相談概要 | [氏名] T.K [相談内容] 建売住宅の瑕疵 [居住住所] 神奈川藤沢市 [相談建物所在地] 神奈川藤沢市 [職業] 会社員 [年齢] 30 [男性] on [構造] わからない [引渡し年月日] 西暦2002年 8月 30日 [公庫使用] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 4 [延べ面積m2] 83 [延べ面積坪] [工事請負金額] 3960 [設計監理料] 0 [様態] 分譲マンション [施工者] 大手ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [18確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 解らない。 [検査済証は有りますか?] どういうものか知らない。 [お手持ちの図面は何枚?] 無い [打ち合わせ何回] 打合していない。 [施工者名] K建設 [販売会社名] I [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [現象] 私の家は4階建てマンション(10戸/1F)の1階真ん中に位置しています。 2001年8月入居後、2ヵ月ほど経った頃に玄関のドアから風がもれていることに気づきました。調べてみると、玄関のドアに隙間ができており、管理会社からは「ゴム」をはめることで対応してもらいました。その後、「玄関の大理石が割れる」、「玄関横の洋室の床が壁からはがれる」などの問題が発生しましたが、それらも表面的にはみえないように対処してもらいました。しかし入居後数ヶ月で、マンションのエントランスホールの各所にヒビが入っており、エントランスホール近くが沈んでいるのではないかという疑念もあり、管理会社の表面的な対応には不信感が残っていました。その後、その疑念を裏付けるように部屋の各所に問題が発生しており、エントランスホールも新たな亀裂ができています。 [業者の見解] 原因については、調べてもらっていません。 単なる対処療法で、「みえなくなればいい」という対応しかとってもらっていません。 壁紙が波を打っていれば上から新しい壁紙を張るし、壁紙に隙間ができていればそれを隠すように張り替えるだけです。 [相談内容] 原因が地盤沈下などにあり、根本的な解決がなされない限り、今後も問題が発生すると考えています。 表面的な対処ばかりでは、時間の浪費です。根本的な問題解決をさせる方法、もしそれが難しい場合の私たちがわがとりうる選択肢などについて、ご助言いただければと思います。 そもそもこうした問題が発生した場合、以下の事項をどのように考えたらいいのでしょう。 −建築者・販売者側 ・責任の所在及び範囲(亀裂、隙間が生じても埋めればおしまい??) ・保証義務(保証期間は2年?) ・賠償責任の有無(瑕疵がある以上、責任があるのでは??) −私たち側の選択肢 ・原状回復要求? ・損害賠償請求? ・現状で売却? ・泣き寝入り? |
yorozuの感想 | 一生の買い物です。プロの方々にきっちりとしたアドバイスをいただきたいと思っています。 今回の件をきっかけに、欠陥住宅に関する相談所をいくつか調べてみましたが、思っていた以上に少ないことにびっくりしました。建築業界においては、建てる側のプロよりも、その品質を管理していくプロの重要性、付加価値の方が高いのではないかと考えるようにもなりました。 是非、よろしくお願いします。 |
アドバイザー | |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 引渡しは2002年8月となっていて、本文中は2001年8月入居となっていますが、2002年の方が正しいのでしょうか。 写真を拝見いたしました。 問題は仕上げ材だけの収縮による隙間やヒビ、建具の反りなのか、構造体に不具合が生じているのかがポイントになると思います。 保証期間も、2年となるか10年となるかがそこで分かれてきますし、構造体に不具合があれば、仕上げ材だけの補修では、問題解決にならない場合もあるからです。 写真では、はっきりとはわかりませんが、カーテンボックスの隙間などは、仕上げに原因があるようにも見えますし、クロスのヒビは、クロスだけでなくその下地の石膏ボードかモルタルにもヒビが入っているように見えます。 集合住宅ですから、全員でまとまり、エントランスなどの部分を含めて個別ではなく管理組合で、施工業者と交渉すべきでしょう。エントランスホールが本当に沈んでいるのであれば、問題が深刻になることもあり得ます。 素人同士では業者のコメントや判断に反論したり対抗したりは難しいでしょうから、第三者の専門家に間に入ってもらい、調査の上判断やアドバイスをもらった方が安心かと思います。管理組合でよく話し合って対応して下さい。 仕上げ材の問題だけであれば、その部分の手直しを行えば済むことです。 損害賠償金に関しては、構造体に問題がある場合でも生活に支障がなければ、または改修不能とならなければ、認められることは少ないと思います。 当然、改修や手直しなどの要求はできます。 |
コメンテーター | |
善養寺 幸子 | 細かな不具合は実は大きな問題による可能性もあります。 構造に問題があるとすれば、それは個人で対処できるようなことではありません。 同じような問題が各住戸で起きているとすれば、皆で話し合い、費用を出しあって、専門家の診察を受けられた方が良いと思います。もし、問題がなければ、皆が安心できるでしょうし、問題があるとすればプロの力(建築士や弁護士)を借りなければ、対処できないでしょう。瑕疵責任にも期限があると思います。早めに、一度、信用の出来る建築士の方に調査して貰うことをお奨めします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 今回の相談ではマンションにしては発生数量が多いことが気になります。 また、共用部分のエントランスの亀裂も気になる点です。 先ずは管理組合を通して、構造体は問題がないのか?を第三者機関を介して調査することをお勧めいたします。 専門家ならば目視調査だけでも方向性はでるものと思われます。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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