相談概要 | [氏名] A.S [ふりがな] A.S [相談内容:] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 千葉県習志野市 [相談建物所在地] 千葉県習志野市 [職業] 会社員 [年齢] 36 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦2005年9月30日 [公庫使用] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 109.5 [延べ面積坪] [工事請負金額] 2050 [設計監理料] 0 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工者] 大手ハウスメーカー;積水・ミサワ・ダイワ・パナ・三井等 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 10 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 10 [床面積] 110m2以下 [施工者名] S不動産 [販売会社名] N建物 [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [現象] 玄関と階段部分を含めて4畳程の吹き抜けを作ることとしておりましたが、1F部分の壁も立ち上がり、2F部分の工事に差し掛かったところ、玄関と吹き抜けの間に図面にはない梁があることが判明しました。 [業者の見解] S不動産からは、「明らかに図面と施工のミスである。本来であれば1,2Fの通し壁にしなければならないところ、通常の施工をしてしまい。梁も入れてしまった。この梁は耐風壁であり、この梁で前面の壁をささえている。これをとるとなると壁がもたなくなるので、そのままにするか?壁の補強として前面に1,2F通してふかし壁で補強したい」との申し出がありました。 [相談内容] 当方からは、梁をとって図面通りに直して欲しいとの要請を行いましたが、そうなれば壁をすべて壊し、再度通し壁をつくらねばならないといっていたものの、工事を止める様子がありません。(すでに2Fの屋根を作っています。)S不動産からは構造計算を行って対応策を考えるといわれておりますが、適当に補強をしたといってごまかされてしまうのではと心配です。 そこで、ご相談ですが、上棟の一歩手前ではありますが、全面的なやり直しはできますで しょうか?また、構造計算の結果がでていないところ恐縮ですが、どのような補強策が考えられますでしょうか?知人に聞いたところ、全面的にやり直しても強度が不足するのでそのままの梁を残したほうがいいとも言われております。何卒良きアドバイスをお願いい たします。 |
yorozuの感想 | 大変参考になっています。これからも良きアドバイスをお願いいたします。 |
アドバイザー | |
堀住 勝雄 | 堀住です。 打合せ10回だそうですが、打合せはどなたとされたのでしょうか。 施工会社の建築士ですか販売会社の営業の方だったのでしょうか。別のハウスメーカーでしたが打合せは全て営業担当の人とされて計画図面が提出されているのにも拘わらず、いざ実施設計と見積りという段になってからその計画図どおりには建設不可能だったという相談例がありました。つまり自分の売っている商品を把握していなかったということですね。 さて、A,S様としては落ち度がない訳ですから工事業者の妥協案は受け入れる必要はありません。確認申請の設計変更を含め全て当初の計画通りと主張されることを基本と考えて下さい。その梁がどのような状態になっているのか解りませんがAS様が我慢のできる範囲であれば値引きなりサービス工事なりの交換条件で妥協されるのもいいかもしれません。軽々しく吹き抜けを作ってはいけません、それだけの技術的裏付けがあっての吹き抜けです。打合せは技術者と行いましょう。 |
コメンテーター | |
木津田 秀雄 | 2×4工法の場合、吹き抜けの設計には十分な注意が必要です。建物の中央に吹き抜けがあるのならまだしも、角部分に吹き抜けがあればその部分の外壁に風圧や地震での変形の力がかかりますので、十分な補強が必要になります。 梁の掛け方や(梁がかかってれば安全かどうかも含めて)現況も含めてきちんと構造計算での裏付けを取ってください。場合によっては工程の手戻りもあるかもしれませんが、その場限りの対応ではなく、恒久的に安全な建物になるような対処を請求しましょう。 売る方は何百棟のうちのたった一棟ですが、建てる方は他にはないのですから。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | ハウスメーカーの打合せには設計プランニングを営業がする場合が多々あります。 この営業の人は建築士の資格を持っている方は極僅かであろうと思いますが、本来設計は建築士が対応するものです。しかし、数を売るメーカーではこれをメーカー独自のソフトで簡単に素人営業マンでも、図面プランが構築できるようになっております。建築士法に抵触する可能性もあるのですが、現実はそのような素人設計でされているので、そのソフトを使えば通常は問題はありません。 今回のように吹き抜けに拘る設計の場合、想像するの単純にこのソフトで設計したのでしょう。本来はこの要望はメーカーの設計建築士に特殊解の場合は営業が伝達することを忘れたのでしょう。特殊解の苦手なメーカーソフトでは対応できないものは建築士が別途で入力して特殊解に対応すべき流れでした。 多分、この営業の方が建築士に情報を伝達しなかったことが、今回の問題でしょう。 途中で気が付いて伝えたのに工事を進めるということですが、単純に獲る事はできないでしょう。 その場合は補強設計が必要になります。 この補強設計でイメージ通りの空間になるかわかりませんが、依頼して何らかの対応が必要でしょう。 回答としては全面的な対応はしないでしょう。 補強設計で対応はできます。しかし、その補強設計で無骨になることも考えられますので、デザイン面でどのようになるかしっかり確認し、対応してください。 一軒一軒魂は欲しいものです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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