相談概要 | [氏名] K.K [居住住所] 静岡県浜松市 [相談建物予定地] 静岡県浜北市 [職業] 自営業 [年齢] 32 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 年 月 日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 30 [工事請負金額] まだ [設計監理料] まだ [様態] 注文建築 [施工者] 地場中小ハウスメーカー |
相談内容 | [家づくりの相談内容] はじめまして。こんな相談でいいのか悩みましたが、宜しくお願いいたします。 現在、土地を契約し、知り合いのハウスメーカーに頼んで、これから契約、設計をするところです。私は床はクッションフロアがよいのですが、設計士、ハウスメーカー担当者(社長)、実家の両親にことごとく反対されています。 クッションフロアの良い所、悪い所も踏まえ、水拭きして清潔を保てる所、後から張り替えが自分でも出来る所が気に入っています。 たしかに、湿気を吸ってベタベタしますが、その分、ホコリが舞わない(と言ってもホコリがたまる程、汚した事はありませんが・・)、フローリングのように、滑らない所が気に入っております。 実家は無垢材を使っていますが、それほど魅力を感じません。ただ、建築の専門家から反対されると、やめたほうがよいのかと、悩みます。 施工主なんだから、勝手に決めろと言われそうですが・・。 宜しくお願いいたします。 |
yorozuの感想 | とても良いHPですね。 |
アドバイザー | |
藤井 修 | 相談員の藤井です。 一般的にビニール系の床材にはクッシションフロアといわれるものや長尺ビニールシート、フロアタイルなど色々な種類がありそれぞれに長所短所はあります。 天然のフローリングや合板の木床材でも長所短所があります。 基本的に材料のみならす間取りデザインなどすべてにおいて最終決定するのは建てる方ご本人ですから、それぞれの材料について見本を手に入れて、良く説明を受けて悔いの無いように納得してご自分で決定するのが良いと思います。 |
木津田 秀雄 | 相談員の木津田です。 床材料としてクッションフロアの利点は価格が安い事、汚れにくい事、柄が豊富である事などがあげられます。しかしながら、臭いがする(最近の住宅は気密性が高いので臭いがこもりやすいです)、夏など素足で踏むとべたべたする、重い物をおくと凹むなどの不具合もあります。 これらの特徴から、最近では洗面所や脱衣所、トイレ、キッチン前くらいにしか一般的には使われていません。それでもハウスメーカーの新築住宅に行くと、洗面所だけ異常に臭かったりします。 ただ一般的でないから使えないのではなく、私は以下の理由で全面的にクッションフロアを施工する事はお勧めしません。まずクッションフロアはある程度のクッション性があり柔らかいです。これは原料のプラスチックに可塑剤と言う柔らかくする材料を使用しているからです。プラスチックが数年経つとだんだんかさかさになるのは、この可塑剤が抜けてしまうことから起きる現象です。そしてこの可塑剤は人体に悪い影響がある物質として、優先取り組み物質に指定されています。 ほとんどのプラスチック製品には可塑剤が使用されていますから、過剰に神経質になる必要はありませんが、床全面に施工するとなると、私は問題が生じる可能性を否定できません。またクッションフロアを貼付ける接着剤についても注意が必要です。現在建築基準法では昨年からシックハウス対策が法律になりま したが、実際にはホルムアルデヒドしか規制されていません。接着剤に多く含まれるトルエンやキシレンも優先取り組み物質に指定されていますが、まだ法律で規制されていませんから、どの程度使用されるか明確ではありません。 このような理由からクッションフロアを全面に使用することはお勧めできません。同様の性能を持つ天然リノリュウム(天然でなければクッションフロアとあまり変わりません)なども検討にいれてはどうでしょうか?ただしこれも臭いはしますので、現物を確認してください。 |
新垣 正清 | 相談員の新垣です。 床にクッションフロアーをご希望のようですが、施主のお好みなら使用されてみたらいかがでしょう。ただし、ビニル系床材は、色、柄の豊富さはもとより、厚み、形状、品質など多種多様であり、それらの特性を十分吟味して、用途に応じて使用すれば何ら問題はないと思います。私も、自宅の改装にあたり、台所の床にビニル系床を採用しましたが、清潔にしないとベタつく(無垢材ほどではない)他は、臭いなどもなく、特に問題はありません。勿論、接着剤はF☆☆☆☆を確認してください。 |
コメンテーター | |
津村 泰夫 | コメンテーターの津村です さまざまな材料がありますので、実物や実際に使われている様子をうかがい、検討されるのがよいでしょう。 私どもで設計した住宅で、LDKの床をすべてリノリウムとした住宅がありました。奥様の清潔にしたいという思いがあり、キッチンも業務用キッチンで、床廻りの清掃をしやすくという配慮でした。5年経ちますが、快適にお住まいです。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 木造在来工法ですが、基礎は防湿処理をされていれば、OKですが、されていない場合は合板が腐りやすくなります。施工に注意が必要です。 また、将来、交換する場合は下地の合板も使えませんから、下地から撤去することになります。 また、木造床の場合に多少の変形がありますが、その影響が出やすい素材なので施工精度を確保する必要があり、根太などしっかり施工する必要があります。 施工がしぶっているのは精度が必要だという点なのだと思います。 いずれにしてもメリット・デメリットを把握して、決定するようにしてください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | ご丁寧なアドバイスありがとうございました。 木津田様のおっしゃる可塑剤は知りませんでした。 使い勝手ばかりに気を取られて、素材や接着剤まで考えておりませんでした。 リノリウムという素材も初めて知りました。 検討したいと思います。 私も業務用キッチンを希望しております。 神経質かもしれませんが、システムキッチンの引き出しの中を掃除するのが面倒で、汚れてしまいそうで・・・。これまたキッチンも周りから反対(かっこ悪い、継ぎ目があるest)されていますが、津村様のお客様に同じような方がいらっしゃって心強いです。 また、経過などお知らせさせて頂きます。 ありがとうございました。 |
その後 |
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