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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No. 0901 外断熱、施工者も設計者も不慣れですが

 相談概要 [氏名] K.T
[居住住所] 東京都大田区
[相談建物予定地] 東京都大田区
[職業] 自営手伝い
[年齢] 31
[女性] on
[構造] 鉄骨造(ラーメン構造)
[引渡し年月日] 西暦 2004   年 8 月  日
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 3
[延べ面積m2] 260
[延べ面積坪]
[工事請負金額] 3500(未定)
[設計監理料] 100
[様態] 注文建築
[施工者] 大工(工務店)
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。
[確認申請書お持ちですか?] 有る。
[検査済証は有りますか?] 無い。
[お手持ちの図面は何枚?] 50枚以上
[打ち合わせ何回] 10回以下
[施工者名] 知らない
[販売会社名] 個人の不思議な人
[設計者名] S設計
[監理者名] いない
 相談内容 [家づくりの相談内容]
外断熱にしたいと思っていますが、1階が事務所、倉庫、ガレージで2階3階が住居になっていて、1階が壁でないところが多いのと、段落ちがあるので「ちょっとだけ外断にしかならないので、内断のほうがいい」といわれています。外断にしても鉄骨に木を打ち付けられないので、直接断熱材を張っていくしかないと言われています。壁は、軽テンで行く予定です。果たして、本当にムリなのでしょうか?

 いくら調べてみても、重量鉄骨3階建ての外断熱の例が出てこず、困っています。
今回は、施工側も外断熱に不慣れなところのようです。設計士は建確のみで切っています。工務店に頼むと言うよりは、「知り合いの寄せ集め」というかんじです。これと言って専門知識を持つ人がいない状態です。どうか良い知恵をお貸しください。なるべくお金のかからない方法で教えてください。よろしくお願いします。
 yorozuの感想 すいません。今日はじめて見ました。これからちゃんと見ます・・
アドバイザー 
木津田 秀雄 相談員の木津田です。

 まず鉄骨造とのことですが、外壁の材料は何でしょうか?もしALCであれば、ALC自体にいくらかの断熱性能がありますから、バルコニーなど梁が外部 に出ている部分などの熱橋がなければ、ALCで外断熱しているという風にも考えられます。ただサイディングなどでは無理ですが。

 また本体は鉄骨だが木軸等で外壁材を止めつけるような工法では、外断熱をするために合板などを下地にして一旦平面を作らなくては難しいでしょう。その 合板に断熱材を止めつけるということになりますが、確かに一般的ではありませんし、コストばかりかかってしまう事になるかと思います。また壁が少ないとの事ですので、窓が多くなれば、そちらの断熱対策を行った方が、建物全体としては高断熱になると思います。おそらく窓からの熱損失の方が遥かに多くなっ ているのではないでしょうか?

 特にガレージの天井面などをきちんと断熱しないと、外壁ばかりがんばっても意味がありません。
 大阪の場合冬の寒さ対策もある程度必要ですが、夏の屋根面からの熱や西日対策をしっかりやっておく方が良いようにも思います。小屋裏通気の確保や天井面での断熱材を多くするなど、西側に樹木を植えることやすだれなどを設置できるようにするなどです。
久米 能子 解説員の久米と申します。

 鉄骨造ならば、躯体(柱梁)の外側に断熱材をもってくる仕上は、難しいとは思えません。ただ、バルコニーやひさしなど、外壁にでこぼこが多いと、断熱材の連続が面倒だったり、どうしても連続できずに切れてしまう部分もあったりするので、施工者側が外断熱は避けたいというのが本音かもしれません。技術的に施工が不可能であるということはないはずなので、あるいは、予算の範囲内ではできない、という意味であるのかもしれません。外壁材に何を使う計画なのかわかりませんが、下地に手間がかかれば、工事は高くなります。

 断熱が外か内か、ということだけの話ではなく、ご予算内でご希望を満足させるためにはどうすればよいかを、建物の構造も含めて、全体で検討されてもよいかとも思います。

 けれども、ご相談を伺うと、単に断熱の施工の問題ではなく、工務店や設計事務所に対するご信頼も揺らいでいるようにお見受けします。「知合いの寄せ集め」で、「専門知識を持つ人がこれといっていない」状態だと感じられているのに、何故そのようなところに大切なご自宅の建築を依頼されるのでしょうか。

 確認申請だけで監理を受けない設計事務所に責任ある設計を期待できるはずもありませんし、工務店と信頼関係を結べないならば、第三者の工事監理者を立てるべきであると思います。

 また、蛇足ですが、確認申請業務だけの設計事務所が工事監理料(設計料?)に100万というのはあまりにも高すぎると思いますので、どういう内訳の費用なのかよくお確かめ下さい。
 コメンテーター 
山口 雅克  外断熱の是非を含めて(外断熱が悪い訳ではありません)2階から上の住宅部分と1階の事務所部分を明確に分けて断熱材で包み込むことを考えて下さい。

 なお、鉄骨造(ラーメン構造)だからと言って外壁や屋根の母屋などを鉄骨にしなければならないとも限りませんし(法的な制約で不燃材や防火構造及び耐火構造などの要求があれば別ですが・・・)色々な作り方が考えられます。

 詳細な仕様は予算で変わってはきますが、内部からの熱の逃げと外気温の進入の2通りに対応して行くことが大切です。
 今ならまだ間に合いそうなので、キチンとした専門家に依頼して設計や工事の内容を検討した方がいいと思います。
 事務局から 
  荻原 幸雄 先ず、鉄骨で外断熱が可能か?といわれれば問題はないとお答えできます。
しかし、なるべくシンプルな造りにすべきです。
大工出の工務店で鉄骨は大丈夫でしょうか?
よく、工務店の能力を調べた方がいいですよ。監理が未定ということからそのように感じます。
工務店に依頼

自分のところで設計できないので確認申請だけ設計事務所に外注(所謂、代願)

設計事務所図面だけ作成

確認申請時に監理は法的な責任がでてくるので受けない

確認申請下りる。(現在はこの段階でしょう。)

(ここで監理者を選定し、役所に届け出る。
これをしない業者は多い。注意)

工事着工

となります。
注意してください。監理者がいない建物がどうなるか?を・・。
外断熱の話ではすまないことになります。
相談内容から不安な感じがします。
建築士に図面を見てもらった方がいいですよ。
高い買い物なんですから・・・。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 とても丁寧なお返事をいただき、本当にありがとうございます。諸先生方のお返事の中に、私の不安とすることがズバリと書かれていて、正直色々悩んでいます・・・
今回の話はとても複雑で永い話なんです。
まず、土地購入にあたり、E社のIさんと出会いました。ローンをつけたり、今の持ち家の売却など、クリアせねばならないことがあり、Iさんに相談していました。長い時間がかかってる間に、IさんはE社をやめましたが、私とE社の社長とのやり取りなども、ちからになってくれました。結局、ローンをつけてくれたのはIさんでE社とは土地だけで切りました。Iさんのお客さんがたくさんいて、持ち家の売却もしてくれるというので任せてしまう流れとなったのです。

Iさんはもともと親が大きな(地元では)建築屋で、自分自身ハウスメーカー、不動産など色々な仕事をしてこられた方です。 当然のように、新築も相談したところ「自分の叔父にいいじんぶつがいる」と紹介されたTさんは建築のプロで、建築家の仕事もしているプランニング会社の社長でした。が、あまりの忙しさに私たちのことがおいてきぼりになってきて、先行き不安なので、Tさんもやめる流れになってしまいました。その時点では建確の降りる手前でした。

困っていると、Iさんが自分の使っている設計士がいるから、図面の変更などもありましたので、いっそうの事建確の出しなおしをしようといわれ、いわれるがままに、一度降りた建確を取り下げ、実施図面と申告図面の両方を書いてもらうことになりました。それで、100万円かかったわけです。(Tさんの建確には支払いは求められませんでした)
施工は、Tさんのところにいた番頭さんMさんが独立して会社をしているのでそこでということになっていて、近くお会いする予定ですが、どの位のものなのかは、まだわかりません。今回は地盤がわるく、杭打ちが必要で誰も経験なく困っていましたが、たまたま私の親の友達に杭屋さんがいたのでそこにたのむことになりそうです。

その杭屋さんはかなり信用できると思われます。そして私どもも設備工事の仕事をしているので、自分でする予定です。そんなわけで「知り合いの寄せ集め」なのです。
ただ、Iさんが頼りなくて、なかなか見積もりを持ってこなかったり、いまだに持ち家の売却もできていません。・・もっともらしい理由はありますが・・何度かIさんに不信感を抱きましたが、なにせローンをつけてくれていて、まだ建物のローンを出してもらわないといけないし、持ち家の件もありますし、いままで豆に動いてもらったので切るに切れない状態です。又、ローンはIさんの知り合いの大手不動産会社の名前で出されていて、もちろん仲介料がかかります。(150万)いまさらですが土地の時も、E社に仲介料はかかっています。Iさんにも、「ただで」というわけにはいきませんし、この話の流れ上、仕方ないのですが手数料だらけで、これ以上建築家にお金を出せないというのが正直なところです・・メリットはMさんとは駆け引きなしで業者出しの値段のままでいけることになっています。そこは私たちも建築に携わっているのでごまかしは効きません。ただしまたMさんにもお金が発生するでしょうが。長い話になりすいません。もう逃げられないと言う感じでしょうか・・Iさんにしっかりしてもらうしかないですよね・・そんなわけで、外断ひとつちゃんと答えが出ないのです。ちなみにMさんは塗装屋上がりだそうです・・

予算的に厳しいこともあり、「みんなで協力して知恵を出し合って作る!」しかムリなようです。
外壁は、サイディングでいきます。鉄骨の柱にじかに断熱材をはりつけて、サイディングと言ってたと思います。吹き抜けが大きく、空調を考えて断熱性を高めようと、外断が良いとおもいました。屋根は陸屋根で屋上です。

今後ともお力をお貸しください!ほかに相談できるところがありません。よろしくおねがいします。
ボランティアで相談に応じられて、失礼ながら関心、そして感謝しております。これからも、たくさんの悩める施主の強い見方でいてくださいますよう、お願い申し上げます。
 その後  
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