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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No. 1029 性能評価制度を活用しようと思うが・・・

 相談概要 [氏名] H・K
[居住住所] 兵庫県西宮市
[相談建物予定地] 兵庫県西宮市
[職業] 公務員
[年齢] 41
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦    年  月  日
[公庫は使わない] on
[性能保証を使用] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 122
[延べ面積坪]
[工事請負金額] 未定
[設計監理料] 未定
[様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅)
[施工者] 大工(工務店)
[設計者を選んだのは] −
[監理者を選んだのは] −
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] -
[18確認申請の為の委任しましたか?] -
[確認申請書お持ちですか?] -
[検査済証は有りますか?] −
[設計図面は何枚もらいましたか?]
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?]
[施工者名]
[販売会社名] k不動産
[設計者名]
[監理者名]
 相談内容 [家づくりの相談内容]
建築条件付きで、現在、土地の売買契約書を結んで手付け金を支払ったところです。
当初、間取りの打合せ時に提案が少ないなど設計面で不安があったので、建築士等に依頼しようとしたが、施工会社等了解が得られないので、断念しました。そこで、性能評価制度を活用しようと思い、話を進めていましたが、先日の打合せの際に、設計会社から追加の費用が請求され、悩んでいます。

ここの方式は、標準仕様で坪62万円と決まっており、性能保証はありました。当初の説明では、カーテンと家具だけ持ってきてもらえれば住める状態です。外構工事、水道等の引き込み工事、基礎工事等全て込みの値段ですと聞いていました。費用がかかるのは、部材等を変更した場合だけで、その部分は差額だけで良いとのことだったので、話を進めていました。

今回の設計費追加内容というのが、性能評価に伴う図面作成費20万円、それに付随する作業12万円、またそれに伴う現場検査関連の書類作成費等で10万円の計42万円とありました。また、それに伴う監理業務等が必要ならば、32万円で、税込みにすると77.7万円となっています。

この見積りも、2回程見積を貰い、その内容が9項目別の申請費の積み上げというわかりにくい表現であったので、その時点で、建築確認から追加で発生する図面代と監理業務を明確にした見積りにしてほしいと要求した結果です。他のHPの取得費用などを見てると、25万円と記載されているところもあるとか、あと現場検査も建築確認や性能保証と重複するので安くなるのではと言ったのですが。

私も性能評価制度を活用しようと考えた時から、ここの設計会社は、代願事務所的な対応だったので、若干の設計関係の追加費用は必要と考えていましたが、ここまでとは思いませんでした。初めて性能評価の申請を行うという部分を考慮しても理解できません。

今後、どのように話を進めていけば、いいのか悩んでおります。アドバイスをよろしくお願いします。
 yorozuの感想 よろず相談は、本を読んでから、土地探しや契約時等、タイミング毎によく似た事例を探しながら参考にしていました。様々な立場からのアドバイスが適切で、本当に素人に安心感を与える良いホームページを感心しております。これからも参考にしたいと思っておりますので、是非頑張ってください。
アドバイザー 
津村 泰夫 津村です

 性能表示制度でどのランク(等級)の性能にするかが問題だと思います。低いランクであればそれほど苦労しなくても良いでしょう。

 費用的には、評価手数料はご相談の規模ですと設計評価3万円、建設評価9万円、計12万円です。申請書類の記載に多少手間がかかりますが、図面は通常の設計図面の範囲ですし、構造計算書を付けますが、私の事務所では通常の設計費用内で処理しておりました。
まぁ今後は手数料程度の割り増しを検討中です。

 慣れてない業者さんですと気密性能測定で苦労されるのは間違いないでしょう。経験がない上、標準仕様にない材料を使わないと処理できないため、工事費が増えてくると思われます。建売住宅と同レベルから建設性能評価を求めるとすれば業者の言う追加費用程度はかかると思います。

 請負契約は未だと思われますので。標準仕様の中身をしっかりと確認し、安くできそうなところを交渉して下げてもらうとか、性能表示ランクを低くするなど、ねばり強くあたってみてください。そのあとは本に書かれてあるとおりです。
 コメンテーター 
氏原 毅士 津村解説員が言うように建売で性能評価をつける場合、標準仕様では合わない部分もあると思います。
 建売が悪いとは言いませんが、設計監理して建てる注文住宅とは考え方からして違うはずです。でも性能評価には相当額のお金がかかるのは事実です。しかし打ち合わせ回数が少ないのと、性能評価を受けることとは根本的に違います。
 事務局から 
  荻原 幸雄 建売住宅は通常は確認申請程度の図面で建ててしまいます。
ですから、多少、構造は安普請になりやすいです。
条件付も基本は一緒です。ただ、プランがある程度自由になるということになります。
これを性能評価を付加すると、いろいろと手間がかかります。
(まあ、私達が設計監理する建物はそれが普通ですが、それはその設計監理料をちゃんといただいているからです。)

大切なのはその費用の妥当性ですが、どうしても、確認申請程度の図面からの手間を考えたら、多少費用がかかります。
建売や条件付についてくる事務所は残念ながら代願事務所がほとんどですが、監理も期待できないでしょう。
初めてということからも工事も不安が残ります。
追加工事が出る可能性があるからです。

設計面で不安があるのでしたら、信頼できる建築士に図面ができた段階でアドバイス料を払って客観的に見てもらうことは可能ですので、そのことも考えてみてください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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