相談概要 | [氏名] O.E [居住住所] 大阪府大阪市東淀川区 [相談建物予定地] 大阪府吹田市 [職業] 会社員 [年齢] 34 [男性] on [構造] 木造(その他) [引渡し年月日] 西暦2005年10月末日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 99.68 [延べ面積坪] [工事請負金額] 1900 [設計監理料] 0 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工者] 地場中小ハウスメーカー;地域的な中小産業 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] 1 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 9 [施工者名] I 株式会社 [販売会社名] I 株式会社 [設計者名] S一級建築士事務所 H.T [監理者名] I 株式会社 |
相談内容 | [家づくりの相談内容] 土地も建設会社が持っていて、建築条件付という事でラフプランで土地を契約し、その後建物の契約をしましたが、図面はA3のもので見にくく、設備の方も写真で選んだだけで仕様書というものは無く、最近になって追加工事の見積もりが出たんですが、外壁に石材のような物を標準で貼ってもらえる面積が、口頭で言っていた面積より狭くなってしまってすごく高くなってしまい資金計画が厳しくなってきました。 建設工事請負契約書というのが一枚と図面が一枚でどんな家が建つのか心配です。土地の方は気に入っているのですが、一生住む家なので不安です。どういう風に言えば建設会社さんは誠意を持ってやって頂けるのか、もしくは、土地も家も契約して基礎工事も始まりましたが、あまり損をせずに解約できるのか教えて下さい。宜しくお願い致します。 |
yorozuの感想 | 当に無料で相談に乗って頂けるのか最初は不安でしたが、新聞にも紹介されてるということなので相談しました。 とても心強いHPで感心しました。 |
アドバイザー | |
阿部 重幸 | 結論から申しますと、契約が済み基礎工事が始まっている状況から判断すると、木材の墨付け、キザミ等も始まっているものと考えられますので、現在の時点での解約となれば、仮設費、基礎工事代金、木材費及び加工費等が当然の事して請求されるのではないでしょうか。兎角、家普請には、お金が掛るものですが、ない袖は振れない、出来るならなるべく損をしないで、契約を解除したい、貴方の立場もわからなくもありませんが。契約を破棄することは決して得策ではありません。 概ね家の価格を構成するものには、基礎、躯体(木造の場合であれば骨組)、外部仕上、内部仕上、設備、備品、等がありますが、価格の高い、安いは仕上工事の仕様や備品によって大きく変わります。 できれば請負業者に相談し貴方の予算に合うよう、仕上や備品で調整する事が必要ではないでしょうか。 |
本郷 成史 | 基礎工事に掛かってしまっているようですが、ここで仕切り直しをすべきと思います。 1. A3一枚の図面で、確認申請は提出し認可されているのでしょうか。 2. ご自分の要望を図面や仕様書及び見積書に、表現するようにしてください。 イ. これらが無いと希望の家は建ちません。 ロ. 出来てからああでもないこうでもないと水掛け論の争いになります。 ハ. 図面や仕様書など、設計図書が無くてどうして工事金額が算出できたのですか。 3. 仕様書などが無い場合、全て業者の言いなりになってしまうことになります。 イ. どんな折衝でも打ち合わせ簿をつくり、相手の認めをもらいましょう。 ロ. 玄関の石の面積が標準と違っている。もともとの標準はご存知だったのですか。 今となっては少なくとも、見積書を提出させる事が大切と思います。見積書も必ず、“内訳明細書”で作らせることが必要です。 “内訳明細書”は、品物の数量×単価です。経費や労災保険料などは除きますが、一式の表現は駄目です。 とにかくボタンを掛け違えています。今、余分な費用が掛かっても、設計、見積り、契約、着工をやり直したほうが良いと思います。 また、費用は掛かりますが、第三者の工事監理をお勧めします。法律上建築主の後見人の立場です。 これから何十年間住む家です。焦らずにじっくり対応してください。 |
コメンテーター | |
橋本 頼幸 | 工務店は建築工事のプロです。O.Eさんは建築のプロではありません。その二人が対等に話をすることは難しいです。よほどO.Eさんが建築の勉強をしていろいろな情報を集めないといけません。工務店とO.Eさんが対等に話をするためにはO.Eさん側に建築の専門家を入れるということです。今の段階では図面や見積書がないと「高い、安い、正しい、間違っているなど」の客観的な判断はできず、O.Eさんの一見方にすぎないということになってしまいます。そこで、やはり本 郷解説員が解説しておられるように本来の建築のあるべき姿まで持っていって第 三者の専門家の意見を聞くことも大切だと思います。 冷静に考えて家を一軒建てるのに図面一枚でできるわけはありません。つまり業者の立場から考えると図面に表現されていないことは業者のやりたいようにできる、ということになります。 一度、請負業者に「ちょっと自分の意見や気持ちを整理するので待ってほしい」と申し入れて、もう一度冷静に次の手を考えても遅くないと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 契約書一枚、図面一枚で一生住む家では余りにも無謀なことでした。 「あなたに一枚の契約、図面で大切な財産と命を預けました」といっていることに気が付くべきでした。 損して得獲るという解除の方法もありますが、発注分も合わせると解約するには現実的ではないかもしれません。 しかし、この程度の図面や契約書では今後も不安だと思います。 損することが明らかな状況ならば、考え方です。 第三者の建築士を工事監理に据え付けることです。 その費用は発生しますが、前向きな費用になるでしょう。 何故なら、建築条件付の建築主は貴方だからです。 建築主が設計監理者を選択する権利があるからです。 今からお任せの設計監理はやめて、貴方が選択した建築士に設計の把握と監理を依頼した方がよいでしょう。 施工者にはこれを拒絶する権利はありません。 選択した建築士に設計の補足図面作成、見積り明細の掌握、適切な監理の遂行をお願いしましょう。 前向きに取り組んでください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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