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一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 0900 リフォーム専門店25年間で初めての現象です。

 相談概要 [会社名] 概興産
[氏名] T・ S
[相談内容] リフォームの瑕疵
[居住住所] 大阪府豊能郡
[相談建物所在地] 大阪府豊能郡
[職業] 営業
[年齢] 35
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦2003年 12月25 日
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 129
[延べ面積坪] 39
[工事請負金額] 10.000.000
[設計監理料] 0
[様態] 建売り住宅
[施工者] 大工(工務店)
[性能保証は使っていない] on
[お手持ちの図面は何枚?] −
[打ち合わせ何回] 20回以下
[施工者名] 鰍s興産
[販売会社名] 概興産
[設計者名] T・I
[監理者名]T・I
 相談内容 [現象]

[業者の見解]

[相談内容]  
初めまして。私は、リフォーム専門店の営業をしておりますTと申します。
今回のクレーム内容についてお話させて頂きます。

まず問題の物件の工事内容ですが、築後23年の木造家屋を木部を残し、全て解体して補強工事を行い全面改装工事をした現場ですが、入居後(年明け)1部クロスのふくれ(ボードジョイント)の指摘があり直ちに張替えしましたが、2,3日後またジョイント部が目立ち、再度ジョイント部には細心の注意をし張替えましたが結果は同じです。
そうこうしてる間に、あちらこちらのジョイント部がふくれはじめ、かなり不信感をもたれ、なぜこうなったのかと問いただされております。

当方専門職に相談してみましたが、みな首を横にふるばかりで、げいいんが不明です。
弊社25年間リフォーム工事をしており、今回の様な、ご指摘は初めてで困り果てております。
施工については、モデル的な物もあり、出来る限りの工事を行いました。

その他クレームは、外壁のクラック、基礎モルタルクラック、の指摘もありますが、こちらは冬場で工期がなかったためではと思っております。
以上御知恵をお貸し下さい、お願いいたします。
出来ましたら、費用が掛かっても見に来て頂きたいのですが、可能でしょうか?
 yorozuの感想 業者が相談出来る所が無くて、保険屋さんにお聞きして知りました、こう言うHPが有り助かります。
アドバイザー 
樽 一弥 樽といいます。

懸命になされてクレームが来て、その原因が掴めないというのは残念ですね。写真もないので明解な回答というのは難しいですが・・。
既存の木部を残してというのは柱・梁などの構造部分でしょうか?補助材はどうされましたか?ご承知の通り、仕上げ材が膨れる、亀裂するというのは材料の乾燥収縮や膨張によるもの、下地材の変形によるものとがありますが、前者の可能性は一般的な材料を使用しているのであれば膨れるという現象が起こる可能性は極めて低いと思います。外壁のクラックも発生しているとのことですから、仕上げそのものより、既存の構造体や補強そのものを疑ってかかる方が宜しいかと思います。構造体が動くことによりジョイント部が跳ねて、結果として寒冷紗を押し上げ膨れた状態に見えるのではないかなと感じますが。

筋交いや火打ちの状態、柱や梁の量や拘束状態、クラックの発生部位、柱と下地材との納まり等など、補強材のバランスもあるかもしれません。
一度、仕上げそのもの以前に構造の基本に立ち返った検討を加えられたら如何でしょうか?
津村 泰夫 津村です

 ボードのジョイント部分がふくれ始めたということですね。
私もこのような現象は見たこともありません。新たに使用した木材の乾燥収縮による影響が考えられますが、ジョイント部がふくれて来るというのは良くわかりませんね。詳細な調査をおこなってみないと判断がつかないのではないでしょうか。ジョイント部にはパテを埋めますが、その材料に何か間違ったものを混入させたのかもしれません。左官材料では良く混入ミスを経験したことがあります。コンクリートでも時々とんでもないものが混ざっていることもあり「よろず相談」に調査依頼されたことがありました。

 出来ればふくれた場所を切開し、材料を確認すること。ふくれた部位を調査し、なにか施工上の変化はなかったか、パテを塗った業者に確認すること。が基本的な調査だと考えます。

 そのほかのクレームについても、モルタルのクラックなどは致し方のない症状かもしれませんが、施主さんから見れば何でも不信感をもってしまうのではないでしょうか。
解決しにくい場合には調査の方にお申し込みください。
 コメンテーター 
今井 優子 写真が無いので判断し難いのですが、文章を読む限りでは、何か構造的な原因や特殊な事情が内在しているような印象を受けます。

希に、普通では考えられないような単純なミスが、後々とんでもない不具合となって出てくるといったこともあります。
原因を究明し、適切な対処をすることが、施主の信頼回復にもつながるはずです。
頑張ってください。
 事務局から 
  荻原 幸雄 今回の相談は少なくとも写真が欲しかったです。
現象が把握できません。ジョイント部や外壁の写真が欲しかったですね。
より正確に解説を望むのであれば写真を提出ください。

想像の範囲でお答えしますので、大分現状と違うかもしれませんが、その点はお許しください。先ず、ジョイント部のフクレという表現ですが、どのような状況なのでしょうか、全体にフクレているのか?部分の断続的な現象なのか?どれくらいフクレているのか?
下地はどのようにしたのか?縦も横もなっていますか?見えない部分がたくさんあります。
その中での暗中模索的な解説になります。

下地がグリーン材を使用した場合には剥がれや亀裂などの現象がありますが、今回はその表現がないので、違うかもしれませんね。

フクレという表現から空気で膨れているような現象を判断を勝手にしますと、津村解説委員が指摘していることが考えられます。下地の木材が何らかの成分が含まれていて、それとパテが反応してガスが発生しているとも考えられます。

また、1階という点から基礎の換気口はありましたか?塞ぎませんでしたか?
外壁も基礎を含めて塗りこみ、基礎換気口もなく、内部はボードで梁まで施工ビニールクロスをその上に施工。と想定した場合に土が腐食していませんか?
そのガスが逃げる場所がなく、ジョイントから逃げてフクレが起きているとも考えられます。
また、換気扇による負圧の影響もあるかもしれません。
これらは偶然が重ならないとならないと思いますが、これらも想定ですが、何らかの偶然が重なり起きたものと思われます。

第三者の建築士に原因を調査してもらい、早急に対応したほうが、依頼者は安心し、信頼関係を取り戻せると思いますので、そのような対応が望ましいと思います。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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