相談概要 | [氏名] Y.S [相談内容:] 分譲マンションの瑕疵 [居住住所] 広島県広島市東区 [相談建物所在地] 広島県広島市東区 [職業] 会社員 [年齢] 38 [男性] on [構造] 鉄骨鉄筋コンクリート造 [引渡し年月日] 西暦2001年 4月1日 [公庫使用] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 15 [延べ面積m2] 109 [延べ面積坪] 33 [工事請負金額] 3000 [設計監理料] 0 [様態] 分譲マンション [施工者] 建設会社 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [確認申請の為の委任しましたか?] - [確認申請書お持ちですか?] - [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] 0 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 0 [床面積] 110m2以下 [施工者名] S株式会社 [販売会社名] A [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [現象] 3年前にマンションを購入しました。4LDKの洋間2部屋にジャロジー窓が使用されています。隙間風と雨による浸水があります。私的には雨漏れや隙間風を買ったつもりはありません。ジャロジー窓の雨漏れや隙間風を防ぐ努力が業者側に見られなかった事に大変幻滅しております。明らかに欠陥と思うのですが何か参考になることを教えてください。 [業者の見解] 入居してしばらくしてその事の苦情がマンションの組合で議題となり、最終的に建築業者と話し合うところまで行いました。が、建築業者側はモデルルームでも使用していたので個々に納得して購入されたものであり、業者側には責任はないが互いに半額負担にて窓の内側に新たに内窓を着けるという案を提示してきました。 (ジャロジーと内窓の間の管理は?) [相談内容] 業者側が責任を持って直すべきものなのか教えてください。また、法的に勝てるのならば出るところに出たいのですがそういった場合の手順を教えてください。 |
yorozuの感想 | こんな救世主的なホームページがあるんだなと感激しました。 |
アドバイザー | |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションですから8階建て以上なのでしょうね。何故このような建物の高さの話から入ったかと申しますと、風の強さが関係してくるからです。 ジャロジー窓(ルーバーサッシ)に限らずサッシの設計を行う時には、その用途に応じて、耐風圧強度・気密性・水密性の等級を決めます。ですから、設計が適切であったかどうかも考えねばなりません。 業者の言う、「モデルルームでも使用していたので個々に納得して購入された」はきついですね。その時に、強風時には場合によっては多少の吹き込みがあるかも知れない旨の説明は必要だったと思います。 ジャロジー窓はその機能が長所にも短所にもとれる商品ですから、完全な吹き込み無しを期待する訳にもいけません。 法的に勝てるかどうかとなると、細かく設計図書の中身を確認したり、販売購入に至る迄の子細を調査しないとわかりませんので何とも言い様がありません。 双方の歩み寄りがよいのではないでしょうか。 |
コメンテーター | |
阿部 重幸 | ジャロジー窓は小窓で浴室・洗面・トイレと言った居室以外の所で使用するのが一般的で居室には向いていない製品です。ジャロジー窓は木製のガラリ戸をアルミサッシとして改良された製品だからです。浴室・洗面・トイレと言った、通気が必要な所で本来の使用目的がはっきされる製品です。適材適所をあやまった、使用がこの様な結果を招いたと言えるのではないでしょうか。販売業者であるならば当然の知識として持っているはずのことです。販売業者はそこらあたりの所を良く考えてもらって善処するよう求めてください。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | サッシから漏水する場合は施工不良と水密性の等級が適切な程度か?という点があります。管理組合で問題になっている点から考えますと、等級の問題が適切か?という点に絞られます。 管理組合に設計図が保管されていると思いますが、その部分の特記仕様書をご覧ください。 サッシについての等級が書かれていると思います。通常は水密性はW4だと思います。 W2と書かれている場合はこの仕様がガラスルーバー窓です。 書かれている場合は設計が適切であったか否かに問題があります。 W2は内外の圧力差が150Pa以下となるように考えます。この値以下に現在がなっているかどうか?を測定確認する必要があります。 参考に目安としてはW2は市街地ビルに使用。W3以上が高層・強風地域用となっています。 業者の提案ですと、内側にサッシを設けることにより、この内外圧力差を大きくできますのでその提案をしたものと思います。 別な点で、清掃やメンテナンス方法は確認する必要があります。 建物の配置、位置、方向、高さ、地域の風圧力のデーター確認などいろいろな状況により判断されると思いますが、一番間違いないのは現在の圧力差の測定を依頼することをお勧めします。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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