本文へスキップ

一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 1019 完成予定を八ヶ月近く過ぎているが・・・

 相談概要 [氏名] M.T
[居住住所] 長崎県
[相談建物所在地] 長崎県大村市
[職業] 教員
[年齢] 30
[男性] on
[構造] その他の構造
[引渡し年月日] 西暦    年  月  日
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 屋根裏2
[延べ面積m2] 90.5
[延べ面積坪]
[工事請負金額] 1984
[設計監理料] 0
[様態] 建売り住宅
[施工者] −
[設計者を選んだのは] 自分で選んだ。
[監理者を選んだのは] 自分で選んだ。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] -
[確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。
[確認申請書お持ちですか?] 有る。
[検査済証は有りますか?] −
[設計図面は何枚もらいましたか?] 1
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?]
たくさん
[床面積] 130m2以下
[施工者名] KH
[販売会社名] KH
[設計者名] KH
[監理者名] KH
 相談内容 [現象]
現在、建築途中ですが完成予定を八ヶ月近く過ぎていまだに完成の目途がたちません。原因は業者が大工への手間賃を払っていないためです。もう二ヶ月分もらってないらしく給料を受けとるまでは再開の見込みはありません。業者は払う意思は示していましたがここ一週間ほど連絡もつかなくなってしまいました。今後どのように対応していけばいいのかが全くわかりません。

[業者の見解]

[相談内容]
今後の対応の仕方と公の相談窓口があれば紹介して欲しいです。
 yorozuの感想 誰に相談していいかわからないかったときにHPをみつけて相談させていただき少しほっとしました。
これがきっかけとなりいい方向に向かうことを願います。
アドバイザー 
本郷 成史 本郷です。

 いくつか不明な点があります。
1.建売住宅となっていますが、設計者と工事監理者をご自分で選ばれたのでしょう
か。しかし、施工者はご自分で選んでいないようです。契約した相手は誰でしょうか。
この人をターゲットにしなければならないと思います。

2.工事はどこまで進捗しているのでしょうか。今までに支払った金額と、建物の出来形との関係はどうでしょうか。過払いになっていないでしょうか。 
 建売でしたら、出来上がってから一括払いでしょうか。

3.賃金未払いは大工だけなのでしょうか。他の職人は大丈夫なのでしょうか。労働基準監督署に訴えられると、面倒になるかもしれません。

基本的には、法律家の範疇と思います。自治体の無料法律相談などは無いでしょうか。
 いずれにしても、上記の不明な点などを明確にして、弁護士さんに相談する事が最良と思います。
津村 泰夫 大阪の津村と申します。

 大工さんが手間賃をもらっていないということですが、基本的に工務店に発注したわけですから、関係のないことですね。
 いくつか問題点を整理していただき、お送りいただけば解決への糸口が見つかるかもしれません。

1、売買契約ですか、請負契約ですか?
 建売住宅ということですから売買契約ですね、これが請負契約ですと、県の「建築紛争審査会」で相談にのっていただき、解決に向けて手助けしていただけます。

2、契約書は?
 契約書をご確認ください。契約工事期間を大幅に過ぎていますので、このような場合に契約解除出来ないでしょうか。

3、支払われた金額は?
 あなたがすでにいくら支払われているのかわかりませんが、いまここで契約解除をして、残りのお金で他の工務店で建てることが出来るか?またかなりの額を返してもらわないといけないのでしょうか。

 連絡のつかない状態が続くのであれば早急に弁護士会などにご相談されることをおすすめします。また渡したお金の額が大きく、「夜逃げ」のような状態であれば警察へ行かれることをおすすめします。
 山口 雅克 解説員の山口です。

 色々な業種に手を出している業者さんのようで心配ですね。売り建ての住宅だと思われますがどうなんでしょうか。完成予定を8か月も過ぎておりますので事を整理するのに手間がかかると思いますが、完成させるためには施工者を変えてしまうのがよいと思います。ただ、注文住の請負いではありませんので、売買契約の内容をハッキリと認識しておく必要があります。

 手付け金を取り戻したいのか、お金は払うので完成させたいのか・・・売買契約と請負い契約では対応の仕方も変わってきます。

 施工者を変えて完成させるには販売者との契約内容と今までの支払い状況を明確にして手を切らねばなりません。そのための整理と完成までのお世話をしてくれる専業の建築士を探して工事以外の残務をお願いするのがいいでしょう。残りの工事は関わりのあった大工さんにお願いするのが望ましいのですが、その辺りも建築士に相談して判断しましょう。

 販売者は多分いなくなっているのでしょうから、契約書などの関係書類を揃えて司法書士か弁護士に相談してみましょう。
 このようなトラブルは契約の内容と仕事の完成度、金銭の動きなどを把握しないとアドバイスが難しいので法の専門家の力も必要です。 
 コメンテーター 
久米 能子  急いで対応しなくてはならない状況かと思います。
連絡が付かないのならば尚更です。
信頼できる弁護士さん、建築士を探して相談してください。

がんばってください。
 事務局から 
  荻原 幸雄 建売住宅ならば土地建物売買契約であると思います。
その場合は契約不履行による契約解除が可能と思います。
早急に弁護士に確認して今後の対処を打ち合わせた方がいいと思います。

契約書の形態を確認し、その内容により対処が異なりますので、早急に対応が必要と思います。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 この度は多くの方に相談にのっていただきありがとうございます。いくつか間違いがあったのでこの場で訂正いたします。
まず建売としていましたが請負の誤りです。その後、業者とは連絡がつきましたが未だ資金が用意できていないようで再開の目途はたっていません。

また設計士の方からも連絡があり業者からの支払いがなく業者宛の「委託報酬支払い最終通告」の写しが送られてきました。その文面には私が第三債務者として強制執行の申し立てが地裁に行われたようです。

何から手をつけていいかわかりませんが現在は別の業者に仲介に入ってもらいまだ屋根も付いてないのでとりあえず屋根だけでもつけてもらうよう交渉中です。今後は今の業者との契約解除をおこなって過払い金の返金を求め仲介業者に引き継いでもらうように動いています。

弁護士への相談も行いたいと思っています。
貴重なアドバイスありがとうございました。
 その後  
目次に戻る

バナースペース

一般社団法人 建築よろず相談支援機構

〒181-0001
東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

TEL 0422-24-8768
FAX 0422-40-0107