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一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 0854 階段の位置の工夫は

 相談概要 [氏名] I.K
[居住住所] 東京都 墨田区
[相談建物予定地] 千葉県 市川市
[職業] 会社員
[年齢] 36
[男性] on
[構造] 鉄骨造(ラーメン構造)
[設計者はどなたに依頼しますか?] ハウスメーカーの建築士
[何階建て] 2
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 35
[工事請負金額] 3000
[設計監理料] 0
[お手持ちの図面は何枚?] 3枚
[打ち合わせ何回] 3回
[様態] 注文建築
[施工者] 大手ハウスメーカー
 相談内容 [家づくりの相談内容]   
 拝啓
 間取りに関する相談です。一般的な家の間取りで玄関から入り廊下を経て又はホールを経て二階への階段がある間取りと玄関ホールから直にリビングへ入り、リビング内に階段のある間取りの2パターンでどちらにすべきか迷っています。専門的なアドバイスをいた だければと思います。又、両者の中間的な間取りというものが可能かどうかも教えていた だければと思います。つたない説明ですがよろしくお願いします。
 yorozuの感想 初めて拝見しました。こうした相談に応じていただけるのはよいと思います。ホームページ自体は多少見づらくまた読みづらいような気がしました。
アドバイザー 
笠原 歩 解説員の笠原です。

 家の間取りというのは十人十色で、はたから見てどちらが良いというものではありません。家族構成、立地条件、構造規模等様々な条件、また人それぞれの生活スタイル、住まいに対する考え方によっても千差万別です。相談の中にある間取りの案はそれぞれ一長一短があり、その中間という場合もあるかもしれません。ハウスメーカーにより多少の違いはあると思いますが、相談者であるあなた御自身が自分の希望というものをしっかりと持つことにより住まい造りは進んでいきます。ご担当の建築士とよく相談して理想の我が家を手に入れて下さい。
津村 泰夫  大阪の津村と申します。

 私は階段はリビングに設けることをおすすめしています。これはお子さんがおられる場合で、外から帰ってきてお母さんと顔を合わせ、それから2階にある子供部屋に入ることを原則としたいからです。ただ、これも家族構成や、部屋の位置により異なってきます。

玄関というのは、けっこう井戸端会議の場になることが多く、近所の奥様方が話し込んでいたりします。私の家では玄関の廻りに便所や階段があったのですが、夏などでは私は裸同然の格好をしているので、便所にも2階にも行けず困りました。生活スタイルを考えて配置を決めましょう。あなたの家の生活スタイルや、未来の形態を予測し、考慮したうえで間取りのプランを提案してくれる建築家に相談されるのがよいでしょう。 
 星 裕之 解説員の星です。

 一般的に二階は子供室を配置することが多いですよね。リビングに階段を設けることは供の動きを親が把握しやすいつくりといえるでしょう。また階段周りに吹き抜けを造ることで開放感のあるリビングにすることも可能です。しかし、子供が独立するような年になったら、子供としてはちょっと気恥ずかしいかもしれませんね。またリビングが散らかっていると、子供の友人に恥ずかしいい部分を見られてしまうことにもなりかねません(笑)。反対に玄関から直接二階に上がれるようなつくりは、独立性が保てるものの、子供が帰ってきているのか、何をしているのかなど状況を把握しにくいものでしょう。どちらにしても建築主の子供に対するスタンスが大きく現れる部分ですのでじっくり検討してみてください。 
 橋本 頼幸 相談員の橋本です。

 一般的に間取りは「これが絶対的にいい!」というものはありません。もしあれば、世の中その間取りばかりになってしまい、私たち設計者の仕事が無くなってしまいます。敷地や予算にいろいろ都合があるように、生活スタイルや家族関係・これからの生活なども人それぞれです。それらを総合的に考えて間取りを煮詰めていくのが家造りというものです。簡単に間取りといいますが、間取り一つでその後の家族関係や子供の性格まで変えてしまうぐらい重要なものだと私は思っています。

I.Kさんのご相談されている、どちらがいいかということは、I.Kさんの家族の考え方、ライフスタイルなどをお伺いしないと何ともいえません。どちらかが極端に悪いと言うこともありません。また、その中間的な間取りも十分可能だと思います。I.Kさんにとって大切なことは、I.Kさんの考えやイメージしている生活をきちんと設計者と相談できるかどうか、だと思います。たかが間取り、されど間取りです。いろいろな間取りのメリット・デメリットを比較し、納得いくまで設計者と話し合うことが必要です。 
 コメンテーター 
堀住 勝雄  リビングの中に階段か廊下から階段か、中間的な考えとしては、はめ殺しのガラスかガラスブロックなどで仕切り、居間あるいはキッチンから階段が見通せるような造りがあります。いづれにしてもご自身の現在将来の生活スタイルをイメージ出来ないのであれば危険な賭になります。家は自身の生活に合わせて作るものです。
 事務局から 
  荻原 幸雄 どのような造りがいいのか?ではなく、あなたたち家族はどのように暮らしたいか?ということです。中間的な方法はいくらでもありますが、それはどのように暮らしたいのか?がわからないと提案できません。
先ず家づくりで大切なことは、どのように暮らすか?です。家族の数だけ回答はあるはずです。しかし、以外と難しいのが、この設問です。

どのように暮らすか?難しいことですね。実は、どのように暮らせばその家族が幸せなのか?それは家族で探すことなのです。幸せな家族が家だけで成り立つとは勿論考えてはいませんが、毎日、家族が寄り添うところは精神的な問題も含めておおきな影響を与えるのは間違いないことです。

家にもパブリックな空間とプライベートな空間があります。
家族によって、その比率は違うはずです。それによって空間構成や廊下、階段などの配置も変わるはずです。先入観で家の造りを限定していませんか?
いろいろな雑誌やチラシ、TVなどで住宅の情報はあります。しかし、どれもその家に住む方の答えであって貴方家族の答えではありません。実は自由に造れるということを忘れてはいけません。

一見、ホールから階段がある一般的な配置とします。
しかし、もしリビングと階段の間の壁が動いたらどのように思います。階段がリビングと一体になったりします。逆にリビングにあるオープンな階段でもその間に動く壁があったらその階段は独立したものに変身しますね。そんなこともできるのです。
自由に羽ばたいてください。それを与えられるのが本当の自由な発想の設計者なのです。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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