相談概要 | [氏名] A.K [居住住所] 神奈川県小田原市 [相談建物予定地] 神奈川県小田原市 [職業] 地方公務員 [年齢] 40 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 2005年8月上旬 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 32 [工事請負金額] 1800 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 地場中小ハウスメーカー;地域的な中小産業 [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [18確認申請の為の委任しましたか?] - [確認申請書お持ちですか?] - [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 20 [施工者名] KK [販売会社名] KK [設計者名] KK [監理者名] KK |
相談内容 | [家づくりの相談内容] 外壁について相談させていただきます。現在 設計図面もほぼ固まり、細かい部分のつめにはいっております。海岸に近い場所ということもあり、初期投資もそうですが、将来的なメンテナンス等を考え外壁をどのようにしたらいいか悩んでいます。 標準では12ミリのサイディング(クボタ)です。自分の気に入ったデザインもないため、もう少し厚いサイディングにするか、光媒体やフッ素コートのようなサイディング、もしくは、ガルバリウム仕様にしようかとも思っています。分譲地で車の通行はほとんどありません。いろいろとメーカーの問い合わせしたり、自分なりに研究したりしましたが、今一歩踏ん切りがつきません。自分はモダンスタイルが好きですが、費用的な問題もあり、実際には、総2階に近い、切り妻の屋根でありガルバリウムがマッチするか、そんな不安もあります。よろしくお願いします。 |
yorozuの感想 | 相談もすべてよませて頂きました。専門家が大局的な回答をしていただいていることから本当にすばらしいと思いました。これからも参考にさせてもらいたいと思います。 |
アドバイザー | |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 塗装済みサイディングは、それ自体のメンテナンスは楽なようですが コーキングは劣化しますので注意が必要です。 特に薄い12ミリですと、工事後でも外壁材料がソリなどであばれて、コーキング材の亀裂につながることがあります。 海岸が近いとのことですので、塩害がありますからガルバリウムと言えども過信はしないほうが良いでしょう。 結局外壁のメンテナンスは、いずれ必要になるということです。 ですから、サイディングとガルバの選択であれば最後はご自身のイメージや予算に合うものを選択すれば良いでしょう。 余談ですが、設計監理料がゼロとのことですから工事を行う工務店の設計と監理での注文住宅だと思います。 このことが、多くの深刻な問題を引き起こしているということは、 他の相談を読んで頂ければおわかりだと思います。 くれぐれもご注意ください。 |
長谷川 明弘 | 解説員の長谷川です。 海岸に近いと言うことですので、やはり塩害が気になります。 ガルバリウム鋼板はメッキした表面はさびにくいのですが、切り口は、そのままになっており、そこから錆が発生して、どんどん広がる可能性がありますので、 切断部の施工は出来るだけしっかりすることをお薦めします。 ただ、完璧に切り口を隠すと言うこともかなり難しいので、その辺りは施工業者さんとしっかり打合せをし、 何が可能で不可能なのかをご確認の上、家づくりを前に進めてください。 清水解説員と同じような内容になりますが、サイディングの場合も予算があれば、少し厚めのサイディングをお薦めします。 安価には安価の理由がありますので、その部分に予算が出せるのであれば、少しでも良いものを使ってください。 |
コメンテーター | |
星 裕之 | 外壁の選定は私どもでも頭が痛いところです。もういちど家のイメージを練り直して外壁材を検討してはどうですか?設計者・施工者ならメーカーさんが口を濁すようなデメリットも知っているはずです。あれこれ悩むより信頼できるアドバイザーにそのまま現在の気持ちをぶつけてみてがいかがでしょうか? |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 外壁の選択は悩ましいところですね。 デザイン性、価格、メンテナンス、どのような材料でも一長一短です。 我々もバランスの中で考慮するので、これがベストである。ということよりもこの建物の敷地環境、予算、工期、メンテナンスの意識など総合意的に判断しておりますので、一般論としてこれがベストという回答ができないのがまた、悩ましいところです。大切なことはそれぞれの特性の合う、施工方法を選択することです。 それには設計能力、監理能力のある建築士に依頼することが何よりです。 切妻の総2階でも美しく見せられる方法はあります。 何よりも全体のバランスが大切です。私達はこの窓一つ、庇、軒の出一つ、階高のバランスなどいろいろな検討をします。 それぞれの形態には必ず、その形態で一番美しいと思われるプロポーションというものが存在します。その形態を悩み捜すことにより、ベストマッチの美しい形態が完成するものです。悩んでください。捜してみてください。 通常はこれらはデザインで日々悩んでいる建築家がよい形態を捜してくれるものです。 形態のバランス感覚のある建築士に依頼することにより、初めて、シンプルで美しい形態は造られます。しかし、状況によって依頼できない場合は、ご自分でその可能性を探ることになります。 きっと貴方に合った美しい形態の家がある筈です。 大変ですが、悩んでそんな家をみつけてください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | この度は、早速にお返事をいただき感謝いたします。 今日も打ち合わせにいってきましたが、外壁だけ次回ということになり、今日このメールを拝見させていただき、いいタイミングだなぁと改めてよかったと感じております。確かに外壁は、建築主のセンスや趣向が如実に現れる部分だと改めて思いました。 先生方のご意見を踏まえ、最終的な打ち合わせ、そして決定という段階を踏んでいきたいと思います。 お忙しいところ本当にありがとうございました。 |
その後 |
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