相談概要 | [氏名] H.N [相談内容] 売建住宅(建築条件付建売住宅)の瑕疵 [居住住所] 千葉県柏市 [相談建物所在地] 千葉県柏市 [職業] 公務員 [年齢] 40 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦 2004年12月10日 [公庫は使わない] on [性能保証を使用] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 111.79 [延べ面積坪] [工事請負金額] 1770 [設計監理料] 0 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工者] 建設会社 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] 10 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 10 [施工者名] Sホーム [販売会社名] [設計者名] K [監理者名] K |
相談内容 | [現象] 現在,基礎工事を完了しています。次の3点のうち現象1と2の2点について業者に説明を求めました。 1 アンカーボルトの位置が基礎(立ち上がった部分)の中心線からズレており,アンカーボルト自体が垂直に立っていない。 2 ベタ基礎の床部分(リビングや台所の下)に30センチ程度のひび割れが5カ所程ある。 3 床を支える製●束(突っ張り棒のようなもの)の取り付け位置が設計図と若干ずれている [業者の見解] 現象の1と2については,既に口頭で説明を受けており,後日文書をもらうことになっています。 現象3については,最近確認したため,昨日電話して説明待ちの状態。 1 アンカーボルトのズレは,基礎(立ち上がっている部分)の中心部に鉄筋が入っており,その鉄筋にアンカーボルトをつけているため,中心線から外れてしまうのは仕方がない。また,アンカーボルトは,コンクリート基礎の上に土台となる木材を固定するために使用するもので,木材を取り付ける際には,ボルトを垂直に修正してナットで締め付けるので問題ない。 2 クラックといわれるもので問題ない。水が入って鉄筋が錆びないように処置をした。(実際,説明を受けるために現地に行ったところ,既にクラックの上にコンクリートのようなものが塗ってあった) [相談内容] 現象1と2に関する業者の説明を受け,とりあえず納得はしたもの,その後, 1 新たに現象3が生じたこと(昨日電話して説明待ち) 2 同分譲地内に建築中の別の建物もアンカーボルトがずれているかどうか確認したところ,基礎の上にアンカーボルトとナットで締め付けられた木材(基礎と木材の間にパッキンがある)にひび割れがあったこと(私のところに同様の現象があったかどうか,あった場合に問題はないのかについて,昨日電話して説明待ち) を確認したため,最近疑心暗鬼になっています。既に業者から説明を受けた各現象について,施工不良ではないのかどうかご回答お願いします。 また,説明を受けた際,住宅性能評価制度(住宅性能表示制度ではない)に基づく第三者の検査があったのか確認したところ,施工会社の社員が同制度の研修を受けて,その社員が検査したという主旨の説明を受けました。 私としては,業者との話し合いの場を増やし,信頼関係を大切にして工事を進めたいのですが,いろいろと説明を受けても私自身が素人であるため良否の判断が難しく,また,今後も同様の疑問点が生じること予想されます。 後になって後悔しないように,工事の節目節目に現場に来ていただき,完全な第三者として施工不良の有無等を確認していただける方を紹介していただきたいので,よろしくお願いします。 |
yorozuの感想 | 写真送付についても,相談のページから同時に送信できるようになっていると便利であると思います。 |
アドバイザー | |
畔上 廣司 | 野田市在住の解説員の畔上(あぜがみ)です。 1.多分、鋼製束であると思いますがどのような位置ズレ状態か確認してみないと判断は難しいところですが、ちょっとした金物補強で対応可能と思います。他の写真はありませんか? 2. アンカーボルトの締めすぎによる現象でしょう。土台を水平に取り付けるために無理した結果のひび割れと思われます。部分的なアンカーボルトの配置だけでは施工不良の良し悪しは判断できません。写真を拝見した限り数量は適当かと感じられます。なお、アンカーボルトの芯ズレを示す部位写真は何らか補強が必要かもしれません。 住宅性能評価制度では、設計住宅性能評価申請を受けた住宅でなければ建設住宅性能評価を受けることはできません。本件は設計住宅性能評価を受けた建物でしょうか? なお、住宅型式性能認定を受けた規格化住宅でしょうか?部分的な認証住宅でしょうか? この点については意味が分かりません。お知り合いの第三者の建築専門家にご相談することをお勧めします。 |
コメンテーター | |
阿部 重幸 | 1 アンカーボルトの芯からの多少の位置ズレは往々にしてある事です。土台を据える時にハンマーで修正し土台を据え付けます。アンカーボルト全体写真から見ると別段問題は無いように思われます。又、アンカーボルトの位置ズレが大きな箇所の写真がありますが多少このような箇所があったとしても、2X4のような面剛性が高い建物であっては水平力に対して十分に耐えられると思います。どうしても心配であれば、不安のある位置のアンカーボルトの負担力を計算してもらって下さい。 2 べた基礎のコンクリートのクラックですが、暑い時期にコンクリートを打設する場合、平面積が 広い場合には硬化熱と暑さの為に表面の水分が急激に蒸発する為によくおこります。 手馴れた施工者であれば、硬化熱を下げる為に散水養生し少しでも初期クラックを少なくすることに努めますがそこまでする施工者は少ないようです。 貴方の不安や疑心暗鬼は当然のことです。昨今の住宅に対する関心が高くなるにつれ、情報が 錯綜し消費者に不安や疑心暗鬼を増長させているのではないでしょうか、疑問は疑問として施工業者に納得行く説明を求めることは、信頼関係の上で大事ことです。 良いマイスイートホームを作ってください。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 束に関しては写真がないので、回答はできかねます。 アンカーボルトのズレや底版コンクリートの亀裂は様々な要因で起こります。 亀裂が全く起きない施工をするということは、かなりの知識と施工経験。また、費用が相応にかかるものです。良くある亀裂はかぶり不足によるものが多いと思いますが、残念ながら、基礎形状や配筋方法など図面からの情報を見ませんと、判断ができません。 アンカーボルトのズレは配筋が曲がって施工されていたと思います。 それがそのまま、ボルトのズレにつながっているのかもしれませんね。 コンクリートの部分は大切なことは打設前に配筋とアンカーボルト位置のチェックをすることですが、打設されてしまった今回の状況からは致命的ということにはならないだろうと思います。確かに雑な施工であることは間違いありません。 家具や車などの通常の製品では考えられないことでしょうが、建売や条件付には残念ながら多々あることです。理由は一概にはいえませんが、下請け業者に安く請負わせている問題があります。このシステムを解体しない限り、このような施工はなくならないのは残念で仕方ありませんね。 今後もこのように気になることが起こることと考えられますが、できることなら第三者の建築士に工事チェックを依頼してみてください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 先日、施工不良に関する相談を受けていただいた柏市のNです。参考となるアドバイスをいただきましてありがとうございました。 その後の報告をさせていただきますと、解説員の方からアドバイスを受けた後、ある建築士の方に相談し、今週末に現場まで同行してもらい状況を確認してもらうことにしました。 その旨を工事業者に伝えたところ、業者の対応も多少なりともよくなっているように思われます。やはり、施工と監理は別にお願いするのがいいということを痛感しております。 今後、節目節目に建築士に同行してもらい適正な施工が行われるようにしていきたいと思います。ありがとうございました。 |
その後 |
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