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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

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No. 0912 信頼関係が継続不可能で契約解除できるか?

 相談概要 [氏名] K.M
[居住住所] 長野県東筑摩郡
[相談建物予定地] 長野県東筑摩郡
[職業] 会社員
[年齢] 40
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦  2004  年  11月  日
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 40
[工事請負金額] 2600
[設計監理料] 100
[様態] 注文建築
[施工者] 大手ハウスメーカー
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] してない。
[確認申請書お持ちですか?] 無い。
[検査済証は有りますか?] 無い。
[お手持ちの図面は何枚?] 15枚以下
[打ち合わせ何回] 10回以下
[施工者名] S
[販売会社名] S
[設計者名] O
[監理者名] 不明
 相談内容 [家づくりの相談内容]
契約解除についてです。
ある住宅メーカーと3月末に新築の契約をして100万円支払いました。
我が家の場合、住宅資金作りで空いている別の土地を売却して充当させようと考えています。

契約に当たっては、土地売却も含めてお願いをしました。
(契約前に数ヶ月で売却できるから任せて欲しいと言われた)
3月末に契約後、間取りの変更や設備のカタログ請求・依頼していた土地売却のことについて、メールしたり展示場に出向いたが、返事ももらえず結局会えたのが3週間後、しかも短時間に玄関先で簡単な要領の得ない話がされただけだった。

契約前と後の対応があまりに違っていて悪く今後、家造りをする上で信頼関係が継続不可能と判断し、4月25日に解約の話を所長を交えてしてきた。
翌日慌てて、営業と設計の方が突然訪問され、人目もあるので上がってもらいました。
話に入る前に、「これ以後のことを後で経費がかかったと請求されても困ります。」と二度念を押し、「それはないから」と言われて、雑談という感じで家の話をして帰って頂きました。

それから3日後、こちらから訪ねて「とにかく早く解約して欲しい」と言ったが、土地を欲しがっている人がいて、土地を見る約束があるので待って欲しいと言われた。
ただ解約する意思は固いので、5月2日に電話で再度お願いをした。
GW中に会って話をしたかったが、営業が忙しくて会ってもらえず、7日に会って再々度お願いした。

1週間後の夜、所長から電話があり、解約は了承され3日後に解約文書を提示するが、多額の経費がかかると言われた。
結局、3日後に間に合わずその度に伸ばされ、解約を申し込んでから1ヶ月近く経過しています。

こちらの落ち度はなくまた、引き伸ばしされて年内に家が建ちそうにありません。
しかも違約金がとられるのは、まったく納得できません。
 yorozuの感想 今回のことでは相談できる人もいなくて、この一ヶ月眠れぬ夜を過ごし、何か情報がないかと思いながら、必死でネットで情報収集していた時にこちらのHPを見つけ、藁をもつかむ想いで相談させていただきました。

家のことは自分もそうですが、ほとんどの方が知識不足で、いろんなトラブルで悩んでいます。だから本当にこういうHPがあってくれて、とても心強いです。
今後もずっと続けていって欲しいと思います。
アドバイザー 
津村 泰夫 解説員の津村です

土地を売って家を建てようということですが、土地の内容などよくわかりません。
路線価などをご覧になり、妥当な価格で売れるでしょうか?家は建ってしまったが、元の資金となる土地が売れず、困り果て、二足三文で売ってしまったということはよくあります。まず土地売却の目処を付けてから、また不動産屋は自分の足で廻ること、購入者に直接合うことが大事です。金融機関も自分で当たりましょう。

解決については自分で期限を切って相手と話をすることですが、らちがあかない場合には弁護士にご相談ください。よろず担当弁護士事務所にお電話いただいてもけっこうです。
清水 煬二 解説員の清水です。

解約については、請負契約書にその内容が記入されているはずです。
契約前と今回その部分は読まれましたでしょうか?
または理解されていますか?

地元工務店などの請負契約書には、この解約については、曖昧な内容が多いようですが、大手ハウスメーカーであれば、書かれていると思います。
今回の場合ですと、業者が打ち合わせや設計などに要した費用を請求してくることになります。
その金額が妥当か、業者の落ち度などを考慮して減額させるかなどは、交渉となります。

ほとんどプランも提出されていないのであれば、それほどの金額になるとは思えません。
業者がなかなか応じないのであれば、解約と返金の意思表示の内容証明を出されて、先方の請求額や要求が納得できなければ、弁護士さんに相談された方が早いでしょう。

今回、土地の売却依頼なども書面にして、請負契約の成立条件を前提とした特約を付けるなども考えられましたし、もっと慎重に請負契約されるべきでした。
業者も悪いですが、ご自身でも反省すべき点はあると思いますので、次に生かして下さい。
 コメンテーター 
長谷川 明弘 確かに相手の態度も不誠実とは思いますが、やはり土地が売れていないのに契約されたのにも問題はあると私も思います。ぜひ、その辺りをふまえもう一度、初めから頑張ることをお進めします。解約の件は、一度契約してしまったので、色々と大変なこともあるかとは思いますが、このあたりのお話しになると建築士より弁護士の領域になる所が沢山あると思いますので、一度よろずの弁護士さんとお話しになり、これからの対策をご検討ください。
 事務局から 
  荻原 幸雄 営業マンが不誠実だった方のようです。
大手といえどもこのような人はいるものです。
しかし、会社として「多額の経費がかかる」とは会社として恥ずかしい回答ですね。

今までの流れを文書として作成し、その回答を会社として正式な文章をもらうべきです。それでも返事がない場合は内容証明を送り、催促することになるでしょう。
「多額の経費がかかる」ということは無いと考えます。
何故なら、土地が売れないならば契約も不調に終わるのは見えるので、建築の実際の行為は余りしていないと思われます。

正式な文章を求めても担当で握りつぶされる場合もありますので、この場合は本社の苦情担当名を聞き、その部署宛に送るのがよいでしょう。

誠実な営業マンが多い中で、このような担当もいるものですね。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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