相談概要 | [氏名] Y.H [相談内容:] その他 [居住住所] 福岡県福岡市中央区 [相談建物所在地] 福岡県嘉穂郡 [職業] 会社員 [年齢] 40 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 年 月 日 [公庫は使わない] on [何階建て] 平屋 [延べ面積m2] 298 [延べ面積坪] [工事請負金額] 不明 [設計監理料] 150 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] 11 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] [床面積] 300m2以下 [施工者名] [販売会社名] [設計者名] K [監理者名] K |
相談内容 | [現象] 17年4月にグループホームを開設予定です。建築は父(大工)にお願いしました。問題は設計士です。いつまでたってもなかなか図面が上がらずヤキモキしていましたが、やっと出来た図面を見ると他社(二級建築設計事務所名記載)の記名が全項に記載されていました。又時間がかかった割りに設備図面や給排水図面、建具等の図面等々がありません。それぞれ合い見積もりをとりたいのですが、この様な状況では業者の見積もりを比較対照できません。この設計士は色々と言い逃れをしていますが、信頼がもてません。 かといっても、事業に遅れをきたせません。相談できる方が居ない為、失礼を省みず相談させて頂きました。 [業者の見解] [相談内容] このまま上記設計士にまかせて良いものでしょうか。当初は平面図のみの打合せが続いたのですが、私の書いた間取りをそのまま写しただけで、設計の提案は一切ありません。又建築は父にお願いすると言っているのですが、当社にも一部請け負わせて欲しい旨話がありました。自分で図面をかけない方が設計士と名乗って良いのでしょうか。 是非対応策をお教えください。 |
yorozuの感想 | 建築設計に関しては公的な相談窓口等がありません。総合的に建築に関わる相談が容易に出来ることは我々のような一般人にとって大変助かります。 |
アドバイザー | |
橋本 頼幸 | 相談員の橋本です。 まず、Y.Hさんのおっしゃるとおりの図面しか持ってこない設計士は、今回Y.Hさんがしようとしている事業を対応するだけの能力はないと見ていいと思います。 誠に残念なことですが、一級・二級に問わず建築士という資格を持っている人がすべて十分な能力を有し、信頼に値する設計・監理者であるとは言えないのが現状です。また、お話を伺う限り設計を依頼された先は、「(専業の)設計事務所」ではなく「工務店」ではないでしょうか。 150万円という設計費(監理費も込み?)も少し安いとは思いますが、平面図の相談だけを依頼する契約になっているのか、設備や構造などについてどの程度関与してもらうことになっているのか、工事中の確認や検査(「監理」と言います)をどの程度依頼することになっているのか、などによって、Y.Hさんが求めることのできる成果物が変わります。設計者とY.Hさんの契約について再度見直す方がいいでしょう。 「事業に遅れをきたせません」とのことですが、もしこのまま予定通り進められたとしても、どこかでつまずく可能性が高いと思います。どの程度お急ぎがわかりませんが、今の数ヶ月と将来の何十年を天秤にかけて十分にご検討されることをおすすめします。信頼できない人と設計や監理作業をすることはとても大変なことで、そのような関係でいい建物ができるとは思えません。 |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 「設計の提案は一切ありません」に疑問を感じます。少なくともこの程度の設計監理料を要する人なら、なんらかのアドバイスをしてくれるのが一般的です。又、この方は建設請負業者の社員のようですね。建築士の免許は持っているが設計監理を理解していない、工事に必要な最低限の図面がなんであるのか知らない(知っているけれど用意をしていない)人でしょう。 図面には他社(二級建築設計事務所名記載)とありますが、いつも下請けとして使っている代願事務所の可能性もあり、確認申請に必要な図面だけを作成させたのかもしれません。 図面を描くことができるのが建築士とは限りませんが、少なくとも設計監理の実務に明るい建築士ではないことは明らかですので早急に次の手を打ちましょう。設計監理契約はどのようになさっていますか。今は設計の中身を御客様に説明をする義務が法的にも科せられています。明確な業務内容の説明等が行われているのでしょうか。 今からですと4月までに完成するのは厳しいですが、お父様とも充分に話合いをされて12月中に確認通知とある程度の設備図面が出来上がるようにしましょう。 |
コメンテーター | |
藤井 修 | やはり建築は建物の用途と建築主の考えを理解し作成された設計図に基づいて施工されるものです。それには建築図、設備図など多くの設計図面が必要となります。 設計監理契約を直にされたのか父上が下請けとして依頼されたのか分かりませんが、現在の設計士に信頼が持てないのならば、今後もあまり良い方向に進むとは思えません。 多少の事業の遅れは良しとされ、父上に相談をされ仕切り直すのも方法だと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 先ずは用語の説明から・・・・。 「設計士」というのは設計をする者のことで俗称です。資格の有無ではなく設計できる人のことです。 「建築士」は一級、二級、木造とあり、国家資格です。建築士を合格していないものは建築士と名乗れません。国家資格のないものでも設計をしていれば設計士と名乗ることはできるので、このような説明をしたのかもしれませんね。 設計士といいながら他の事務所名を記載した図面を提出するあたり、設計士でも無さそうです。 グループホームという特殊な建築の場合は提案がなりよりも大切なことです。 提案ができないのは能力の限界を感じます。設計能力がなければ、現場が始まった工事監理は全くできないでしょう。 このまま進めるには一生の不覚ともなり得ますので、提案が出来て監理能力のある建築士を選定しなおすことをお勧めします。 時間がないという理由で、後々後悔するよりも今戻ったほうがよろしいと感じます。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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