相談概要 | [氏名] Y.A [相談内容:] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 千葉県千葉市花見川区 [相談建物所在地] 千葉県千葉市中央区 [職業] 主婦 [年齢] 31 [女性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦 2004 年 1 月 日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 100 [延べ面積坪] 30 [工事請負金額] 1600 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 地場大手ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] 10 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 10 [床面積] 110m2以下 [施工者名] 鰍r [販売会社名] 売主 [設計者名] N [監理者名] |
相談内容 | [現象] お世話になります。 先日柱状改良を行いましたが、ミスが発生してしまいました・・・ 設計GLが間違ったままの図面で柱状改良を行った為、杭頭の削りが足らずパイルが27cm高いままになってしまいました。 施工会社は謝罪の後、2案のどちらかに決定してほしいとのこと。 1.杭を削り、本来の設計図GLにする。 すでに杭は固まりきっており手作業で削るとのこと。 2.設計GLを上げる。 今のままの杭でその上から基礎を乗せる。砕石はパイルの上に敷き詰めないで、パイルのレベルと合せる 砕石の厚さ 60mm⇒120mmに変更 根切りの際に出た残土を宅内に撒いて設計GLまで合わす 北側、西側(玄関側)の土留めが必要 1案は、コンクリートの強度にダメージはないか心配があります。今更ガリガリ削られるのは気分のいいものではありません。 2案は、土留めが発生するため外構計画が大変そうです。その際は土留めとアプローチの階段はやってもらいたいところなのですが・・・ [業者の見解] どちらかを選んで施工するとのことです [相談内容] どちらがいいのかわかりません。会社はどちらでもいいらしいのですが・・・ |
yorozuの感想 | 大変役に立ちます。 |
アドバイザー | |
山口 雅克 | どのような柱状改良か明確ではありませんが、杭(支持杭、摩擦杭など)とは違って地盤改良の一種と考えてよろしいでしょう。コンクリートほど硬くはありませんし、木造の住宅を支えるためのものですから、その1/10の強度も必要とはしていないと考えて下さい。 高すぎた分を削り取ることはそう難しいことではありませんので、丁寧にやってもらって、本来の設計通りにすることをお薦めします。 |
畔上 廣司 | 野田市在住の畔上です。 住宅の基礎工事に当たって地盤補強は非常に大切ですね。 地盤補強には表層改良・柱状改良・基礎杭・その他色々な形式があります。 柱状改良は地盤の種類(土質)等によって支持杭形式・摩擦杭形式どちらの目的で地盤改良するか検討が行なわれます。 今般はどちらの形式を選択しているのか分かりませんが、これは地盤改良工事に当って作成される施工報告書を確認すれば分かることです。工事監理者又は業者に詳細な説明を受けてください。 住宅など比較的軽量な建築物ではスウェーデン式サウンディング試験の結果から長期許容地耐力が算定され、現地盤の補強が必要であると判定された場合、はじめて柱状改良などの地盤補強工事が選定されることになります。 柱状改良はセメント系固化材を地盤に注入しながら機械で混合攪拌し、地盤土を柱状固化させ地盤強化を図る工法が通常行なわれています。 地盤改良工事施工報告書(必ず業者が所有しているはずです)には住宅基礎の地盤補強の検討、杭径及び杭長、使用固化材、配合量、施工機械等が示され、工事施工データも記録されています。 従って、柱状改良のレベルが27cm間違ったから削る、盛るという問題ではなく、地盤補強が計画どおり実施されたかどうか分析対処することが重要なのです。 設問の1、2、どちらかの選択を求めていること自体が誤りであって、本当の解決になり得ないと考えます。 設計GLの間違いなど明らかに施工報告書どおり実施されていない工事ですので、報告書の訂正再検討と同時に、補強手直し工事の必要性もあり得ます。 なお、地域的な大手産業ということですから、この問題によって生じた外構工事等の変更については、工事監理者と業者責任の基、確り対処してもらいましょう。 |
コメンテーター | |
関口 啓介 | 柱状改良の頭をカットする事は問題ないと思われます。柱状改良上部に砕石を敷くとの事ですが、直接基礎を載せないのでしょうか。 またGL設定が間違ったためとの事で、実際の支持地盤よりも高止まりしている事のほうが危惧されます。固化材の強度が得られた事を確認した上で、柱状改良上部で、載荷試験をされると良いかと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 先ず、地盤調査報告書のレベルポイントと設計レベルポイントを確認し、現在の柱状改良の先端と支持地盤の関係を確認ください。どれくらい想定支持地盤よりも下に食い込ましたかを・・。27cmだと支持地盤よりも一般的には浮くことはないと思われますが、その確認の意味です。 設計レベルを上げることは土を盛ることになりますから、柱状部だけが支持する形になるため、底版にひび割れが起こることが考えられます。 杭を丁重にはつればそれほど心配はいりません。 よって上記の確認ができれば現状の設計GLで施工することをお勧めします。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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