相談概要 | [氏名] N.M [相談内容:] その他 [居住住所] 茨城県北茨城市 [相談建物所在地] 茨城県日立 [職業] 会社員 [年齢] 51 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 年 月 日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 148.22 [延べ面積坪] [工事請負金額] 2450 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 建設会社 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下 [打ち合わせ何回] 10回以下 [床面積] 150m2以下 [施工者名] S建設 [販売会社名]S建設 [設計者名] S建設 [監理者名] S建設 |
相談内容 | [現象] 契約したが着工できなかった不誠実な対応が多く約束を守ってもらえなかった。 [業者の見解] 単純な記載ミスと配慮が足りなかった。 240万の内30万〜40万円だけ返金する。 [相談内容] 外断熱や外貼り内断熱の家を内覧すると特に気分が悪くなるということに気づいた私は、サニーライト内断熱通気工法をしてくれる業者を探していました。 S社のK氏は、前のH社でサニーライトを使っていたことと、S社でも出来るしさせますよと言うので昨年11月28日(11/24付けで)にS社と新築請負契約を結び、一割相当である240万円を入金しました。 と言うのも、K氏がH社に勤めていたおり住宅断熱施工技術者と書き添えられた名刺を頂いていたこともあり断熱に関しては信頼していたからです。 契約にあたっては、平面図はこちら側から提示し、家族のほとんどがアレルギー体質なので @シックハウスにならないようにフォースターを使う A杉材を多用しない B内壁は珪藻土 Cサニーライト内断熱通気工法(同性能ならサニーライト以外でも可能で通気の取り方に関しては10月上旬にメーカから出ているパンフレットのコピーを提出した) D棟換気等 他いくつかのの条件を出し予算的に不足する時は面積を減らすことで話を進めていました。 S社からは、希望通り出来るとの回答をいただき、又、天井材にモイス、外壁には乾式レンガタイルを提案していただきました。 平面図は部屋の仕切り壁や階段を少し変えて、11/30地鎮祭、12/12着工するということで11/24契約することにしました。 契約までには見積明細書をいただける約束でしたが、11/23日夜 今やっている、24日も今やっている。次の日も という具合いでした。 口約束だけでは困るので仕様書の特記事項に主なものを記入していただき28日見積明細をいただくこととし、28日契約書を渡し(11/24付)240万円入金しました。 ところが見積明細はその日はもらえず仕方なく12月1週目に矩計図と一緒にもらうことで了解するしかなかった。 12/4 契約後第1回目の打合せでトラブルが発生しました。見積明細や矩計図が出ないばかりかS社の軸組みでは土台に穴を開けなければ通気は出来ないと言い出したのです。 それまでは通気がとれない説明は全く聞かされておらず誤解されそうな条件は全てコピーを提出していたので全くの予想外でした。 12/8 第2回目の打合せで ある提案をいただきましたが、納得のいくものではありませんでした。 12/9 12/11(仏滅)に着工するので着工金480万円入金する様要求されましたが、見積明細、矩計図も約束通りもらえていないので着工しない様申し入れ、振込みしませんでした。 12/12 第3回目の打合せ ようやく見積明細が出た。第1種熱交換型24時間換気でお願いしていたのに、見ると換気扇が多すぎたり地盤改良の金額が違っていたり、頼んでいないものも記入してあったり、記入してある部材(ラワン)について質問すると「そんなものは使いませんよ」などと返事をした。 再び前回と同じ図面を提示し断熱の仕方について説明をしてくれたが、断熱材を入れない部分があったり厚みが不十分だったり、どの部分を見ても了解できるものではなかった。しかたなく通気をとらない方法で矩計図を出してもらい検討することにした。又、S社が提案している断熱材のパンフレットをもらうことにした。着工するどころではないので彼岸明けに延期してもらった。 12/13 矩計図をもらったが前日話し合った内容とは異なる断熱材を記入してあり、基礎は捨てコンやフーチングが無かった。その上契約した図面ではないのに契約図面と大きく印字してあった。棟換気の空気の入り口も無い。 そのむね電話にて伝え再度矩計図を出してくれるよう申し入れた。 12/14 新しい矩計図をもらったが今度は根入れ深さが9cmしかないのに21cmあるかのように寸法を記入してあった。今回も検討中にもかかわらず大きく契約図面と印字してあった。 12/20 1週間たってもこないので断熱材のパンフレットを催促した。その折トラブル解消のために話し合いの場を設けてもらうよう電話で申し入れた。 1/7 25日かかってようやくパンフレットが届いた。しかし予定のものとは材質や性能が違うのがわかった。 又、確認申請に契約とは異なる仕様(内壁は珪藻土のところ全てビニールクロス、天井材は全てアレルギー反応をおこす杉材、フォースターでお願いしていたがスリースターであったなど)でこちらに確認させることなくかってに印を押して申請していたのが判明した。いつになっても話が進まなくては困るのでトラブル解消のため話し合いの場を設けてくれるよう再度申し入れた。 営業マンK氏は「わかりました。2月に基礎工事を見るため案内します」と答えた。 2/1 申し入れて40日たってようやく話し合いの日がきた、ところが2日前に確認しているのもかかわらず当日になって「内覧会があるので会えない。2/8も15日も22日も内覧会で会えない」と電話で言ってきた。結局2/29にするしかなった。 2/29 最初にトラブル解消の話し合いを申し入れてから70日 ようやく話し合い。 その結果 @確認申請はただの記入ミスなので修正申請する。 A見積の地盤改良費50万は記入ミスで35万が正しい。換気扇の説明を求めると分からないとのこと。遅くとも10日以内に見積明細を再提出する。 B矩計図はただのミスとのこと C内断熱通気法に関しては近日中に改めて現場で説明してくれるとのことだった。 また、1/7日に基礎の現場を案内すると言ったにもかかわらず、してくれないので要求して案内してもらった。基礎はすでに完了しておりアンカーボルトは傾いているものもあり田植え式を思わせた。 3/20 現場にて断熱の仕方について説明してもらった。またもや断熱しながら通気ができるとは思えない方法で納得がいかなかった。 その上S社が自ら田植え式のアンカーボルトだと認めた。契約前に確かめた時、田植え式をS社ではしないとK氏は言っていたのに。日を改めて話合おうとS社から提案された。いつまでたっても一歩も前に進まない。 3/24 第2回目の着工予定日が過ぎた。 3/29 話し合い 設計担当は完了検査で欠席、代理人が出席した。 トラブル解消の話し合いなのになぜ担当が出席出来ない日を設定したのか納得がいかない。1ヶ月たっても見積明細は再提出されず修正申請もされていない。その上第2回目の着工も不可能だった。まるで着工できないように次々トラブルを作り出しお金を騙し取ろうとしているようにさえ思えた。契約前に内断熱通気工法が出きないと説明されていなかったし、着工の見通しなどまるで無いままの契約は無効と考え終わりにしたいと申し入れた。 お金は返してくれるよう申し入れた。1度目は全額返す、2度目は手数料を引いて返す、3度目は4/9に返す全額返すと言ったが4/9当日になって振込み先以外の余計なことを書いたので払えないと電話をしてきた。 今では240万の内、迷惑料として40万だけ返金するといっている。 どうして住宅断熱施工技術者でありながらこのようなトラブルを避けてもらえなかったのかと改めてK氏に問うと、K氏は「講習に出ただけで技術者になるんですよ。 知識なんかありませんよ、技術がある等とは自分からは言っていない。S社の名刺には印字していない」と答えた。しかし、こちらはK氏が前のH社でサニーライトを使っていたと言ったしS社でも出来るしさせますよと言ったので責任をもって仕事をしてくれるものと信頼していたのに裏切られた。 今後どのようにして解決すれば良いかアドバイスをいただけますようどうぞ宜しくお願いします。 |
yorozuの感想 | このようなHPがあると相談者にとっては救いの神にも思え本当に助かります。 どうぞ宜しくお願い致します。 |
アドバイザー | |
津村 泰夫 | 大阪の津村と申します どうしようもない業者ですね。大阪でも同じようなご相談があり、着工した後でしたが以下のように解決しました。 1、弁護士に相談し、契約解除を通知 2、現況を正確に調査し、工事続行可能かどうかを判断 3、本来あるべき姿の設計をおこない、やり替えるための解体費を含めた現況の出来高を算出。業者とは支払った金額から精算する。 4、本来の設計書に基づき、新たな業者を選定。 5、改修工事 という順序になります。 業者との話し合いは弁護士に任された方がよいかもしれません。 あなたの場合、まだ着工されたわけではありませんので、確認申請費用など事務的実費の精算になりますね、ただこの図面も使えるものか、確認の出し直しが必要かも検討しましょう。 |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 この相談文から判断しますとかなりレベルも低く、悪質な業者ということになります。 ですが、まだ着工前に気づいてよかったのではないでしょうか。 もし、この業者を信じて工事を進めていたら、とんでもないことになっていたと思いますし、精神的、物理的、金額的は被害は何倍にもなっていたでしょう。 今後は、まず役所の建築業者を指導している部署に相談に行かれ、最終的には、弁護士に間に入ってもらい全額返金の要求をすることが早いと思います。 弁護士さんから内容証明を送ってもらい、それでも応じなければ、調停や裁判などに進むことになります。 この場合、弁護士費用などは自己負担になりますし、全額戻っては来ないと思いますが、文面からすると、ここまでしないと解決できない業者のような気がします。 |
コメンテーター | |
久米 能子 | ご相談から想像すると、建売か建築条件付の建物でしょうか。 N.Mさんのようにご要望が明確で譲れない内容が幾つかある場合、それに対する細やかな対応はこのような自社仕様をあらかじめ決めている施工業者では、基本的に避けたほうが良かったと思います。 今回お分かりかと思いますが、どんな内容でも対応できるところと、決まった仕様の建物しかなれていなくて実質できない(やりたくない)ところと色々なのです。 今回は、二人の解説委員の言うように、またN.Mさんもご自身で決めておられるように、契約は解除されることと思いますが、今後は設計をきちんと決めてから、代金を払うようにして下さい。契約も同じです。ひとつひとつ、ご自身が納得されてから進めて下さい。 「信用していた」と相談者の多くの方は言われますが、信用する根拠(本来は仕様書や図面です。)がはっきりとあるかどうか、万一、結果が悪く出たとき、自分達に実質どのような損害が起きるか、それを想像してことをすすめてください。単に嫌な思いをする程度ならば、何事も経験と受け止めれば済むことでしょうが、お金のことはそうはいきませんね。 一刻も早く解約の手続きを進め、新しく出直してください。ご相談のような相手には、いつまで直接話し合いを持とうとしても、進展は得られないことと思います。気持ちを切り替え、事務的に進めることです。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 流れからしますと、成るして成った感があり、残念です。 早く弁護士を入れて債務不履行により契約解除を申し入れるべきです。 長引かせると問題を複雑にさせるだけです。 住宅断熱施工技術者なる資格は単に講習会に参加すればもらえる資格ものでしょう。 当てにはなりません。建築のことは建築士に聞くことです。 見積がでないのに契約をしたのが間違いのはじまりでした。 一番契約してはいけない状況でした。 しかし、今後が大切なので、津村解説委員の流れで、進めてください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | この度はご回答頂きましてありがとうございました。 参考にして解決するよう努力したいと思います。 お忙しい中どうもありがとうございました。 皆様にも宜しくお伝え下さい。 |
その後 |
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