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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 0855 車庫の寸法違い

 相談概要 [相談内容] -
[居住住所] 兵庫県神戸市北区
[相談建物所在地] 兵庫県神戸市北区
[職業] 会社員
[年齢] 39
[男性] on
[構造] 鉄筋コンクリート造(その他)
[引渡し年月日] 西暦  200年  4月  日
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 34
[工事請負金額] 500
[設計監理料] 0
[様態] −
[施工者] リフォーム会社
[設計者を選んだのは] 自分で選んだ。
[監理者を選んだのは] −
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] -
[確認申請書お持ちですか?] -
[検査済証は有りますか?] −
[お手持ちの図面は何枚?] −
[打ち合わせ何回] −
[施工者名] Mリフォーム
[販売会社名]
[設計者名]
[監理者名]
 相談内容 [現象]
こんにちは、
ガレージの外構工事を依頼したところRC造のシャッター間口6000mm確保のところを、シャッター間口のレールの埋め込むはずが、埋め込まれておらず5760mmの仕上がりになりました、全面道路が3200mmと狭いため確約していました2台大型車を想定しての注文です。

しかし、寸法不足となりました。

次に、RC造のシャッター門と天井部分に、いわいる、流水勾配をとるょうに、勾配をつけて雨水が溜まらないように施工する約束でしたが、口約束で信頼しておりましたが、雨水が溜まります、生コンの上にセメントなどで補修すると強度が異なるのでしばらくすると、剥離してくると聞きますがよい補修方法はありませんか。

[業者の見解]
その他いろいろ施工不良があり、支払いを拒むと、訴訟となりました。

寸法不足については、補修困難と思いますがどのような対応が可能ですか?



 yorozuの感想 ひじょうに参考になります。
アドバイザー 
樽 一弥 相談員の樽です。

1.シャッター自体が受注生産ですので広げることは難しいと思われます。
パイプ部を継ぎ足して溶接するという方法も考えなくもないですが、費用効果や強度ということから考えると新しく作り替えた方が良いように思います。

2.コンクリートの天端が不陸で雨水が溜まる件については
a-上部にカラー鉄板や対候性鋼板等で笠木状のものを取り付ける。(鉄板は加工する幅が限られていますし、温度変化しますので鉄板同士の接続は互いに凹状にしてきっちりとしたシーリングをします)ついでに流れ方向へ庇のように少し跳ね出しておくと、雨水が壁面に垂れて汚れることも緩和されるでしょう。

b-無収縮モルタルで凹部分の補修と勾配を付け、その上に微弾性フィラーを塗布しさらに仕上げとして塗幕防水をするのも良いかも知れません。
但し、十分に乾燥していないと将来、塗膜防水自体が膨れる可能性があります。

天端の小さな不陸は厄介ですね。補修材を擦り付ける程度しかできす、ご懸念のように剥離する可能性があります。気になるようでしたら補修ということではなくて、改めて覆ってやるということも必要かなと感じます。
 久米 能子 久米と申します。

 車庫の出入口巾の寸法不足や、RC天端部分の勾配の緩さなど、確かに業者との打合せとは異なる仕上となっているようですが、何れも重大な問題とは感じられません。

 乗用車の巾として2Mを超えるものはありませんから、シャッターの巾が5760もあれば、240ミリ狭くなったからといって車の出入ができないはずはありませんね。また、RC天端部分の一部水溜りも、決して良いことではありませんが、樹脂モルタル(防水性があり、収縮も起こりにくいので、剥離の心配も少ないかと思います。)で全体に補修すれば済むことと思います。

 RC部分の階下に部屋があるなどという場合ならば、金物で天端にカバーをつけてやる等の処理もよいかと思いますが、この場合は下が車庫ですから、そこまでする必要を感じられません。水の問題は、雨仕舞いというよりも、たとえばコンクリートそのものの吸水による中性化等をご心配なのでしょうか。それならば、防水性の高い塗料(打ち放し仕上を損なわないものもあります。)をさらに塗布されるなどの処置で十分でしょう。ただし、その場合は別途追加費用が必要と思います。

 この件は、いただいた範囲の情報で判断する限り、訴訟問題にまで発展してしまうようなことでは本来ないと思います。 実際の生活上の不具合以外に、シャッターの収まり等、意匠上のお好みの問題等もあるのかもしれませんが、その点については施工会社の請求金額に対して若干の交渉を行う程度が妥当かと思います。(ただ、打合せの記録などがどのようになっているかにもよるかと思いますが。) 打合せと異なるという点では製作しなおしを要求されたいところなのかもしれませんが、外観の好みの問題程度ならば、金額で折り合いをつけて処理するか、せいぜい、シャッターではなくコンクリートのほうの補修等で形を整えてしまうほうが現実的であると思います。

 RC部分の水はけの件も、速やかに補修工事をしてもらい、最終金額をもう一度話し合い、支払を済ませてしまいましょう。拗れ始めているようなので、話し合いもお気持ちが進まないかと思いますが、新たな人を通すなどして、早々に話に決着をつけられるべきと思います。 
 コメンテーター 
堀住 勝雄  RC柱の前後左右の状況がわかりませんが、シャッター間口に対して左右の袖壁(ステンレスでカバーされている部分)は150〜200ミリづつ必要です。柱の内側にシャッターを取り付けようとすると柱の必要寸法を確保して内法6.4メートル位が必要ということになります。シャッターは施工図を起こし建設会社の承認の上で制作されますからその時点で希望の寸法が確保できない事を業者は施主に対して説明と承認を得るべきだったでしょう。

このような工事でも設計や技術の差は現れます、私達のような設計事務所をご利用下さい。
水勾配については二人の解説のように手直し方法はいくつもあります。
可能な範囲の手直しと金額で折り合うのが現実的な解決方法かと思います。
 事務局から 
  荻原 幸雄 240mmシャッター開口が小さくなったことで、車の出し入れには問題ないという見解はありますが、そもそも、出し入れの問題ではなく、有効開口として6000mm確保を依頼していたのが、とれていないのですから、債務不履行ということになります。

次のステップとして、実際の開口で問題が生じるか否かも含めて両者が誠実に協議して対応する必要がありますが、今回は施工者は問答無用の訴訟になったのかもしれません。訴訟にするからには6000mm確保という図面は存在しなかったのではないか?と思われます。口頭でお伝えしたのでしょうが、裁判ともなれば「そんな話は聞いていない」と間違いなくなるものと思われます。このような場合には第三者の建築士が中間に入っていれば「有効6000mm確保」とつたえれば図面に必ず記載されます。
そして工事監理の責任としてその建築士が6000を現場で確認するでしょう。

直接施工するものに設計も含めて依頼することはこのようにリスクが生じるものです。
ですから、設計施工の場合は直ぐに問答無用の訴訟になります。
なぜならなれているからです。このような場合を想定して図面はなるべく少なくしてあいまいにすることが施工者にとっては有利だからです。

樽解説委員の対応方法もありますので、和解の道を探ってください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状  各委員の方、お返事有難うございました。

久米さんの回答についてですが、前面道路の勾配10%程度あり、前面道路巾電柱が前にあり3200mmで、有効巾6000mmとしました、入口シャッター間口だけでなく、カーポートについても、柱が内々巾が5530mmと不足しています。

さらに、写真みていただけるとわかりますが、カーポートの柱基礎の埋め込みについても、高さ250mmの埋め込み不足があり、また、メーカー施工指示では柱の根元にセメントで700mmの中心に柱を埋め込むようになっていますが、130mm不足があり、向かえ柱どうしが190mmもずれて、合掌タイプなので天井でむりやり固定されているため、柱が垂直に立っていません、天井梁が斜めになっております。

さらに、カーポートの屋根のピッチがずれています、写真参照下さい。
これでは、施主として納得できるでしょうか?

 さらに教えていただきたいのですが、前面道路3200mmで勾配10%あり、クラウン、ワゴンの大型車2台駐車するとすれば、駐車スペースの巾はどれぐらい必要ですか?
 その後  
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