相談概要 | [氏名] m.k [相談内容:] 注文住宅の瑕疵 [相談建物所在地] 香川県三豊郡 [職業] 会社員 [年齢] 37 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 05 年 12 月 10 日 [公庫使用] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 66.18 [工事請負金額] 3150 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 地場中小ハウスメーカー;地域的な中小産業 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 19 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 7 [床面積] 250m2以下 [施工者名] O住建(株) [販売会社名] [設計者名] N [監理者名] H |
相談内容 | [現象] 現在、私達夫婦と子供2人の住居(約66坪)と同一敷地内に両親用の住居(離れ約18坪)を建築中ですが、数点の図面とは異なる施工がありましたので御相談させて頂きたく思います。 @両親用の離れ(居室部と土間の物置部とからなっている)の土間部の軒高が図面上ではGL〜3700となっているのに、実際建ててみると約5200の高さになっている。見積もり・打ち合わせ段階での小明細では確かにその様な柱の明細が記入されていたが、図面には記入されていない為、担当営業に確認を取ると理解していない様子だった。が、「図面通りに施工します。」との事でしたので任せて施工さすと全然違う建物が出来上がっていた。 監理者F(監督)も建て方当日に製本された図面を会社から貰い、理解していないまま施工している様だった。後日、O住建の社長もクレームを聞いて現場で確認をさすと、「当初の土間部の柱の杉材から檜の柱に変更してあげているんだから文句ばかり言うな。」とばかりにまくしたて逆ギレしているみたいでした。 こちらから材料の変更を求めた訳では無く、憤慨しています。 A我々夫婦用の住居(約66坪)も同時に建て方を行った所、図面上には”述べ床面積が200u以上は排煙の関係上、内法高2200とする”と記入してきているにも関わらず、見積明細のサッシが取り付けられず、何箇所は当初よりも高さの低いサッシを取り付けられた。クレームを申し立てて営業、監理者に何故この様に図面と一致しない施工が続くのか?と問いただすと「現場を知らない設計者が図面を書いたからかなァ・・・。」と要領の得ない返事で、契約の解除、更地にしての返却、着工金の返還を求めましたが、平身低頭するものでしたので、以後この様な事が無いように念押しして、サッシ代の値引きと外構扱いの”犬走り”、”スロープ”を本体価格に含むとして和解しました。 Bその後、細かいトラブルはありましたが内部の造作も進みだした所、監理者より「階段が図面通りに納まらないので、梁を削るか、蹴上げを15mm〜30mm上げるか、踏み面を小さくするしか方法が無い。」と言われてしまいました。(*予定の階段は”U”字型の廻り階段で16段、蹴上げ195mm、踏み面210mmです。) O住建の社長自ら「勾配もきつくなく、2階から降り始めの廻す部分はフラットにしておけば子供さんの小さい間は安心ですよ。」と提案してきた階段でした。 図面上では使い勝手の良い階段だと思い、了承したのでした。 しかし、実際には納まらず、寸法の変更を了承するか、廻し部分を段になったまま使用するか、の2点しか選択肢が無い報告を監理者から受けました。以前のトラブルもあり「図面通りに施工が出来ないのであれば、竣工検査も引渡しにも立ち会わない。それでおたくが困るなら、社長以下、図面製作に携わった者全てで図面通りに施工して完成させてくれ。下請けの大工を困らすな。」と告げました。 監理者からは「上と相談します。」と言い残して帰って行きました。因みに建築確認用に記載されている設計士Nはただの”代願屋”であり、本施工図の作成はO住建の設計・施工です。そう何度も家を建てれる訳でもありませんので、納得のいく家を建てたいと願っておりましたが、こうもトラブルが続くとホトホト参ってしまいます。下職の方々は皆さん真面目でコツコツとやって下さっているので、現場では極力揉め事を起こしたくないのですが・・・。 解説委員の先生方、今後、このO住建とどの様に付き合って行けばよいのでしょうか?長文失礼致しました。 追伸) 知り合いもO住建で今から着工ですが、同様に”サッシ”&”階段”の納まりが図 面と合わないと告げられ、「本当にきちんと施工して貰えるのか?。」と心配しています。 [業者の見解] 「相談して返事します。」との事ですが、返事が無い。他の質問、相談事に対する回答も”打てば響く”からは程遠い。かと言って、良く熟慮された答えでも無く、要領を得ない事が多い。 [相談内容] この調子だと今後、まだまだたくさんの不具合、トラブルが出てきてもおかしくはないとおもいます。なんらかの「念書」でも書かしたほうが良いのでしょうか? |
yorozuの感想 | このHPにもっと早く出逢いたかった!!でも、後の祭りかも |
アドバイザー | |
久米 能子 | 久米解説員の回答です。 ご相談を拝見して、一番問題であると感じるのは、M.Kさんの「納得の行く」家になるかどうか、ということよりも、法規を遵守している建物になって、完了検査に合格するかどうか、ということです。 確認申請書の副本をご覧になったことが無いようですが、一度内容を見てみてください。 200平米以上の床面積であることによりサッシの高さを明記しているのは、火災のときの排煙が有効になるように、ということですが、サッシの高さが低くなっているのならば、法規で必要とされている排煙を確保できていない可能性もあります。また、軒高が設計よりも1500も高くなる、というのは考えにくいことですが、そのことによって、建物の最高高さが高くなってしまって違法になってはいないでしょうか。 まず、それら違反の建物とならないかどうかをチェックされ、それから階段など使い勝手を検討されると良いでしょう。 残念ですが、M.Kさんの現場は、図面とは届出用の形だけのもので、行き当たりばったりの工事のように感じます。しかしながら、工事も相当進んでいるようですので、ご自身でできるかぎり勉強をされて、よく現場を見るようにしてください。おっしゃるような念書はないよりはましかもしれませんが、社長のM.Kさんへの受け答えを聞く限り、そのような書類もさほど役に立たないかもしれません。それよりも、ご自身だけでは不安であると感じられるならば、信頼できる第三者の専門家に工事現場を見てもらい、O住建との間に入ってもらうようにしたほうがよいでしょう。 図面通りの施工、というものを求めても、そもそも図面が整合性の無いものなのか もしれませんし、一度、そうした専門家と内容の洗い直しをしてみるのもよいかもしれません。、今からできることには限界があることでしょうが、まだ間に合うこともあるでしょう。早く完成したいことでしょうが、このまま流されず頑張ってください。 |
清水 煬二 | 清水解説員の回答です。 現状の支払い額がどの程度まで進んでいるか、完成後の入居をすぐに行わないといけない状況かによっても、対応が変わってくるとは思いますが、このままずるずると行っても、いい方向には進む可能性は低そうな気がします。 先方がまともに対応してくれないのであれば、仕切りなおしで一度工事をストップしてもらい、第三者の専門家に相談して設計図書と現場を確認してもらい、業者との話し合いに同席してもらうと良いでしょう。 契約書というのは、順調に進んでいれば必要になりません。口約束だけでも良いわけです。ですが、トラブルが起こったときに契約書に戻って話し合いが必要になるのですが、トラブルを起こすような業者ほど、ほとんどがとんでもない契約書で、建て主に有利なことは書かれていません。設計図書と合わせて契約書の中味も注意して頂け たらと思います。 |
コメンテーター | |
阿部 重幸 | 念願のマイホームが工事が進むに連れ、設計図書との違いが明確になり、ここまま工事が進めばどうなるか、貴方の心中の不安を思えば、施工業者の不誠実な態度には怒りを覚えます。 設計図書が、そのまま施工に反映しない事は、良くあります。それは平面を立体に置き換える時に矛盾が生じた場合です。本来から言えば矛盾が起きない設計図書を作成する事が大切ですが、描ききれない所も生じるわけです。でも貴方の文面からすると明らかに設計図書を見ずに、勝手な判断で施工を行っているように見受けられます。 できれば一度貴方の思う不安事項を箇条書きにし、監理者に渡し期限を切って文書で回答をもらってください。それでもだめなら久米、清水両解説員が言われるよう、第三者の専門家に相談される事です。 請負者で大事な事は施主様の大事なお金を預かっているのだから、一円も無駄には使わないと言う気持ちです。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 設計監理料の支払いはしていないので、サービス設計監理となっているようですが、サービスで設計監理は実際はできないので、施工費に上乗せされているのだと思いますが、それでも外注の設計事務所に払う金額は「代願申請」程度でしょうから、こころのこもる設計とは程遠いものです。 ですので、現場が始まるといろいろ問題が生じます。 今回の問題はそれを遙かに超えている状況だと思います。 このままだと完了検査も合格しないかもしれませんね。 現状だとなし崩し的に工事を終了しようとしているように思えますので、第三者の建築士に図面を現場を確認してもらい、その結果を踏まえて今後の対応を考えたほうがいいかもしれません。 家づくりする方は事前に、このHPを見て欲しいものです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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