相談概要 | [氏名] O.T [相談内容:] 近隣のトラブル [居住住所] 神奈川県横浜市磯子区 [相談建物所在地] 神奈川県横浜市磯子区 [職業] 会社員 [年齢] 35 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2003年1月7日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 30 [延べ面積坪] [工事請負金額] 300 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [お手持ちの図面は何枚?] − [打ち合わせ何回] 2回 [床面積] 50m2以下 [施工者名] K興業 [販売会社名] K興業 [設計者名] K興業 [監理者名] K興業 |
相談内容 | [現象] 昨年1月に中古一戸建てを買い、駐車場が1台の物件だったため2台入るように庭を潰し、縦に2台入るようにした。 庭がなくなるので、ウッドデッキを2台分作ることとし、入居からしばらくしてから工事をした。(8月)元々、2台駐車場が入る物件を探し、建築条件も大丈夫であることを確認し、前住居者にもこのような計画を話したが、特に問題はないとのことだった。 当然のことながら、事前に近隣の方々には工事の工期、どのような工事をするのかを説明した。 しかし、工事が始まると隣の老夫婦から、クレームが出た。 工事をしていた大工さんが教えてくれたのだが、隣のおじいさんが来て、「うるさい!何の工事をしているんだ。」 大工さんが私たちと同じような説明をしてくれたが、「そんなことは聞いていない。」とのこと。 工事を仁王立ちで見ていたので、気をつけたほうがよいとアドバイスをいただいていた。 再度、工事の説明と騒音のお詫びに翌日伺ったが、あちらの言い分は、「こんな工事は聞いていない。一体何日かかるんだ。こういう工事は事前に近所に説明してくれれば、途中で止めさせられたのに。ここは皆同じようなカーポートだから同じ物にすると思っていた。でも、まあここまで作ってしまったんだから・・・。」という内容であった。 説明したのに変なことを言うなあと思いましたが、まあ仕方がないと、ちょっと口うるさい人なんだということで済ませていました。しかし、その後も工事を覗き、仁王立ちをしては大工さんに文句を言っていました。 数日後、大工さんが言っていた通り、役所にでも提出する写真を撮っていました。朝から人の家の周りをうろうろして、とても感じが悪かったのを覚えています。 後日、役所の人が来たようですが、遠くから見て帰ったそうです。建築基準には違反していないので何も言えなかったとのことでした。 完成後のある日、ポストに隣の人からの手紙が入っていました。 内容は、「突然工事が始まり、説明も受けないうちに完成してしまった。圧迫感があり、簡単に屋根にも登れるので防犯上も良くない。すぐに撤去せよ。」というものでした。 突然のことに驚きどのような返事をすべきか考えていたところ、数日して「私を無視しているのか」との再度手紙が来ました。 1つ1つに丁寧にお答えしたつもりです。防犯上のことについてはライトを付けるなどして、対策を取りましたが、300万円かけて作ったものを壊して、近隣のカーポートと同じ物にするなどということはできません。 そのような答えを書いたところ、「違反していないなら自分の土地に何を作ってもいいと思っているのか。いつまでこの土地にいるのかは知らないが、近隣と仲良くするには安いものではないか。」とのこと。 何をどう説明したところでわかってもらえそうにはありません。 8月以降、何も言われなかったので、諦めたかと思っていましたが、1月になってから突然思い出したように、同じような内容の手紙がまた届きました。 大変威圧的で「再度忠告する。撤去せよ。逃げずに答えなさい。」とのこと。 ウッドデッキは隣の北側にあたり、日照には全く問題はありません。少しでも圧迫感のないように、一番簡単な構造にしました。ただ、隣は北側にある勝手口から日に数回出てきては、ごみを捨てたり、倉庫に物を運んだりとしているようです。その姿はデッキができる前から休みの日はよく見られ、こちらのリビングと向かい合わせで、必ずおじいさんはこちらを見るのでいやだなあ、とは思っていました。 デッキができたことにより、ちょうど目隠しとなり覗けなくなったので、私たちにとっては好都合でした。 私たちの家とほぼ同じ構造なのですが、北側の窓の向こうに何が建っていようと気にはならないのではないかと考えています。南側ならば別ですが。 隣のリビングに面しているのに、その目の前でごみをがさがさと潰したりするのは、私にはできません。通れば自然と目が行ってしまうこともあると思いますし、お互いに気を遣ってしまうと思うのです。 ですから、隣にそれほどまでに言われる意味がわかりません。 このままではもっと大きなトラブルになりかねません。どのようにすべきかお答えいただけたら幸いです。 偏見かもしれませんが、隣の老夫婦は今までとても良い暮らしをしていたように思います。年功序列の社会で生き定年を迎え、世の中の若者に腹が立つ気持ちも大きいようです。最近、よく定年後や一人暮しの老人の被害妄想があるという番組などを見ます。そのようなことかとは思っていますが、もし、こちらの不備があればあちらの気持ちは益々ヒートアップするでしょうし、悪くないならばそういう人だと割り切って、引越しや撤去に悩まず堂々と生活できます。 必要であれば図面、写真、手紙等送らせていただきます。 多くの質問があるとのことで、お答えいただけないかも知れませんが、一日も早い解決を願っています。 どうかよろしくお願いします。 [業者の見解] 建築違反ではないので全く問題はない。逆に境界線のことを言うならば、あちらのほうが私たちの境界内に入っているとのことを言ったらどうか、とのこと。 たまに、ああいう文句をつける人がいるから気にしなくて良い。だが、あれほど言う人は珍しいとのこと。 [相談内容] 隣から訴えられたりすることがあるのか。また、これ以上私たちを侮辱したり、脅迫したりが続いたら訴えられるのか。 |
yorozuの感想 | さまざまなページをみて、答えてくれそうだと安心できたのはここだけでした。 事例など項目ごとになっていると、もっとわかりやすいと思います。 |
アドバイザー | |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 こういうトラブルは、法的に正しいとか、理屈は正しいとかという説明でも相手は納得せず、ただ自分たちの感情をぶつけてきますので、これだという解決方法は、残念ながらないでしょう。 車庫の屋根を含めて違反していないなら、どうどうと対応するしかありません。 書面でくるなら、こちらも書面で、できるだけの考慮はしたことや、これ以上おっしゃる前に、境界をこちらに出ている点を是正しなさいと毅然として出て行く方法もあります。 工事中に問題のない点でも隣家からクレームを付けられ、工事がたびたびストップさせられたケースがありました。 建築主が、書面で「これ以上、法的根拠のない工事妨害を行うなら、工事遅延に関して、損害賠償を請求します」という内容を送ったら、現在は沈黙を続けていると聞いています。 また、中古住宅を購入された方が、もともと新築時からついていた法的には問題のない、はねだしバルコニーについて、「圧迫感があるから、近所付き合いをしたいなら撤去せよ」と言われているケースもあります。 いくら説明してもわかってもらえないそうですが、粘り強く説明していくとおっしゃっています。 後から近隣に入ってくる者には、そのように感情むき出しで無理を言ってくる人もいるようです。 人によっては、逆上したり、逆恨み、凶暴になるなどがありますので、できるだけおだやかに解決したいところです。 どうしても止むを得なければ、弁護士さんに相談され、内容証明でこちらの主張と先方の主張は根拠の無いものであること、これ以上自分たちに干渉しないことをハッキリ伝える方法も、選択肢としてあると思います。 |
コメンテーター | |
大内 彰 | OTさん側に法的な落ち度はなさそうなのでその点については安心していいと思います。あとは人対人の対応なのでなかなか難しいと思います。 これからどういう近所付き合いをしていくかという問題にもつながりますが、毅然とした態度でかつ誠意をもって対応することをお奨めします。 (言うは易し、行うは難し......_(..)_) |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 再度、設計者と工事監理者に法的にはなんら違反していないということを確認してください。(書面にてもらうといいでしょう。) そこで、法的に問題はなく合法であることが確認できたら、その文章を隣人に提示して何ら法的な落ち度はないと伝えたらいかがでしょうか? 想像するには法的な話ではない。ということを言うと思います。 その時はその内容を真摯に受け止めて、できることできないことを持ち帰って検討してください。そして出来ないものはできないと。伝えてください。 それ以上はどうしようもありませんので、隣人との関係が壊れることは覚悟しましょう。 できるだけ近隣とはお付き合いは大切なことですが、常識範囲での話しです。 このような場合はお付き合いしないという覚悟も必要かもしれませんね。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | ご回答ありがとうございました。 相談件数がたくさんあるということでしたので、駄目もとで出したのですが早速のお返事に夫婦共々、胸をなでおろしたところです。 また、同じような経験をされている方々がいるということも、励みになりました。 昨年8月からこのようなことが続き、あれほど感情的になる相手の強い姿勢に、「もしかしたら私が常識はずれで、とんでもないことをしているのではないか」「せっかく買った家なのにまた引越しをするのか」ととてもネガティブに考えていました。 庭に出るのも、玄関の掃除をするにも隣の目を気にして、町内の集まりも何か言われるのではないかと、心配でなりませんでした。 でも、皆さんのお答えをうかがって、今までの対処で良かったのだと安心できました。 実は、アドバイスをいただいてからと思い、まだお隣に返事を出していませんでしたが、早速、皆さんのご意見を参考にさせていただき、返事を出そうと思っています。 また同じことが繰り返されるかも知れませんが、毅然とした態度で、できるだけ事を荒げずに対処したいと思います。 本当にお答えくださりありがとうございました。 久しぶりに心が晴れた気がします・・・。 主人が仕事中でしたので、すぐに連絡したところ、「これで安心して仕事ができる・・。」と言っておりました。 まずは、すぐに皆さんにお礼を申し上げたくて、メールしました。 今後また動きがありましたら、連絡をさせていただきます。 せっかく良いアドバイスをいただいたので、これから出す返事で、解決できたというご報告ができるといいのですが・・・。 最後に、もし同じような体験をされこのページにアクセスした方がいらっしゃったら、自分を責めたり、要らぬ心配をせずにまずは相談をなさってみたらと思います。 (先生方はますますお忙しくなってしまいますが・・・。) これからも、このような相談を続けていただければ心強いです。お体に気をつけてお仕事頑張ってくださいね。 |
その後 |
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