相談概要 | [氏名] S.E. [ふりがな] [居住住所] 東京都大田区 [相談建物予定地] 東京都大田区または神奈川県横浜市 [職業] 会社員 [年齢] 39 [女性] on [構造] わからない [引渡し年月日] 西暦 2004 年 4 月 日 [何階建て] [延べ面積m2] 100 [延べ面積坪] 33 [工事請負金額] 2500 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] − [設計者を選んだのは] − [監理者を選んだのは] − [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [18確認申請の為の委任しましたか?] - [確認申請書お持ちですか?] - [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] [施工者名] [販売会社名] [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [家づくりの相談内容] こんにちは。 現在社宅に住んでいますが、出なければならなくなりました。 新旧マンション、建売、注文住宅いろいろ視野に入れて検討している最中です。 なにも具体的ではありませんが、定期借地権付土地をお借りして、注文住宅を創りたい、というのがいちばん現実的で希望に近いかな、と思います。 それで例えば、木造3階建てや、いま話題の(?)高断熱・高気密住宅について、相談に乗っていただける人を探しています。(高断熱・高気密住宅と天窓(北向き)はゼッタイに相容れないものなのか? そもそも首都圏(南)にはそんな住宅は必要ないのか? 等) こんな間取りにしたい! と思っても、それが現実的なのかどうかもわからない状態です。 ご本(我が家を手に入れる前に読むQ&A80)にもありましたが、建築事務所さんの敷居が高いのも確かです。。 ぜひ城南・横浜方面で、ご本の対談に出られていた方のように、良心的で誠実な建築士さんにお話を伺ってみたいのですが、どうしたらいいでしょうか。 (よろず相談会に行くのがいいのかな?) |
yorozuの感想 | トラブル相談の内容を読むと、家を建てるのが怖くなってしまいます。 最初から予防線を張りまくってもしょうがないと思いますが、可能な限りノートラブルで、関わってくださる人とも楽しく接していきたいと思いました。 相談ごとももっと楽しいのならいいのに(猫が夜中に2階でかけまわって、うるさくてしょうがないのを何とかしたいとか。。←すみません、そんなの誰も読まないですよね)。 でもきっと、本当にトラブルに会った人はだれに言ったらわからなくて、ここのHPに行き着く方が多いのでしょうね。 そんな方にとって、このHPは闇にさした一条の光のようだろうと思います。 がんばってください! |
アドバイザー | |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 定期借地権付土地は、地域が限定され競争率も高く、建築条件付が一般的です。 また、気に入った土地は値段が高いとか建売でしかない とか…、土地探しからですとすべてが合った条件の物件を都心で探すのは大変なのが現状でしょう。 戸建てでなくても、マンションでも予算と交通の便などを重視すると捨てがたいということになります。 何を求めて、何を重視するのか、 家族の将来の変化や将来の対応をどうするかを良く考えておかないと、絞りきれないと思います。 高断熱で高気密であっても、北側トップライトは問題ないと いうのが、実際にお住まいになった方のお話であり私の経験です。 べルックスというメーカーのトップライトは、ガラスが熱線を カットしてくれるものが標準ですから、向きや大きさ、天井までの高さ、ブラインドや射光ロールスクリーンだけでなく、ガラスの種類まで注意をして下さい。 具体的に絞ってくには、時間がかかると思いますが、よろず相談会で実際に話をされてみれば良いかと思います。 |
善養寺 幸子 | 解説員の善養寺です。 定期借地って本当にお得なのでしょうか?初期投資は少なくて済みますが、長年の地代、建物の解体費(これが結構上がっています。)を考えたとき、購入し、ローンの金利を払い、50年後に古家付きで売却したときのことを考えると???と思います。 私は、一つの考えとして、購入35年使用、売却、老後は小さなマンション暮らし。 でも良いのではないかと進めています。都内なら、現在土地はほぼ同額で販売できますから、35年間金利だけを払い、35年後は元金を返して貰って、ミニマムなバリアフ リーに暮らすと言うのが手ではないかと思っています。20坪を買ったとしても2000万円程度では売れますので、子供がいるなら子供と広い土地でも買って2世帯住宅の頭金でも。ディンクスなら、医療備え付きシルバーマンションでも良いし。 50年住まって、超高齢になっても生きていて、それを返す事になったら、その解体費用、その後の住まい(高齢にもなって誰もかしてくれない)、本当に大丈夫なのか?と心配します。普通の借地権なら、更新さえすれば売買も可能ですからそれなりの資産と言えますが、定期借地権というのは、本当にユーザーの為なのか私には疑問です。 マンションなど、建て替え時期に住人のコンセンサスが取りにくく、老朽化して危険な建物とならないためには、このような制度は有効かと思いますが、戸建ての個人所有については全然お得ではないように思います。 高断熱、高気密の建物を考えるときもイニシャルコストとランニングコストを計算し、トータルのライフサイクルコストを考えます。そして、単なる金額だけではなく、それに付随する付加価値の可能性も考慮して判断します。 土地の事も同じなのではないでしょうか。 それと高断熱の住宅の場合、技術的な細かな知識がないと逆効果になることは多々あります。北側トップライトもその一つです。色々な条件を考慮すれば不可能ではないと思いますが、トップライトと言う、単にそこだけに拘ることが重要なのか、バランスの良い採光、換気、その目的を達すれば良いのであって、土地の件もトップライトもどこか各論を見て総論を見失ってはいないかなと思います。 良い設計者との出会いも大切ですが、自分の防衛心だけに終始してしまいますと、良い人も良い人に見えなくなってしまうことがあります。心大らかに、自分自身が出会いを楽しみ、家造りを楽しむことが、周りに楽しく良い人達を呼び込む事になるでしょ う。大丈夫です。頑張ってください。 |
コメンテーター | |
橋本 頼幸 | 家造りでのトラブルは絶対に避けたいですよね。家造りで一番大切なことは、自分の目線で考えてくれる専門家(設計者)を見つけることだと思います。それは一見難しそうに思うのですが、私たちのお客さんの話を聞いてみると「ふり返ってみるとそうでもなかった。」とおっしゃいます。もちろん最初の一歩を踏み出すのは大変だと思いますが、いろいろな窓口や情報を見つけて、実際に様々な設計者に会ってみることだと思います。人と人とは様々な不思議な縁で結びついています。どこかで、きっとS.E.さんと気が合い、何でも相談できる設計者に出会えると思います。 まずは一歩踏み出すことをお勧めします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 「こんな間取りにしたい!」ということはほとんど実現できるものです。 それにはいろいろな建物形態に精通した建築士でないとできない場合も多くあります。 その建築家には色が強く、こういう建物でないとしない。という方や、クライアントの要望に合せた設計をする方やクライアントの要望からヒントを得てもっと素晴らしい提案をする方などタイプにも個性にもいろいろあります。 どこの世界もそうでしょうが、建築家も設計者も自分の得意な分野は多弁ですが、苦手なものや嫌いなものは否定しがちです。 「こんな間取りにしたい!」というそのイメージに近いものを設計している方にアプローチするのが一番いいと思います。 大切なのは信頼関係の構築が出来る人にお願いすることですが、人にはそれぞれ、相性があります。相性の合う人はお互いに理解しやすいという事だろうと思いますので、その部分は大切です。後は依頼したら運命をともにするくらいの信頼関係を保つことが大切です。 人にはどの方にも信頼関係を保てない人もおります。このように自分のことしか考えない方は建築家とは不向きであるといえます。その場合の選択肢はハウスメーカーだろうと思います。要望は全て聞き入れてくれます。しかし、提案は一切しません。リスクが伴うからです。 建築家は提案します。リスクがあってもいい空間、いい家だと思っているからです。 みなれたことのない空間を掴むならば建築家に、認識できる空間を望むならばハウスメーカーが選択肢にあると思います。 自分がどちら向きかをしっかり考えてアプローチしてみてください。 設計事務所の敷居が高いのは先入観だと思います。 私たちも普通の人間ですし、喜怒哀楽のある生き物です。 ランニングシャツでお会いする場合もありますから、そんなに怖いものではありません。 相談程度は無料で対応してくれますので、気軽に敷居をまたいで来てください。 建築よろず相談では2ヶ月に1度銀座で相談会を開催しておりますので、 気軽にお越しください。具体的なアドバイスができると思います。(この相談会はお茶代2000円頂きますが・・・。) |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | こんにちは。 まだ「悩み」として形もないような相談にていねいにご回答いただき、ありがとうございました。 その後、不動産屋さんに行って「定期借地権付の土地のみを探している」と切り出したところ、最近はあまりないから、通常の借地でいいのではないか と提案されました。 定期借地権にこだわる必要はなさそうですね。 また、10月の相談会にはお邪魔してみたいと思いますので、その節はよろしくお願いいたします。 |
その後 |
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