相談概要 | [氏名] H.Y [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 静岡県袋井市 [相談建物所在地] 静岡県浜松市 [職業] 会社員 [年齢] 33 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦2004年8月 1日 [公庫使用] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 42.5 [工事請負金額] 1800 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下 [打ち合わせ何回] 4回 [施工者名] Sコーポレーション [販売会社名] [設計者名] H [監理者名] |
相談内容 | [現象] 現在基礎工事が完了しました。 欠陥と思われる状態は次の3点です。 1.立ち上がり基礎の配筋が中央に入っていない(偏っていたり、斜めになっている)その為、基礎かぶり40mm確保出来ていない 2.アンカーボルト/ステッキアンカーボルトが基礎平面に対して垂直に入っていない 3.設計図面を提出してもらえない [業者の見解] 1.の回答 基礎かぶり40mmは立ち上がり配筋のみ対象でこの基礎は問題ありません。 2.の回答 問題ありませんの一点張り 3.の回答 通常出していません、要求してもらえたのは基礎アンカーボルトレイアウト、地窓レイアウト図(あとから書いたようで、作成日付さえ入っていませんでした) [相談内容] 現物をみて指摘しているにもかかわらず問題ないとの回答ではこちらが納得できない。ましてや、基礎かぶりは明らかに40mm確保できていないにも関わらず問題ないとの回答。 なにがどうなって問題ないのかを説明してもらえないし、指摘事項を全然聞いてもらえません。基礎打ちの際、立ち会い、アンカーボルトの傾きを指摘しましたが修正してもらえませんでした。 当方としては争いは避けてこちらが納得できる工事をしていただきたいと思いますが、どのようにしたら業者に納得できる説明および、必要書類の提出をしていただけるでしょうか? 自分の家づくりのパートナーとしてやっていきたいと思っています。 |
yorozuの感想 | 建築状況を詳しく知る為の設問があり信頼できると思いました。 質問事項のなかでこれ失敗しているな、と思うこともありもう少しこのHPを早く見ていればと思いました。 |
アドバイザー | |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 1〜2に関して簡単に解説します。 1.基礎の配筋の位置:望ましいことではありませんがかぶりが3cm確保できていればかぶりの少ない基礎の立ち上り面に1cmのモルタルを塗ってもらうのはどうでしょうか。幸いに内部の基礎のようなので納まりに影響がないと考えますので、基礎の打ち増し(かぶりの少ない面側にクラック防止用の配筋をしてコンクリートを打設してもらう)のはどうでしょうか。 2.アンカーボルト:この程度でしたら、緩やかに曲げて、まっすぐにすれば問題ありません。 業者に納得できる説明および、必要書類の提出をしてもらう為とあなたが納得出来る家づくりをするには、第三者の専門家(木造在来工法住宅に理解のある建築士)に監理を委託するのがいいでしょう。 今回のように、工務店まかせで図面の作成をして、実質の設計監理者不在で進めて行くとこのような事が見受けられる事があります。 設計図引渡しは契約に含まれているはずですから、それがなされないのであれば支払いを拒否する旨を話してみてはどうでしょうか。 |
コメンテーター | |
大内 彰 | 1.被りが少ない場合接着剤入のモルタルを塗る方法や中性化抑制剤を塗布するという方法も考えられます。 2.山口解説員のいうように緩やかに曲げて対応すれば良いと思います。きつく曲げないようご注意ください。 3.これについてはH.Y.さんが信頼できる第3者の建築士に工事監理のアドバイスを受けることや実際に立ち会って施工者と打ち合わせたら納得できる状況に近づくと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 以前ではかぶりという言葉さえプロ用語ということでしたが、かぶりは大切な要素です。一般の方に意味を理解されていることはよいことだと思います。 しかし、まだ、古い体質の建築界では今回のように指摘しても「大丈夫」の一点張りなのは昔も今もかわりません。この場合の客観的見解は大切な意味があると思います。 一般の方に「大丈夫」がいつまでも通じない時代に入っていることを、こちらの業者さんも理解して、前向きな取り組みをしてもらいたいものです。 さて、もし、「大丈夫」ということで終始する場合は第三者の建築士に現地調査から客観的根拠を提示してもらうことが大切です。そうすれば、良心ある施工会社はその対策に耳を傾けます。もし、それでも応じない場合は工事監理者に確認してください。 それを見逃した工事監理者の責任も重いからです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 丁寧なる解説ありがとうございました。 |
その後 |
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