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一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 1003 2階に増築したいが、大丈夫か?

 相談概要 [氏名] S.N
[居住住所] 大阪府八尾市
[相談建物予定地] 大阪府八尾市
[職業] 自営業
[年齢] 29
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦    年  月  日
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 35
[工事請負金額] 3200
[設計監理料] 0
[様態] 建売り住宅
[施工者] 地場大手ハウスメーカー;地域的な大手産業
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] −
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] -
[18確認申請の為の委任しましたか?] -
[確認申請書お持ちですか?] -
[検査済証は有りますか?] −
[設計図面は何枚もらいましたか?]
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?]
[施工者名] N
[販売会社名] H
[設計者名]
[監理者名]
 相談内容 [家づくりの相談内容]
現在、築35年の建売住宅を購入・増築を考えており地域では大手の不動産屋にて話を進めております。(建築部門が別会社であります。主に建売を中心に展開しており、リフォームはそれ程経験がなさそうです。)設計士を紹介してもらい、その住宅を調べて増築が出来るかを見てもらいました。

増築の内容は、「現在1階部分に対して2階部分が半分も建っていない状況で2階部分を1階と同じ大きさにする。」といった内容です。友人の現場監督から「基礎が昔のものは無筋だったり配筋されていても弱いもので、2階部分の増設は基礎が持たないのでは」との指摘を受け不安になっております。ちなみに担当の設計士の方に、配筋が入っているか等の質問をしても、いつも話をそらされて(聞いても大丈夫でしょう・・・といった曖昧な返答)更に心配になっています。表から見ると基礎が剥がれ落ちた形跡があり、それをモルタルで上塗りしているのですが、めくれかけているのか、たたくと空洞の音がします。床下から覗くとヒビとかは見受けられません。(入っていけないので、目視だけです)基礎の補強は考えていない様子。柱などは10年程前に改装したようで、その際に金物で補強が されているのを確認できました。

心配事・・・1000万をかけて新築並みの増改築(補強)をして、一生住める家が出来るのか。(新築の予算がありません)
もともと35年前の建売への2階部増築との不安。
基礎の表面が剥がれている(浮いている)のを見つけてしまった事への不安。
以上の心配事をどう見られますか?
現在契約直前です。このまま何もせずに契約して後で後悔だけはしたくありません。アドバイスお願いいたします。
 yorozuの感想 いつも参考にさせて頂いております。いざ自分の事となると、相談される皆さんの気持ちがわかる気がします。そんな中での先生方は、私達にとって大変ありがたい存在であると思います。
アドバイザー 
藤井 修 名古屋の藤井です。

 古い建物の耐震診断をするとほとんどの場合崩壊の危険があると判断されます。
また、一部2階建てを総2階建てに増築した場合、配筋のある無しにかかわらずに平屋建て用に施工された基礎では建物を支えるのに十分な強度は期待できません。

築35年の建物を現在の耐震基準に合うように補強する場合、補強方法はいろいろ検討できますが耐震壁の必要量の確保、基礎の増し打ちなどきちんとした工事をすると、新築するくらいの費用が必要の場合もあります。

どうしても欲しい建物ならば、ある程度の費用負担を覚悟されて既設建物の調査および補強設計をして工事費を把握された上で判断したいものです。
ただ販売の条件がわかりませんが、そのあたりを良く話し合って契約すべきと思います。 
津村 泰夫 津村です

2階をかなり増築されるようですが、増築工事には建築確認申請が必要です。
本年6月1日より既存不的確建築物に対する勧告及び是正制度が創設されます。
まずは法に従って増築されることを最低限おすすめします。

すなわち、現況の建物を正確に診断し、さらに増築をしても大丈夫かどうかを確認することです。ごく当たり前のことだと思います。
 コメンテーター 
笠原 歩 契約前の段階から「曖昧な返事しか返って来ない」と不安を抱えながら、このまま事を進めてよい結果が得られると思いますか?各解説員の回答にあるようにきちんとした調査、その後の補強設計が必要と考えます。販売側主導でなくご自身が、家についても生活についても計画を持ち行動して下さい。
 事務局から 
  荻原 幸雄 築35年の中古をリフォームするのはできますし、耐震補強もできます。
しかし、相当の知識のある誠意のある建築士でないと難しい仕事ですし、今回は鉄筋探査機も使わないで「大丈夫でしょう」という建築士は信頼できる知識は持ち合わせていないと判断してもよいです。

予算がないからリフォームということはわかりますが、これを一生住める家にすることは新築並みのお金がかかります。要するに新築並みにはできない。ということになります。

どちらにしても信頼できる建築士を捜して現地調査してもらってから判断してください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 早々のご回答ありがとうございました。
不思議な話しですか、メールを頂いた日に営業マンから連絡があり、1500万の見積もりになり、話しを白紙にして新築でいかないか?との打診がありました。予算に関しても他の銀行で話しを進めてみたところ、現在の借り入れの額よりもさらに1000万プラスの4200万まで借り入れが出来そうとの事でした。先生方のご回答を拝見致しまして、自分の不安要素がプロの方のご意見により払拭致しました。「やはり、今回の計画は、無理があると・・・」ちょうどそんな時の急展開の話しだったので、一筋の光明が見えたといった感じです。しかしながら、一から話しを進める事となり、家を購入する大変さを実感しております。今後ともご指導の程宜しくお願い申し上げます。
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