相談概要 | [氏名] M.W [居住住所] 群馬県佐波郡 [相談建物予定地] 群馬県 [職業] 自営業 [年齢] 32 [女性] on [構造] 木造(その他) [引渡し年月日] 西暦 年 月 日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 1 [延べ面積m2] 100 [延べ面積坪] [工事請負金額] 1200 |
相談内容 | [家づくりの相談内容] これから土地の購入・住宅建築を計画しています。その時に上物の予算について事前に検討しています。 基礎工事の相談です。 一般的に「べた基礎」が主流になっている様ですが、木造平屋建て100u程度の住宅であれば「布基礎」にしたいのですがどうでしょうか?群馬県は比較的地盤が強いと言われている事やその方が予算節約になると思うのですが?また、地震の影響等で明確に言い切る事は難しいと思いますが、地盤調査によって「この位の数値が出れば大丈夫」とかあるのでしょうか? また、湿気対策のために土間コンクリートは打つ予定です。 |
yorozuの感想 | 今日初めて拝見しました。 私達と同じ様な考え方をしている人もいると思いました。分離発注にて建築したいと思っているのでそのことについての相談等もっと載せて欲しいです。 あと、同時にHPを見ていて、スタッフの充実に強い見方を見付けた!と思ました。大きい買い物をするなかで、騙されてしまう人達も多いので、そういう人がこのHPを見たらいいのに・・・と思いました。 |
アドバイザー | |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 「べた基礎」と言われるものにも2通りあると思って下さい。ベタの部分も二重に配筋して全体が基礎とするものと、布基礎なのだけれども防湿コンクリートをやや厚くして一重に配筋し布基礎と同時にコンクリートを打設する(ベタの部分は余力+床の沈下防止)ものがあります。 地盤の強さに関しては「群馬県は比較的地盤が強い」というような全体的な話より家を建てるところの地盤がどうなのかが重要です。又、傾斜のあるようなところではその周囲も重要となります。 簡易な地盤調査にスウェーデン式サウンディング試験という方法があります。建設予定地の4〜5箇所位を半日位で調査します。その試験結果の、数値的には低い方から杭系基礎や柱状コラム、ベタ基礎、幅広布基礎、標準布基礎などとなります。ただ、単純に地盤の硬さだけで判断するものではありません。地中で2m以上とても柔らかい部分が連続するとか盛土があるとか、場所によって硬さの深さが違うなど又、とても柔らかい状況が6m以上あるようであれば別の精密な調査方法を行う必要もあります。 これから土地を探すのであれば地質調査結果がある土地を購入するのが安心ですが全ての土地にそのデータが用意されている訳でもありません。分譲住宅地などでは用意されているところもありますが、中には住宅に適さないようなデータがそのままついているようなこともあります。専門家に診てもらうのがいいでしょう。 |
コメンテーター | |
畔上 廣司 | 小生の地域では、建告1347号(平成12年5月)の基準制定以後、平屋建て以外に殆ど布基礎を見ることがなくなりました。 基礎の予算節約は当然芳しくありません。 安全で安心な住宅を手に入れるためには、実際に建築する土地の地盤に適した基礎の構造方法で設計する必要があります。基礎の設計は、先ずその敷地が軟弱地盤や造成地盤かどうか、敷地の周辺に沼地や水田、谷地や川、池などの水路があるか、あったかどうか。周辺道路に亀裂や陥没はないか、近隣工作物の擁壁やブロック塀に亀裂や段差はないか等々の周辺調査も必要ですね。 地盤の地耐力(強さ)を判断するための調査には、試験掘りによる地層の簡易判別法や、簡易な試験をおこなって地耐力データを収集調査する試験方法があります。 やや専門的になりますが、おもりの荷重と自沈の深さや各計測点の分布、切り土・盛土の時期、異物混入敷地の場合など地盤調査報告書の数値やデータに応じて、地盤改良・基礎杭・ベタ基礎・布基礎等の構造方法や基礎形式の選択が考えられますので、必要に応じて地盤調査の専門家に確認チェックしてもらいましょう。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 基礎の形状決定はベタか布か?という選択だけでなく、布でも基礎巾、立ち上がり、基礎深さ、その下の地業、配筋径、間隔などいろいろ検討することが大切です。 SS試験で、これぐらいならば布、という判断はありません。SS試験は簡易な地盤調査試験ですので、参考に解説委員の説明のように総合的な判断が大切です。ベタが上位で布が下位の位置づけということではないので、 適切な選択が大切です。 地盤がしっかりしているという地域的な判断はおやめになることです。 その場所の造成の方法で判断が分かれるものです。 適切に判断すれば布基礎の選択も当然にあります。 『適切』と言う言葉は曖昧ですが、構造的認識の高い建築士が総合的に判断することが適切な判断になると思います。 先ずは適切な建築士を捜すことです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 解説員の山口さん、コメンテーターの畔上さん、事務局のおぎわらさん相談にのっていただきありがとうございました。 まだ土地は買っていないので、先ずはよく検討して購入後、専門家に相談してみます。 〜家を建てる!〜って、根気がいりますね!でも楽しいですね。 |
その後 |
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