相談概要 | [氏名] YO [相談内容:] 売建住宅(建築条件付建売住宅)の瑕疵 [居住住所] 大阪府岸和田市 建物所在地] 大阪府岸和田市 [職業]- [年齢] 39 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 年 月 日 [公庫使用] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 32.2 [工事請負金額] 23900000(土地代含む) [設計監理料] 0 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工者] 地場大手ハウスメーカー;地域的な大手産業 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] どういうものか知らない。 [設計図面は何枚もらいましたか?] 5 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] [床面積] 120m2以下 [施工者名] Rホーム(株) [販売会社名] R産業(株) [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [現象] 丁度、家を買おうかどうしようか迷っていた時期に1枚の広告。新築で1980万円より。それを見て、早速友人と一緒に現地に向かいました。その時は、同じようなタイプのモデルルームを見せてもらいました。4区画の内、角地とその次の土地は商談中ということで、残りのうちの金額が高い方の土地をベースに話しをすすめられました。それまで、家を買うことを頑なに拒否していた夫の買ってもいいかなという一言で家族内でも一気に買う方向へ。場所も気に入っているしモデルルームもそこそこだったのでそのまま話しが進んでいきました。家を買うってこんなに速くことを進めてもいいのかなと思いつつも何の情報も得ないままプラン造り。間取りやオプションについても積極的に相談に乗って下さって夢ばかりがふくらんでいたのでそこが売れてしまったら…という焦りで早まってしまった結果、眠れない日々を過ごしています。 夫が単身赴任中なので、12月初旬に帰ってきてもらい1日目にモデルルームを見学。 翌日に、契約ということになりました。契約当日、小さな子どもがいる中「重要事項の説明」と「売買契約」を読み合わせて捺印。一応、契約ということになったのですがその時に契約書類は預からせてもらいますと言われて何の疑いもなく預り証だけをもらいました。契約金ということで、翌日20万円振り込んでいます。後日、色々な本やこのHPを見ると「建築請負契約」は簡単に契約するものではないというこを知り、まさか?と思いつつ預り証を見てみると「重要事項説明書」「土地売買契約書」「建設工事請負契約書」となっています。それから、色んな書籍やHPを検索してもこの契約をしらないうちに結んでしまっている自分の無知を嘆きつつ、これからどうすれば良いのか途方にくれています。 今現在、間取りなどは決まっていて(こちらの条件をきちんと取りいれて親切に対応してくれています。)オプションも、契約前から設定していた金額と大きく違うことなく見積もりを出してしれています。 [業者の見解] まだ、何もはなしていません。 [相談内容] 担当の営業の方も良い方にあたったと思っていたのですが、色々な情報を集めるにつれてもしかしたら「だまされているのか?」と不安がいっぱいです。手元に契約書もなく、どんなかたちで「建設工事請負契約」が結ばれたのか全く覚えにないのです。 オプションがなくても住める状況だと言われているのですがどこからどこまでが標準使用なのかはわかりません。こちらの要望どおりのオプションをつけると契約金額に300万円程度上乗せになります。ここまでは一応、納得づみです。私としては、場所も間取りも気に入っているのですが、この契約を結んだために今後起こりうるこちら側の不利益がたくさんあるようなので気が気でなりません。全く何も勉強しないままの契約だったので、契約書が今手元にない以上どうすればいいのか途方に暮れています。 |
yorozuの感想 | もう少し早くこのHPを知っていれば、こんなことにならなかったのにと後悔の念でいっぱいです。買う側の不安についてこれだけ親身になって御解答いただいているHPは、他をさがしてもありませんでした。家を買うのがこんなに大変なことなのだと今になってわかってきた自分を反省しつつ、このHPを参考にしてこれからも勉強していこうと思います。 |
アドバイザー | |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 今は騙された訳ではありませんし、少し早まったとの後悔の段階ですから、請負い契約や家の中身について第三者の専門家に見てもらうのがいいのではないでしょうか。 相談の文面からは「重要事項説明書」「土地売買契約書」「建設工事請負契約書」の中身がわかりませんのであなたの代理人を探すのが良いでしょう。無償ではありませんが高い出費に対しての支払いと思えば安いものですし、家づくりの成功の一歩となるでしょう。 |
久米 能子 | 解説員の久米と申します。 まず、落ち着いてくださいね。 山口解説委員の言われるように、今何か具体的な被害に遭っているわけではないのですから、慌てることはありません。悪い業者と決まったわけではないので、これからでも、問題があれば交渉していきましょう。 ただ、契約書は通常正副2通作って、捺印の後はお互いに1通づつ持つものですから、預かり証だけ、というのは確かに変な話です。 信頼できる専門家に入ってもらって、業者から話を聞いてもらうなどして、契約書類は全て、一部づつ、返却してもらい、まず、図面とともに中身をよく調べることからはじめてください。 家を持つということには、勢いも必要なときもあります。 気に入ってとんとんと話が進んだのはその土地と良い縁だったのもしれません。 プロセスはどうあれ、最終的に安心できるようになればよいのですから、そうなるように、今からじっくり落ち着いて事に当たりましょう。 |
コメンテーター | |
清水 煬二 | 建売でもどういう家が建つのか決まっていない状態で、不動産屋は素人相手に売買契約はできません。 売買契約ができるのは、少なくともその家の建築確認申請がなされてからでなければなりません。 ということは土地と同時に建築確認申請を出していない家の売買契約を行うことはできないのです。 そのため、土地は売買契約、家は請負契約を行ってこれを逃げているのです。 プランも決まっていない状態で土地と家の請負契約を同時契約させるというのは、地元不動産屋さんでは、いまだによく行われている手ですが、違法の可能性が高いのです。 建築条件付という制度があります。 これは土地の契約後3ヶ月以内に指定業者と建物の請負契約を合意できなければ、土地の契約を白紙に戻し、手付を含めて払った金額をすべて返してもらえるのです。 この方法ならば、このことを条件にして宅建業者は土地を素人に売ってもよろしいという消費者保護の制度なのです。 建築条件付きというのは、業者にとっては、3ヶ月以内に契約を白紙にさせられる可能性があるので、できればこの方法は取りたくない、ですから素人が無知なことを知った上で今回のような方法を取るのですが、法の意図を考えれば違法の可能性が高いのは明らかです。 悪徳業者でなくても、一般の地元不動産屋でもよく行っている手で、トラブルなく完成引渡しを行っている例が多いです。 しかし、こういう手を使うところは、良い業者とは言えないでしょう。 ここままスムーズに何事もなく、ご希望の家が完成して生活できる可能性も高いので、心配し過ぎることはありません。 解説員のコメントにあるように、 まず契約書を返してもらってください。 契約内容について、よく理解して、もし思っていたのと異なるとか、不明の点があれば先方と話し合うことです。 不安であったり、意味がわからなかったり、こじれるようでしたら、早めに第三者の専門家に入ってもらうのが良いでしょう。 納得できない場合には、進行具合によりますが、まだ家のプランなどが話し合いの段階であれば、 法的には契約を白紙にできる可能性が高いです。 手付もすべて戻ります。 繰り返しますが、このままご希望の家が完成する可能性も高いので心配し過ぎないで、まず契約書を返してもらってよく確認してください。 ご自身がよく分からないまま契約しているという点が、問題だと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 現在の段階ではまだ、問題が起きているわけではないので冷静に対処してください。 契約しても不安はあると思いますが、出来るだけ、第三者の建築士に契約書や図面などを見てもらってください。それが何よりの安心につながると思います。 なるべく早い時期に見てもらうことが、不動産業者にも専門家が付いているという自覚ができ対応は良くなると思います。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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