相談概要 | [氏名] K.M [居住住所] 兵庫県神戸市須磨区 [相談建物予定地] 兵庫県神戸市灘区 [職業] 会社員 [年齢] 39 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2004年12月頃 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 100 [延べ面積坪] [工事請負金額] 3980 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 地場大手ハウスメーカー;地域的な大手産業 |
相談内容 | [家づくりの相談内容] はじめましてKと申します。この度は宜しくお願いいたします。ご質問させていただきます。この度上記場所に土地(昔、文化住宅があり、現在は更地の状態です)を購入し、ハウスメーカによる建物を建築する計画があります。まだ、現時点では契約には至っていません。見積もり段階です。その土地というのは、阪急神戸線六甲〜御影間で、約4mの道路を挟んで線路の北側に位置しています。何分これまで線路脇に住んだ経験がないので、振動や騒音がないか心配です。付近は地上部で、レールの継ぎ目、踏切はありません。私が実際にその場所に立つと振動は伝わりませんでした。このような状況で建築する場合の注意点をご教授をお願いいたします。 ●基礎の構造(布基礎、べた基礎・・・・) ●建物の構造(在来軸組、2×4・・・・) ●外部建具の構造(複層ガラス・・・・) 上記で何を選択すればよいか? ●その他注意点 これらを吟味し、それにあったハウスメーカを選択したいと考えています。 以上宜しくお願いいたします。 |
yorozuの感想 | 本日初めて拝見してよく見ていませんが、不安を解消出来ると思います。 |
アドバイザー | |
津村 泰夫 | 線路際にローコスト住宅を建てたことがありましたが、窓はペアガラスではありませんでした。振動はありませんでしたが、列車の通過時にはテレビの音などは聞こえません。 でも住んでみれば慣れてしまい何ら苦にはならないそうです。また京阪複々線の近くで従前の建物が良く揺れたので、揺れない家をということでしたが、通常の構造基準で設計をおこない建てたところ、全く振動などはなくなったと喜ばれたこともありました。 地盤を伝っての振動についてはとても難しいものがあります。的確な地盤調査をおこない、念密な判断が必要です。またあなたとあなたの家族がどのような生活をするのか、生活スタイルや性格まで分析が必要です。また予算との兼ね合いで許容のレベルも変わるでしょう。ご質問の基礎構造、建物の構造や建具の構造はあなたの生活状況を理解し、周辺環境や地盤状況から判断していくものだと思います。 施工業者も、ご近所には中小でもすばらしい工務店がたくさんありますので間口を広くもってご検討してください。 |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 「私が実際にその場所に立つと振動は伝わりませんでした。」とありますが、それはその時の状況の中で立っていたので感じなかっただけと思った方がいいでしょう。 ただ、これは静かに寝ていたら感じていたかもしれませんよ、程度の意味合いです。 基礎や構造、外部建具に関しては、どのメーカーも設計仕様で対応できるはずなので、それにあったメーカーと言うよりも同じような仕様で低予算のところを選択することになるのでしょうね。 家の揺れや騒音に関しては、多くの場合は慣れてしまいますので心配は無用と思いますが個人差がありますので何とも言い難いです。同じような環境の方の話を聞いてみるのがよいでしょう。 基礎に関しては調査の結果を見てからでなければアドバイスし難いのですが、布基礎でも大丈夫のような支持力であってもベタ基礎にしてその下の割石(砕石)地業を少し厚めにした方が振動は感じ難くなります。 木造躯体に関しては、基礎がしっかりしていればどちらでも大差ないと考えられます。外部建具は予算が許せば複層ガラスです。 |
コメンテーター | |
木津田 秀雄 | 私も知人から線路の隣接地(阪急宝塚線でしたが)の購入について相談を受けた事があります。その時にもアドバイスしたのですが、振動や騒音を全くなくす事はできません。しかしながら、実際には線路の沿線添いに多くの人が住んでいます。結局は列車の振動や騒音については、普通の人は慣れる可能性が高いと思います。 しかしながら、慣れない人もいると思いますので、そう簡単に結論は出せません。いろいろと対策を行ってみて、予算と効果のバランスについて良く説明を 受け、納得したところに依頼してください。納得できない所が残ったままだと、それが気になって、許容できた騒音や振動も気になってきます。 ちなみに中空部分が空気の場合のペアガラスには、遮音性能は期待できませんので注意してください。遮音だけを考えればグレモン付きの防音サッシや二重 サッシにすれば良いですが、窓を開ければ同じですので、よく相談されて選定してください。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 建物には給気口というものがシックハウスの関係で必要です。 建物はどうしてもそこから音が漏れる構造になっております。 配置には注意が必要です。 また、建物を遮音性能を高めても生活するときには窓を開けるものです。 風は必要ですものね。理論で考えることも大切ですが、限界もあります。 敷地に建っていて振動を感じるのと建物の振動とは必ずしも一致しません。 建物に入る振動波と建物の固有周期が一致した場合に共振することもあります。 これらは大変難しい設計でもあります。また、そこまで考えなくても昔から住んでいた経験の方は子守唄替りの場合もあり(実は私ですが・・・)音の問題は人によって大分違います。 良くご家族と話し合ってみてください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | お返事が遅くなりましたが、この度はご教授いただきましてまことにありがとうござ いました。 このご意見をもとに私なりに判断した結果、 @基礎はべた基礎 A建物の構造は在来軸組 B窓は、ペアガラス金網入り(準防火地域と判明したので)Low-Eではないが、金網入りにするとガラスが厚いということなので・・・・。 以上このような計画を立てました。 |
その後 |
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