相談概要 | [どちらでよろずを知りましたか?] 3年ほど前に相談した [氏名] T.I. [相談内容] 売建住宅(建築条件付建売住宅)の瑕疵 [居住住所] 大阪府東大阪市加納 [相談建物所在地] 大阪府東大阪市加納 [職業] 公務員 [年齢] 39 [男性] on [構造] 鉄骨造(ラーメン構造) [引渡し年月日] 西暦 2002年 7月 27日 [公庫は使わない] on [何階建て] 3 [延べ面積m2] 126.69 [延べ面積坪] [工事請負金額] 3800 [設計監理料] 0 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工者] 建設会社 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 有る。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 3 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 約4 [施工者名] C住宅販売株式会社 [販売会社名] M開発株式会社 [設計者名] T設計 [監理者名] T設計 |
相談内容 | [現象] 今日になって気づいたのですが、1階の和室において、天井の板の表皮(クロス)がはがれてきました。 はがれた部分をよく見ると、黒いシミ(カビ?)がありました。 なお1階和室の上は、風呂場と台所があります。 水がポタポタと落ちるような音は今のところしませんが、水回りがあるだけに、かなり心配しています。 [業者の見解] 以前、販売会社に聞いたところ、2階床はキーストンプレートを敷設した後、コンクリートを打設して、その床版の上に配管を行った、とのことです。 [相談内容] これから、販売会社にアフターケアを頼む予定ですが、それに当たってアドバイスを伺いたいので どうぞよろしくお願いいたします。 和室天井の剥がれ 同上 |
yorozuの感想 | 3年ほど前に、ご相談に乗っていただき、その際は建物の揺れについて、ご回答いただき、どうもありがとうございました。 このようなサイトがあると大変助かります。 |
アドバイザー | |
藤井 修 | 写真から判断すると、どうも湿気又は濾水により天井の石膏ボードが水を含み仕上げのビニールクロスが剥がれたようです。 ちなみにキーストンプレートにコンクリート打設した床は防水性はありません。 販売会社によるアフターケアでは配管の繋ぎ目や浴室の床下の状態などを十分に調査することをお勧めします。 また、天井の石膏ボードが膨れているようでしたら取り替えが必要です。 |
清水 煬二 | 漏水か結露か雨漏れのいずれかであることは間違いないのですから、天井の張替えだけでは問題の解決になりませんので、必ず原因の特定をしてもらってその手直しが完全であることを確認してから天井をふさいでもらってください。もし、防音や断熱などの目的で天井の上に断熱材があれば、これも取り替えてもらってください。天井と2階の床などの両方を剥がしてもらうことになるでしょう。 |
コメンテーター | |
津村 泰夫 | 給水配管などでは、接合部での締め付けが緩かったり、キッチン下の接続部で止めピンの位置を間違えていたり、漏水することは良くあります。あってはいけないことですが、人間のする工事ですから間違いは付き物です。解説員のみなさんが述べられたように原因を調査すれば必ずわかりますので、当面は販売会社を信頼し、お願いされてはいかがでしょうか。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 上階の配管漏水が原因とは限りませんが、その可能性もあります。 屋根、外壁からの雨水の浸入もあるかもしれませんが、限定しないで調査することです。 天井は部分的にでも張替えになりますから其の時に、下地から漏水の流れを確認できる と思います。 デッキの上部ですから下からは漏水の痕跡を見れる程度でしょう。しかし、重要な調査です。 問題はデッキの横から点検できるスペースを確保することですが、2階の洗面などの床を剥がして、そこから点検することになるかもしれません。 配管の漏水は以外に多いもので、設備業者の認識の低さには驚かされる設備業界であると思うこともしばしばあります。丁重さにかける職人が多いのは気になります。 配管ならば簡単に直りますので(簡単に直る程度なら職人さんに気合を入れて仕事をしてもらいたいものですね)ご安心ください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 相談を受けていただきありがとうございました。 参考になる回答を頂き、先生方にはお礼申し上げます。 |
その後 | 【 その後の経過 】 <業者側による調査内容> 回答をいただき、間もなくして販売会社から1階天井板をはずして調査することになり、 配管の水漏れ等が原因ならば、修繕することになりました。 (保証期間内で、販売会社側の負担。) 当日は、建設会社の建築工、設備関連で松下電工(風呂・台所・洗面・便所のメーカー)代理店と水道配管工などの方々が来ました。 早速、1階和室の黒いシミがある天井板をめくりました。 (天井板は、石膏ボードにクロスが張っているものでした。) めくったところ、台所の配管が見えてきましたが、その配管には、水漏れしたような形跡がありませんでした。 実際に台所の水栓を開き、水を流しましたが、水漏れしている様子はありませんでした。 業者の方も不思議に思い、それ以外(風呂・洗面の下)の配管状況も調べるとのことで、数カ所、天井板をめくりました。 そして風呂・洗面の水栓を開き、水を流しましたが、水漏れしている様子はありませんでした。 1階和室の天井板をはずして見てみると、2階床下のキーストンプレートが見えて、そこから台所・風呂・洗面からの配管が延びているのが見えました。 (配管は2階床下と1階天井との間でした。) <業者側の見解> ひととおり調べたところ、配管からの水漏れが生じていることは確認できなかった。 そこで、黒いシミができていた天井板を再度調べ直すと、クロスが張っている面に黒いシミがあるが、反対面には濡れたような跡もなく、黒いシミも見あたらなかった。 業者(建設工の棟梁)曰く、 「建設時に接着剤などの液体がこぼれ、十分に拭かないまま放っておかれたのが徐々に浸透し、建設3年後になって、クロスのところのカビが生じ、クロスがめくれたのではないか。」とのことでした。 当方が自動食器洗浄乾燥器を入居後半年から1年ぐらいはよく使っていたが、最近では1ヶ月に1回ぐらいの使用頻度だったことを聞いて後日、水道業者からのコメントがあり、 「使用頻度から自動食器洗浄乾燥器から水漏れしていても、少量だと乾くこともある ので・・・。」ということで、業者(建設工の棟梁)の建設時の液体をこぼした説が原因ということに、納得していない様子でした。 <業者側の対応策> (1) 今回取り壊した1階和室の天井板を張り替える。 (2) 全面にわたりクロスを張り替える。 とのことで、当方としても今後のことが心配なので (3) 天井裏の状況が確認できるよう、点検口(60cm四方)を設置してもらう。 ことになりました。 それと、前述の水道業者からの説明にもありましたが、 「台所の自動食器洗浄乾燥器からの水漏れが確認できていないので、しばらく自動食器洗浄乾燥器を使用してみて変化がないかどうかを確認してほしい。」 とのことで、しばらく様子をみているところです。 現時点では、 ○ 1階和室の天井板は張り替え済み、点検口を1カ所設置済み。 ○ 状況確認のためクロスの張り替えは保留となっており、 自動食器洗浄乾燥器を使用しながら、部屋の中および点検口から監視していま す。 |
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