相談概要 | [氏名] I.H [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 愛知県名古屋市緑区 [相談建物所在地] 愛知県名古屋市緑区 [職業] 大学教員 [年齢] 40 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [引渡し年月日] 西暦2000年 8月 26日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 69 [工事請負金額] 4500 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 建設会社 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [18確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 有る。 [お手持ちの図面は何枚?] 50枚以上 [打ち合わせ何回] 30回以上 [施工者名] Y建設 名古屋支店 [販売会社名] [設計者名] Y [監理者名] Y |
相談内容 | [現象] 外壁の亀裂(ひび割れ)について、ご相談申し上げます。 外壁の構造は、2×6工法でサイディング・ボードを張り、サイディング・ボードとサイディング・ボードの隙間部分には不変性材質で目地を埋めてあるそうで、その上にアクリル樹脂系の吹き付け塗装がしてあります。外壁の亀裂は、サイディング・ボードの目地にそってほぼ全ての面において発生しており、最も亀裂がひどい面は南東にあたる面(写真1)で、最大の亀裂幅は5mm程度です(写真2)。 また、写真3のように、夜、光をあててみると外壁がサイディング・ボードに一致して波打っています(山の部分はサイディング・ボードの中央で、谷の部分は2つのボードが接している部分です)。亀裂が目立つところの面は、全てこのような状態になっており、ほとんど亀裂が目立たない面は、このようになっていません。これらから考えると、施工上に何か問題があり、壁面が波打ったようになってしまって、それが原因で亀裂が生じたのでしょうか? また、当初は亀裂部分からの水の浸入などを心配しました。業者に尋ねると、『サイディングと塗装の間なので、構造上は全く問題が無い』との回答でしたが、個人的には何年か経つと塗装が浮いてきて剥がれ落ちないか心配です。 [業者の見解] 何度か業者に相談したのですが、『外壁の亀裂は構造上は問題が無く、仕方が無いもの』との回答でした。亀裂が目立つ壁面だけ(2面)は再塗装してもらえることになっています。 再塗装してもらえない壁面にも亀裂があり、水の浸入などを心配して業者に尋ねると、『サイディングと塗装の間なので、構造上は全く問題が無い』との回答でしたが、個人的には何年か経つと塗装が浮いてきて剥がれ落ちないか心配です。 [相談内容] 壁面の亀裂は、『壁面が波打っている状態』と関係があり、これは施工上の問題なのでしょうか? また、再塗装さえすれば解決される問題なのでしょうか? 亀裂があるにもかかわらず再塗装しない面もあるので、亀裂部分からの水などが浸入し、将来的に塗装が浮いてきて剥がれ落ちないのでしょうか? どうかお教え下さい。よろしくお願い致します。 |
yorozuの感想 | 建築上のトラブルが、最近メディアなどで多く取り上げられるようになり、持ち家がある者にとっては『自分の家は大丈夫だろうか?』と不安になることがあります。『ちょっとおかしいかな?』と思っても建築の素人の私には判断できないことが多く、建築業者の言葉を信じるしかありません。 第三者に相談してみたいと思うこともあるのですが、その第三者が分からないのが現状です。こちらのHPのように建築上の問題について相談できるところは、私のみならず多くの方の心強い味方だと思います。 これからも、ご活躍を期待しております。 |
アドバイザー | |
藤井 修 | 名古屋の藤井です。 写真を拝見すると、平のサイデイングボードで目地無しの下地に、仕上げ材が何か分かりませんがスタッコ状の吹付仕上げを直に仕上げしたようですね。 突合せ部分の処理は施してあるようですが、基本的に亀裂防止には無理な施工方法のようです。 ボード下地の目地無し仕上げは数社で専用の工法がありますが、伸縮性のある目地クロスや弾性の目地処理材、下地の動きに追随する仕上げを選択する必要があります。結構慎重に施工しなくてはなりません。 壁の詳細がどうなっているのか文面からは分かりませんが、亀裂がある以上雨水の進入はありますし、ボード自体にもよろしくはありません。 補修方法としては亀裂部分をパテ処理し弾性のあるネットで補強して弾性パテ処理をして仕上げをします。まったく亀裂が入らないと約束できるような工法は有りませんが、基本的な説明をきちんと受けて最低限、現在ある亀裂は確実に直してもらって下さい。 |
コメンテーター | |
関口 啓介 | 幾つかの原因が想定されますが、一部の写真では、断定することが困難であります。 まず、躯体部分に施工される金物類のたわみによるもの。 屋根の荷重がしっかりかかる前に施工されたり、躯体に外壁が直張りですとおこりえます。 外壁下地の通気不良による結露発生に伴う外壁の変形。 外壁下地胴縁の乾燥収縮に外壁が追随した場合の変形。 外壁下地内に窓廻り及び、外壁端部及びその他取り合い部からの雨水浸入による、下地の膨張・収縮による変形。 亀裂については、弾性系パテ処理及び目地補強がされてあるかどうか。 仕上塗り材が、サイディング無塗装板への目地なし施工に適応しているかどうか等が問題です。 業者とまずは良く話し合い頂き、施工方法及び材料をご確認の上、適切な処理が必要と思われます。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | どのような施工方法で構築したのか?また、図面を見ませんと原因の想定は出来にくい状況にはあります。 ただ、外壁の仕上げが波のように規則正しくでていること。 亀裂がそこに発生している点を考えるとサイディングの下地の施工方法になんらかの問題点があろうかと思われます。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | ご回答、ありがとうございました。 |
その後 |
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