるのもを選択する必要があるかもしれません。2×4工法と最初に決めなくても良いかと思います。
長谷川 明弘 解説員の長谷川です。

まず質問の1ですが、商業地域、防火地域の場合、3階建て以上の場合は耐火建築物にしなければなりませんので、2×4でも建築は可能ですが、事例が少ないため、まだまだコスト面等も心配ではありますので、2×4で建築されるのであれば、良く調べられてから計画される事をお薦めします。

それ以外の耐火建築物を建てる方法としては、鉄骨造、もしくは鉄筋コンクリート造で建てるのが一般的ですので、こういう場合は設計事務所に依頼する方がより効率的で、質の高い建築物ができる可能性が高くなるのではないでしょうか。

質問2の予算の質問ですが、希望の面積と仕上げや設備等の仕様、グレードを設計者と相談の上、しっかり検討し、こだわる所はしっかりこだわり、妥協する所はうまく妥協していけば、建築は可能だと思います。ぜひ1度、専業の設計事務所に相談して みて、色んな可能性をさぐってみてください。
 コメンテーター 
阿部 重幸 防火地域で2×4の3階建てを考えておられるようですが、間口と奥行きの関係がわかりませんが2×4の場合、壁量が要求されますので間口が狭い場合や駐車場のような1階部分が開放された建物には不向き面があるかと思います。

又店舗付住宅の場合はハウスメーカーより設計事務所に相談される方がより希望に添った
建物になると思います。工事予算については予算組を確りすれば可能な金額であると思います。
 事務局から 
  荻原 幸雄 家を建てるのはその基準となる建築基準法という法律があります。
家を合法に造るとはこの基準をクリアーすることですが、実はこの法律は第1章に記載されている最低限度の基準を示しているに過ぎないのです。より安全にするのはこの基準だけでは難しいとわたしは考えております。その基準をはるかに超える安全な家を家造りには目指すべきだと思います。

そこで今回の壁式がネックなのが1階のパーキングです。
建築基準法がクリアーできてもより上の安全を求めるならば工法は第三者の建築士の判断によるべきです。
構造だけでなく使い方などの機能性、予算も含めて適切な構造の工法を選択することが正しいあり方です。

夢を求める人のみ夢が与えられます。
先入観の強い人は夢を限定していることに気が付きません。
頑張ってください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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